miu-srブログ

MIUコンサルティングオフィス・社会保険労務士三浦剛のブログです。

来春大卒予定者の就職内定率は59.9%

2011年11月21日 | 社会保険労務士
 大卒の就職内定率は前年同期やや上回る59.9%

~来春卒業予定者の23年10月1日現在の状況~

 厚生労働省と文部科学省は、平成23年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(平成23年10月1日現在)の結果を発表しました。この調査は、全国の112校(大学62校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校)の卒業予定者6250人を対象として、両省が共同で実施しています。。

 就職内定率をみます。
■大学…59.9%(前年同期比2.3ポイント増)
  男子…61.7%(前年同期比2.2ポイント増)、女子…57.7%(前年同期を2.4ポイント増)
  なお、昨年は調査開始(平成8年度)以来過去最低(前年同期)の57.6%、
  そして、最終的な就職率も過去最低で91.0%でした。

■短大(女子学生のみ)…22.7%(前年同期比0.2ポイント増)

■高等専門学校(男子学生のみ)…93.9%(前年同期比0.1ポイント増)

■専修学校(専門課程)…40.2%(前年同期比2.3ポイント増)

 改善傾向が見られるとはいうものの、内定率は過去2番目の低さです。文科省曰く「厳しい状況は変わらず、底を打ったとは言えない」
 まだまだ厳しい就職状況が続いていますね。

 厚生労働省では、新規学校卒業者の就職環境が引き続き厳しい状況となっている現状を踏まえ、昨年の「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」(平成22年9月10日閣議決定)等で大幅に増員した学卒ジョブサポーター等を活用したきめ細やかな就職支援を実施するとしています。

■□■全都道府県にワンストップで新卒者を支援する「新卒応援ハローワーク」を設置
 全都道府県に、就職活動中の学生・既卒者の皆様が利用しやすい専門のハローワークとして、平成22年9月24日から「新卒応援ハローワーク」(平成23年7月1日現在57カ所)を設置しました。お気軽にご利用ください。
【実績】
 平成22年度はのべ228,952人が利用し、30,485人が就職決定(平成22年9月~23年3月末)
 平成23年度はのべ255,884人が利用、28,975人が就職決定(平成23年4月~23年9月末・速報値)

(主な支援メニュー)
・全国ネットワークによる豊富な求人情報の提供、職業紹介、中小企業とのマッチング、求人開拓、求職活動に役立つ各種セミナー
・就職までの一貫した担当者制による個別支援(求人情報の提供、就職活動の進め方、エントリーシートの添削、面接指導等)
・臨床心理士による心理的サポート


■□■「ジョブサポーター」の倍増によるきめ細かな支援
 「大卒・高卒就職ジョブサポーター」を倍増(928人→1,753人(経済対策(平成22年9月10日))→2,003人(緊急総合経済対策(平成22年10月8日))→2,103人(平成23年度一次補正)→2,203人(平成23年度三次補正要求中))し、きめ細かな支援を行っています。
【実績】
 平成22年度は59,903人(平成22年9月~23年3月末)の就職が決定。
 平成23年度は63,028人の就職が決定。(平成23年4月~23年9月末・速報値。)

(大学・大学生等への主な支援内容)
大学等と連携した出張相談・就職支援セミナー、新卒応援ハローワークにおいて就職活動中の学生・既卒者への個別支援(エントリーシートの作成相談、面接指導、応募先の選定など)及び求人開拓等を実施

(高校・高校生への主な支援内容)
学校と密接に連携し、求人情報の提供、職業適性検査や各種ガイダンス・セミナー、求人開拓、未内定者に対する一貫した個別支援(職業相談、応募先の選定、面接指導等)等を実施


 最後に、文科省は、過去最低だった昨年度の教訓から、学生が大企業だけでなく中小企業にも目を向けて就職活動をしていることも改善の要因、とみています。

 中小企業にとっては、将来の自社を担う人材を確保するチャンスの時期と考えることもできます。しかしながら「大企業がダメだったから中小企業でも…」という学生では困ります。見極めが大切です!


