長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

401. 新型コロナ・ウィルスの拡大による影響

2020-03-01 18:01:23 | 日記・日常
1月から感染拡大が始まった「新型コロナ・ウィルス」も中国や日本、韓国等、東アジア圏から広まって今や5大陸等、世界中に感染者が拡散している。ニュースが報道された初めのころはまさかこんなに拡大していくとはだれもが思わなかったのではないだろうか。国内でもこの3週間ぐらいは驚くべきスピードである。

僕もご多分に漏れず初めのうちは他人事のようにテレビやネットのニュースを観ていた。まぁ、「あまり必要以上に都会へ出かけないほうが良いだろう」ぐらいに捕らえていたのだが、一向に収まらないどころかどんどん拡散していっている。報道で取り上げる頻度も日増しに増加され、中国や日本も含めて感染者の増えている地域では人々が鬱屈とした日々を送っているのではないだろうか。

この2週間ぐらいで我が国でもいろいろな対策関係の動きがみられ、その影響が出てきている。スポーツの大会、音楽のライヴ、レジャー施設などの大きなイベントで人々が多く集まるものの中止や延期、公共施設などの緊急の休止、海外からの観光客の大幅な減少による経済の衰退等々、毎日が目まぐるしく動いている。特に今週、政府による小・中・高等学校への休校協力依頼が出てからはその影響によるさまざまな問題が広まっている。そしてマスコミも「国難」「世界的危機」などという文字を使うのでさらに不安感は拡大していっている。

アート関係では都会の大きな美術館、博物館の企画展会場は来場者が激減しガラガラなのだという。知人たちが個展を開催していた関係で2週間前に銀座を中心に画廊回りをしたのだが、昨年末まで、あれだけ中国からの観光客や国内の人々で賑わっていた大通りも人は少なくガラガラだった。回った画廊の個展会場もガラガラで主催アーティストが会場でポツンと暇そうにしている有様だった。

僕個人と家族で言えば、子供たちの卒業式や学期末行事の時期に重なり、これらが中止と決定したり、講師として教えに行っている2つの美術専門学校でも卒業制作展や卒業式でのイベントが中止となったり、予定していた画廊での企画展が中止、秋まで延期となったり、そしてつい先日は講師として教えている県内のカルチャーセンターの2教室が3/8まで様子見の休校と決定し、その後もいつに再開されるのかは未定の状態となっている。
もはや他人事ではない「絵描きなのだから、なるべく外出をせず家に引きこもって作品制作をしていればいいか」などということだけでは済まされない状況になってきている。そして何よりも精神的には不安定であり鬱々とする日々が長く続きそうでもある。まぁ、日本全国、いや世界区でこうした精神状況が生まれているのだからここはみんなで辛抱である。個人的にもなんとか克服し乗り越える手段を見出さねばと思っている。

一日も早くこの新型コロナ・ウィルスの蔓延が終息していくことを祈って已まない。