たしか、このお話は子供の頃に読んだ覚えがあります。稲むらとは、村の名前かと思っていましたが、稲を刈り取ってから乾燥させるために積み上げた“稲の山”だそうです。
東日本大震災のおきる1年半も前からこの「稲むらの火」の朗読活動をしていたそうです。1854年の安政南海地震の津波に際して和歌山県(紀伊の国)で起きた故事をもとにした物語。
村の高台に住む庄屋の五兵衛は、地震の揺れを感じたあと、海水が沖合へ退いていくのを見て津波の来襲に気付く。祭りの準備に心奪われている村人たちに危険を知らせるため、五兵衛は自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束(稲むら)に火をつけた。火事と見て、消火のために高台に集まった村人たちの眼下で、津波は猛威を振るう。五兵衛の機転と犠牲的精神によって村人たちはみな津波から守られた。・・・そうそう、確かに読んだ覚えがあります。わが身を犠牲にして人に尽くす。やさしい日本人のこころです。日本に生まれて良かった。
「稲むらの火」の朗読会の後、地元高校生の「和太鼓部」の生徒さん達が、みごとな和太鼓演奏をしてくれました。
お腹の底に響き渡る迫力ある演奏でしたが、残念ながら私のデジカメではその音が再現されていない!