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MIUコンサルティングオフィス・社会保険労務士三浦剛のブログです。

協会けんぽの11年度保険料率

2011年02月01日 | 社会保険労務士
【最高は北海道、佐賀の9.60%=保険料の地域差拡大-協会けんぽ】
   《時事ドットコム 2011/01/31 18:24》

 全国健康保険協会は31日、中小企業のサラリーマンらが加入する全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)の2011年度の都道府県別保険料率(労使折半)を決めた。最高は北海道、佐賀の9.60%で、最低は長野の9.39%。地域差は現行の0.16ポイントから0.21ポイントに拡大する。
 協会けんぽの保険料は、地域の医療費などを反映させて都道府県ごとに設定する仕組み。11年度は全国平均で9.34%から9.50%に上昇し、年収約375万円の会社員の場合、本人負担は年間約3000円増えることになる。細川律夫厚生労働相が2月上旬に正式に認可する。

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 これで保険料率(全国平均)は2年連続の上昇になりました。また、出費が増えるとなると頭が痛いですね。給料が増えない、そうすると一定の保険料率で徴収する保険料の収入も落ち込きます。その上、高齢者医療への拠出金が増えました。協会けんぽは厳しい財政状況が続いています。これが引き上げの背景にあります。

 協会けんぽは地域ごとの医療費の水準を保険料率に反映させています。けれども激変緩和措置(保険料率が高くなるはずの県を低くし、低い県には上乗せして格差を縮める)を取っています。これがないと、北海道10%、長野が8.93%になるそうです。段階的に(2017年度までに)医療費を反映した保険料率の設定に移行するのが厚生労働省の考えです。

■近畿の11年度の保険料率(10年度、09年度)
 滋賀県  9.48%(9.33%、8.18%)
 京都府  9.50%(9.33%、8.19%) 
 大阪府  9.56%(9.38%、8.22%)
 兵庫県  9.52%(9.36%、8.20%)
 奈良県  9.52%(9.35%、8.21%)
 和歌山県 9.51%(9.37%、8.21%)


 記事にあるように年収375万円の加入者で、保険料負担(本人分)は年間で3000円増える見通しですが、会社も同じ額だけ負担が増えます。ちなみに年収500万円では保険料負担は労使でそれぞれ4000円程度増える見込みになります。
 1人だと3000円ですが、10人だと3万円、100人だと30万円の負担増。
 御社の負担増はどれくらいでしょうか?

 ほんとうに、中小企業にとっては厳しいものがあります。

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