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MIUコンサルティングオフィス・社会保険労務士三浦剛のブログです。

卒業前の未内定者、ハローワークで支援

2011年01月18日 | 雇用
12月1日時点の大卒の就職内定状況が厚生労働省及び文部科学省から発表されました。

■大学の就職内定率…68.8%(前年同期4.3ポイント下回る)
  就職内定率は平成8年度の調査開始以来過去最低の水準です。
  昨年10月1日時点は57.6%(前年同期4.9ポイント下回る)より少し良くなっています。
 男女別では、
  男子…70.1%(前年同期2.9ポイント下回る)
  女子…67.4%(前年同期5.8ポイント下回る)

■短期大学の就職内定率(女子学生のみ)…45.3%(前年同期2.1ポイント下回る)
■高等専門学校の就職内定率(男子学生のみ)…94.7%(前年同期2.2ポイント下回る)
■専修学校(専門課程)の就職内定率…54.1%(前年同期2.6ポイント下回る)

厚生労働省から、高校・中学新卒者の求人・求職・就職内定状況(平成22年11月末現在)も出されました。
■高校新卒者の就職内定率…70.6%(前年同期2.5ポイント上回る)
  就職内定者数…11万9千人(前年同期比4.4%増)
  男女別就職内定率
   男子…75.8%(前年同期2.7ポイント上回る)
   女子…63.7%(前年同期2.0ポイント上回る)
  求人数…17万4千人(前年同期比0.8%減少)
  求職者数…16万8千人(前年同期比0.6%増加)
  求人倍率…1.03倍(前年同期0.02ポイント下回る)
 高校生の内定率はアップです。よかったですね!

■中学新卒者
  求人数…900人(前年同期比16.1%減少)
  求職者数…2300(前年同期比19.3%減少)
  求人倍率…0.41倍(前年同期0.02ポイント上回る)

 厚労省と文科省の連携で『「卒業前の集中支援」による就職支援の強化』が取り組まれます。
 以下のように公表されました。

【1 「卒業前の集中支援」による就職支援の強化(これからの取組)】
(1)卒業後3年以内の既卒者を採用した事業主への奨励金の対象者を平成22年度卒業予定の未内定者まで拡充、未内定者の採用機会を増やします(平成23年2月1日より。今年度限りの特例措置)。
(2)ジョブサポーターが、未内定者に対し、個別に求人情報の提供などを行います。
(3)大学等に配置したキャリアカウンセラーと新卒応援ハローワークのジョブサポーターの連携を進めます。
(4)大都市圏での土曜日の特別就職相談、未内定者の保護者に対する新卒応援ハローワークの利用推奨の働きかけなどを行います。
(5)中小・中堅企業を中心とした就職面接会(平成23年1月18日から3月末までに、大学生向け135回(昨年88回)、高校生向け116回(昨年110回))を開催します。


 これらの取り組みの効果が発揮されることを期待します。

 政府は昨秋以降、就職先が決まらない既卒者への支援策を強化してきました。
 全都道府県にワンストップで新卒者を支援する「新卒応援ハローワーク」を設置しました。
 「大卒・高卒就職ジョブサポーター」の倍増によるきめ細かな支援を実施、15,892 人の就職が決まりました(平成22年9月1日~12月末)、また、27,798人の求人を開拓しています(平成
22年10月1日~12月末)。
 卒業後3年以内の既卒者を採用する企業への奨励金の創設しました。5,900人が雇用開始となっています(平成22年9月24日~平成23年1月9日)。

 そして、2月1日から3月末の間に、今春卒業予定なのにまだ内定を得ていない者の採用を決めた企業に、雇用形態によって、1人当たり80万~125万円の奨励金を出されます。