MiddleDayTripperの徒然記

気ままな中年オヤジの独り言

10年前のWWEと酷似する永田町

2012-04-08 08:45:12 | 永田町のおバカさん

首相、自見・国民新代表と連立確認 お家騒動 亀井前代表ら離党表明(産経新聞) - goo ニュース

亀井ヤカマシイと国民新党のドタバタを見ていると、10年前のアメリカプロレスのアングル(=脚本)を思い出してしまう。

01年にアメリカの大手プロレス団体WCWが崩壊。ライバル団体だったWWEは2リーグ制としたが客足が伸び悩んだ。そこで新しいアングルを作った。ベテランのリック・フレアーを有力株主となり、オーナーのビンス・マクマホンjrと衝突する図式だ。

劣勢のビンスはWCWで大ブームになった「nWoを登場させる」と予告した。

nWoはWCWの副社長で現場責任者のエリック・ビショフとハルク・ホーガンが考え出したアングルのヒール軍団で96年に結成された。またWCWは潤沢な資金力でホーガンだけでなく、WWEの人気レスラーを次々と引き抜いており、WWE(当時はWWF)では究極のベビーフェイスで社会現象にまでなったホーガンがヒールのボスになり、WCW生え抜きのレスラーと対立するアングルはたちまち大ブームとなり月曜夜のテレビ中継の視聴率競争でWWEを圧倒し、倒産寸前に追い込んだ事もあった。ヒールのホーガンは黒地に白くnWoと書かれたTシャツを着て自らを「ハリウッド・ホーガン」を名乗っていた。

そのハリウッド・ホーガンがWWEに乱入(=アングル)し、WWEの看板レスラーらを襲い、ダウンした背中にnWoとスプレー書きしてレッスルマニア18大会まで抗争を煽った。

レッスルマニア18でホーガンと戦ったのは人気絶頂のエースだったロック。ところが試合ではロックがこの大会を最後に俳優に転向する予定だったためか史上最悪ヒールのはずのホーガンに声援が集まってしまい、WWE版nWoは消えた。大会明けの試合からホーガンはかつての黄色い「ハルカマニア」に戻り、WWEの人気レスラーらとの試合を行ないつつ、nWoを潰され面目を失ったオーナー、ビンスとの対立のアングルが生まれ、翌年のレッスルマニアでは両者が対決し流血戦となったがホーガンが勝利した。

亀井がビンスで、石原都知事がホーガンの立場だろうか?しかし「消費税」と言うギミックではスタンスがまるで異なる。石原ホーガンが野田ではなく、亀井にギロチンドロップを炸裂させる可能性もある。そうなれば小沢反乱軍に泣きつくしかないだろうが、小沢反乱軍もどこまで動けるか?最近は小沢も言うだけ番長に成り下がっている。

亀井を追放した国民新党の言う郵政改革も、民主党だけが野党と協議して骨抜きにされたモノ。それでも与党のスタンスと大臣の椅子にしがみ付いているのは石原nWoや橋下維新軍が怖いのだろう。

ところで亀井は「宇宙猿人ゴリ」のテーマがピッタリだと思っていた。

自民党を追放された
この悔しさは忘れはしない
永田町を旅して目に付いた
国会を必ず支配する・・・

ところが今度は部下のラー(下地or自見)に追い出されてしまったってところか・・・

なぜWCWが崩壊してしまったか?

nWoブームはWWEから引き抜いたベテラン勢に支えられおり、若手はエリック・ビショフや元WWEのベテラン選手のおメガネに叶った若手しか起用されず、若手・中堅層が離れていった。対照的にWWEは多くのベテランが去り、WCWから流れてきた中堅と若手で興行しなければならなかった。WWEは窮余の策としてそれまでのプロレスのギミックは子供向けに作られていたのだが、男女の三角関係をアングルに取り入れ、女性マネージャーをリングに上げてお色気のギミックも加え、さらには労使関係のトラブルもアングル化させ過激なアティテュード路線に切り替えた。一方のWCWでは新たなスターがおらず、nWo対正規軍の対立構図もマンネリ化して人気が下降していた。エリック・ビショフは人気低迷の責任を取らされて解任された。nWo内部抗争のアングルも作られたが、所詮焼き直しでnWoはリセットの時期に来ていた。WWEのアティテュード路線はスティーブ・オースティンがスターとなり、ビンスの妻や子供達までリングに上がりレスラーと戦い人気になった。

WCWは対抗するためWWEのシナリオライターだったビンス・ルッソーを引き抜いたが、WWEの二番煎じのアングルやギミックしか描けなかった為に人気はさらに低迷したうえ、会社はエリック・ビショフに特権を与えられたベテラン選手を抑えられなくなり、所属レスラーの不祥事やスキャンダルが暴露されて低迷どころか混沌とした。タイム・ターナー社(TBSの親会社)はエリック・ビショフを復帰させルッソーと共同運営を図ったが、映画俳優や12歳のレスラーの息子や母親をリングに上げたり、ビショフやルッソーがタイトル戦に登場したりと完全に迷走状態になった。WCWの負債はタイム・ワーナーのAOLとの合併の足枷となり、TBSはプロレスからの撤退を決定したためWCWは身売りされる事になったが、交渉は難航した挙句にWWEのビンス・マクマホンによって買収されて解散させられた。

若手が台頭できず、ベテランの我侭に振り回され、迷走した挙句に崩壊したWCWはまるで民主党や国民新党を見ているようだ。

おっと、WCWに所属したプロレスラーに対していくら何でも失礼かな?あんなマヌケ共と一緒にするのは

 

 

 

 


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