 「採用とパワハラ」をテーマにセミナーを開きます。
 【組織活性のための「伸びる・育つ」しくみつくり】
  ~伸びる社員を採用、パワハラなんてこわくない、しっかり叱って育てます~
 11月24日(木)午後6時30分~8時30分(会場:大阪商工会議所新淀川支部)
 詳しくは、こちらから→セミナー【組織活性のための「伸びる・育つ」しくみつくり】

 

大卒初任給2.3%増、2年ぶりプラス(厚労省発表)

2011年11月17日 | 社会保険労務士
 厚生労働省から15日、『平成23年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況』が発表されました。

 2011(平成23)年の大学卒(男女計)の初任給が前年比2.3%増の20万2000円でした。
 「そんなにもらってるの?」があれば、「意外と少ないなあ~」って感じる方も…
 まあ、人それぞれってことで…、ただ、黒字社員(給料以上に働いて、業績を上げてくれている)にばるのはまだまだ先(と社長は考えています)。
 御社では、何年先を目安にしていますか?3年先ですか、それとも5年先?そんなのんきなことは言ってるほど余裕がないんだってこともあるかもしれませんね。
 ただ、何年は業種業態や担当部署によっても変わるでしょうが、新卒採用者は時間がかかることは確かですね。

【発表の概要番から】
■1. 学歴別にみた初任給
  大学卒の初任給は男女とも前年から増加に転じ、高校卒の初任給は男女とも前年を下回る。

 ▽大学卒
   男女計 202,000 円(前年比 2.3%増)
   男性 205,000 円( 同 2.3%増)
   女性 197,900 円( 同 2.3%増)

 ▽高校卒
   男女計 156,500 円(同 0.8%減)
   男性 159,400 円(同 0.8%減)
   女性 151,800 円(同 0.9%減)
 
■2 初任給(平均)の高いのは?…産業別にみた初任給
 大学卒では、男女ともに「学術研究,専門・技術サービス業」
   男性248,300円/女性227,700 円
 高校卒では、男女ともに「生活関連サービス業,娯楽業」
   男性172,000 円/女性161,900 円)

 一方、最も初任給が低かった産業は、
 大学卒では、
  男性は「医療,福祉」…192,200 円、女性は「宿泊業,飲食サービス業」…185,400 円
 高校卒では、
  男性は「医療,福祉」…143,900 円、女性は「サービス業(他に分類されないもの)」…142,800 円

■3 初任給の分布
  大学卒の初任給は、男女とも20 万円台が最も多く(男性32.6%/女性23.9%)
  高校卒の場合は、男性…16 万円台(34.2%)、女性…15 万円台(23.8%)が最も多い。

 さて、御社の基準と比較してどうでしたか?

 最後までお読みいただきありがとうございます。あと少し…
 
 「採用とパワハラ」をテーマにセミナーを開きます。
 【組織活性のための「伸びる・育つ」しくみつくり】
  ~伸びる社員を採用、パワハラなんてこわくない、しっかり叱って育てます~
 11月24日(木)午後6時30分~8時30分(会場:大阪商工会議所新淀川支部)
 詳しくは、こちらから→セミナー【組織活性のための「伸びる・育つ」しくみつくり】

 「職場のいじめ・パワハラ」をテーマしたセミナーも続けて開催します。
 【パワハラ・いじめ対策ガイドセミナー】
 12月6日(火)午後6時30分~8時30分(会場:クレオ大阪中央)
 詳しくはこちらから→セミナー【パワハラ・いじめ対策ガイドセミナー】 

 お近くのみなさんはご参加下さい!お待ちしています。

言わなくてもわかるだろう

2011年11月15日 | 社会保険労務士
 「これくらいのことは言わなくてもわかるだろう!」と思っていたら大変な目にあった管理職の方も多いのではないでしょうか?「最近の若者は…」とついつい愚痴りたくなりますが…。
 自分の先輩も以前同じ言葉をつぶやいていたことに気づき、思わず苦笑いという経験もあるでしょうね。いつの時代も「今どきの若者は…」と嘆いているのかもしれません。

 昨日の日経夕刊8面に『「若手の気持ちがわからない」接し方、研修で学ぶ』という記事がありました。冒頭は『「確認しろなんて指示は受けてません。それに悪いのは僕ではなく、あっちの部署でしょ」。メーカーに勤務する営業課長のAさん(44)は、20代後半の男性部下の言い訳に困惑した。』で始まっています。

 その中に「職場の電話が鳴っていてもすぐに取らない若手社員をどう指導しますか」。これは人事研修「若手社員の意欲を高める育成法」(エン・ジャパン主催で11月上旬実施)の中の課題の一つだそうです。どう指導しますか?

 興味のある方は昨日の夕刊を再度、手にとって下さい。

 管理職がいかに上手に教育指導できるかが求められています。
 「電話が鳴ったら、すぐに出なさい!」と怒鳴りたくなりますが…、もちろん不正解です。
 「課長、それってパワハラですよ!」と言われかれない時代です。
 こんな言葉を言われたらどうします?

 御社の管理職への教育は万全ですか?
 指導は必要です。でも、行き過ぎは困ります。どこまで言えばよいのか?

