夕方ツクツク 法師が鳴いていました。すぐ近くの”こうさぎ公園”のセミのヌケガラです。大きな木があると、ヌケガラもいくつかあります。短い夏ですから、残暑厳しくとも、もう少しこのまま夏でいたいです。そしてここに、烏瓜もありました。この花は夜に花が咲きます。友人が「夜に咲くし、気味が悪い花で嫌い」と、私がまだ見たこともない時に、そう教えられてから、先入観で見てしまいました。レース編みのような白さで、薄闇にボーと咲く様は、気持ち悪いといえば、そんな風にも思えます。そして、朝にはしおれてしまいます。でも、描いて見たいものの公園まだ取りに行くのもちょっと面倒で、いまだ描いたことがありません。一日花のようですし、なんとも時期が短いですよね。実になると赤くなり目立つせいか、すぐになくなります。何でも思い立ったら即行動する事が大事ですね。
とうとうやってしまいました!パンを焼くのに、まずこのハネをセットして材料をいれて、スイッチオンするのです。先日、いつものようにタイマーで用意し、朝おいしい焼きたてパンを食べるつもりでした。寝ているとパンの焼けるいい香りがするのですが、この日はアレ?とは思ったもののハネを忘れているなんて思いもしていませんでした。パンの会の安子さんが、以前小さな声で、”ハネをわすれて・・・”とか言っていました。なんでハネを忘れるの?ハネを忘れるなんて、と思っていたのです。ところが、私もやってしまいました。ホームベーカリーのふたを開けて、何事?と思うくらい無残でした。慣れてはいけない。ちゃんと手順をふんで、と反省しきりでした。今朝は大丈夫。いい香りも届いたし、ふっくらゴマパンができました。
暑い夏は、せめて涼しげな器でお料理を盛り付けたり、冷やしたグラスで飲み物をいただいたりできたら、風情もあるのでしょうね。澄んだブルーのお猪口を描きながらそんなことを思いました。我が家はというと、年中同じような食器を使っています。それも、少し前に陶芸教室にせっせと通っていた時に、つくった皿、小鉢、どんぶり、茶碗です。形は不揃いで安定感が悪く、重いのです。焼き物はもろいはずですが、みんな丈夫。少しくらいの衝撃でも健在です。使い慣れて愛着も出てきました。食器を季節ごとに使い分けるなんて無理ですよね。日本人は、和食、中華、洋食と何でもいただくので、食器の種類もさまざまとか。本当に刺身皿からラーメンどんぶり、ステーキ皿、ナイフにフォークなどで、食器棚いっぱいですものね。描くことで楽しむのが一番かな。
静かな夜に、小さな虫の声。少しずつ秋の気配なんですね。