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2010-12-15 | Weblog

 

生産能力10倍 「石油」つくる藻類、日本で有望株発見

2010 12月15日 朝日新聞

(一部抜粋)
 藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。

 筑波大の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チーム。海水や泥の中などにすむ「オーランチオキトリウム」という単細胞の藻類に注目し、東京湾やベトナムの海などで計150株を採った。これらの性質を調べたところ、沖縄の海で採れた株が極めて高い油の生産能力を持つことが分かった。

 球形で直径は5~15マイクロメートル(マイクロは100万分の1)。水中の有機物をもとに、化石燃料の重油に相当する炭化水素を作り、細胞内にため込む性質がある。同じ温度条件で培養すると、これまで有望だとされていた藻類のボトリオコッカスに比べて、10~12倍の量の炭化水素を作ることが分かった。

 研究チームの試算では、深さ1メートルのプールで培養すれば面積1ヘクタールあたり年間約1万トン作り出せる。「国内の耕作放棄地などを利用して生産施設を約2万ヘクタールにすれば、日本の石油輸入量に匹敵する生産量になる」としている。
 

 渡邉教授は「大規模なプラントで大量培養すれば、自動車の燃料用に1リットル50円以下で供給できるようになるだろう」と話している。
(引用終わり)
 
尖閣、基地問題と明るいニュースがなかった沖縄から未来を明るくするビッグなニュースです。
自然界には凄い能力をもった生物がたくさんいるのですね。
日本はずっと資源小国、資源小国と言われてきましたが、実は資源の面でも本当は大国だということが最近認知されるようになりました。
尖閣問題も中東並の石油資源が海底にあるとわかってから起きたわけですし、また日本海と太平洋沿岸にはメタンハイドレートが大量にあることがわかっています。
その上、今回の沖縄の油を作り出す藻が大量培養できるようになったとしたら本当にすばらしいことですね。
現在の日本はエネルギーのほとんどを海外にたよっています。
日本の未来のために一日も早くエネルギーの自給を急いだほうがいいのではないでしょうか。