 私の好きな言葉の一つは「信頼と納得」です。
 そのためにできることは何でしょうか?ただし、小手先の手法では見透かされますよ。

 
 「採用とパワハラ」をテーマにセミナーを開きます。
 【組織活性のための「伸びる・育つ」しくみつくり】
  ~伸びる社員を採用、パワハラなんてこわくない、しっかり叱って育てます~
 11月24日(木)午後6時30分~8時30分(会場:大阪商工会議所新淀川支部)
 詳しくは、こちらから→セミナー【組織活性のための「伸びる・育つ」しくみつくり】

 「職場のいじめ・パワハラ」をテーマしたセミナーも続けて開催します。
 【パワハラ・いじめ対策ガイドセミナー】
 12月6日(火)午後6時30分~8時30分(会場:クレオ大阪中央)
 詳しくはこちらから→セミナー【パワハラ・いじめ対策ガイドセミナー】 

 お近くのみなさんはご参加下さい!お待ちしています。



ワーク・ライフ・バランス

2011年11月14日 | 社会保険労務士
 「京都ワーク・ライフ・バランスセンター」が、14日京都市南区の京都テルサ内にオープンしました。こちらは、京都府や京都市、京都労働局などが運営します。運営主体が、連合京都や京都経営者協会など5機関で、公労使が拠点を一緒に設けるのは全国でも珍しいそうです。関係機関が協力して従業員の仕事と生活の調和に取り組む中小企業の支援を目指します。

 「ワーク・ライフ・バランス大賞」ってご存じでしたか?(ほぼ1年前にもこのブログでも紹介をしました)2006年に発足した「次世代のための民間運動~ワーク・ライフ・バランス推進会議~」が、その運動の一環として実施しているものです。同推進会議は、新しい時代の新しい生き方を目指し、「働き方」と「暮らし方」の双方の改革による「調和のとれた生活」の実現を図る運動を進めています。

 第5回「ワーク・ライフ・バランス大賞」の受賞者が決定、大賞には、日本アイ・ビー・エム株式会社が選ばれました。同社は、2009年から週4日以上を自宅で勤務する「ホームオフィス制度」を導入するなど、グローバル化に対応した自律的で柔軟な働き方とボランティア活動を積極支援しています。

履歴書はパソコンよりも手書き!?

2011年11月13日 | 社会保険労務士
 実は、1週間前にfacebookを始めました。
 今のところ何が何だか訳のわからない状況です(時代遅れです^^;)。

 ひと月ほど前にライフネット生命株式会社が「新卒採用に関する調査」発表しました。
 この調査は、新卒採用を実施している企業等の採用関係者を対象に、モバイルリサーチを実施し、1000名の有効回答を集計したものです(実施期間は今年の7月29日から8月5日)。
 その中で、新卒採用でソーシャルメディアを活用した採用活動、“ソー活”を実施しているかが質問項目にありました。
 SNSサイト利用の『実施肯定派』は【Facebook】で27.4%、【Twitter】で25.2%。特に、従業員1,000人以上の組織では【Facebook】35.1%、【Twitter】が30.3%となっていました。SNSを利用した採用活動に前向きな企業が増えています。

 その他には、
Q.「パソコンで作成した履歴書よりも手書きの履歴書を評価する」
   「あてはまる」…51.1%、「あてはまらない」…18.9%
 こちらは、手書きの履歴書重視です。
 (私も履歴書は手書きがいいですよ!と社長にはお伝えしています)

Q.「応募者がクールビズで面接を受けても選考には影響しない」
   「あてはまらない」…26.0%、「あてはまる」…43.0%%
 26.0%の企業で選考に影響あり、となると、電力不足もあったので、クールビズでの面接を呼びかけた企業がありましたが、学生がクールビズでの参加のハードルはまだまだ高そうですね。

Q.従来の選考過程(面接や筆記試験)以外で応募者の評価に加味したことがあるもの(複数回答)
   「説明会での発言」…36.8%、「電話応対方法」…34.4%
   「控え室での態度」…28.8%、「連絡に対するレスポンスの速さ」…24.9%
  積極的に質問する姿勢。電話、控え室などでのマナーですか…。


 採用は難しいです。社長さん、採用担当者は頭を悩ますところですね。

 採用に関するセミナーを大阪商工会議所新淀川支部で開催します。
 【組織活性のための「伸びる・育つ」しくみつくり】
~伸びる社員を採用、パワハラなんてこわくない、しっかり叱って育てます~
 お近くのみなさんはご参加下さい!詳しくはこちらです。↓
  

 アンケートをもっと詳しく見たいという方はこちらから