気分を変えるとき、筆を変えたり、墨を変えたり、紙を変えたりします。気持ちがなかなか変えられないと、頼みの綱は道具です。山馬筆は毛が硬く、じゃじゃ馬馴らしの感じと聞いていました。硬い筆なら欲しいと思いつつ、ようやく手に入れたものの、やっぱり使いこなさないと、自分のものになりませんね。なんでも使い込んでこそですね。
「有楽町のマリオンでの『絵手紙展』を見ながら、熊谷守一美術館にも行きたいんだけど、いけるかな・・・」と、とよ子さんから電話がありました。農作業に介護にと忙しいとよ子さんは、今、絵手紙に燃えているんです。描きたくて、描きたくてしょうがないのに、時間が足りなくて、描く時はいつも、夜中。畑にいっても、林の中を歩いていても、アレも描きたい、コレも描きたい、その思いを一気筆にのせているから、すごいです。このとよ子さんの気持ちのほんの少しでも、私にあったら・・・なんて思うこともしばしばです。で、「地下鉄で一本で、いけるよ!相田みつをの美術館もマリオンからすぐよ」電話の向こうで、顔を紅潮させているであろう姿が想像できます。2つの美術館の情報をプリントアウトして、届けてあげましょう。私にできることはそんなことだけですから。
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