MiddleDayTripperの徒然記

気ままな中年オヤジの独り言

言葉の意味の変化が勉強できたゾ

2014-03-19 16:08:33 | 笑えるSpamの吊るし

市役所のハス向かいに十六銀行がある。この建物は竣工してから名前がコロコロと変わっていった。建物が出来た時は東海銀行、3行合併でUFJ銀行となり、東京三菱との合併で三菱東京UFJ銀行に変わった。その直後に「効率見直し」とやらで三菱東京UFJが撤退すると向かいにあった岐阜銀行の支店に変わったが、今度は十六銀行による吸収合併があって、今は十六銀行になっている。

自分はUFJ銀行時代に口座を作ったものの支店閉鎖の情報を知り、1ヶ月程度で解約した。閉鎖を知らなかった人達は周辺の量販店にあるATMしか利用できないため、しばらくのうちは給料振込日などで大行列が出来ていた。

“黄色いオッサン”でチェックしたら、まだ岐阜銀行の写真だった

全く取引の無い三菱東京UFJ銀行からメールが来た。

こんにちは!
これは三菱東京UFJ銀行によって行っているユーザ番号の調査です。
あなたのユーザ番号は使用停止になっているかどうかをチェックしています。
あなたのユーザ番号は合法的であることが保障できるために、下記のリンクをクリックしてください。
httpsころんすらっしゅすらっしゅentry11どっとbkどっとmufgどっとjpすらっしゅibgすらっしゅdfwすらっしゅAPLINすらっしゅloginibすらっしゅlogin?_TRANID=AA000_001
あなたのユーザ番号の承認が完成された後、三菱東京UFJ銀行よりあなたのユーザ番号をチェックしていただきます。
2014年「三菱東京UFJ銀行」のシステムセキュリティのアップグレードのため、貴様のアカウントの利用中止を避けるために、検証する必要があります。

「こんにちは!」とは一流銀行らしからぬフレンドリーな書き出しで、文章も何だかおかしい。

外来語の語尾伸ばしをしないカタカナ表記はあるが、多くは元の単語がryで終わるもので、erで終わるモノは語尾を伸ばしたまま。つまりUserはユーザーと表記される。

リンク先で『ユーザ番号』なるものを入力した後の解説もおかしい。

三菱東京UFJ銀行よりあなたのユーザ番号をチェックしていただきます。

自社でやる作業に何で謙譲語を使うのだろうか?

そして最後の文書で大笑い。

システムセキュリティのアップグレードのため、貴様のアカウントの利用中止を避けるために、検証する必要があります。

『貴様』は元々、武家同士の書簡で相手を指す言葉で尊敬の意味もあった。江戸時代後期になると武家の話し言葉でも使われるようになり、同位者との会話での二人称となり、尊敬の意味は薄れていく。明治以降は軍隊用語となるが江戸時代と同じく同位や同僚との会話で使用されるようになるが、昭和の軍国主義時代になると、部下など下位の者に対する言葉に変化し、戦後は相手を見下したり侮蔑する意味が強くなっていった。

ある会社の経理課長の言葉を思い出した。

「東海銀行時代は近くに支店もあり担当者は毎日のように来ていたけど、UFJになったら1週間に一度になり、三菱東京UFJになったら支店が無くなると月に一度になって、今はこちらから事前にアポを取らないと来てくれない」

このスパム(と言うよりフィッシング詐欺)の文書は、旧都市銀行のホンネなのかも知れない

 


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