中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
paraparaart.com ArtDirector

民主党の「コアな部分(精鋭)」を残しておきたい

2012-11-15 | 政治・経済を考える

「最悪の場合でも、必ず次の国会で(衆院)定数削減で成案を得る。嘘はつかない。ともに責任を持つことを約束してほしい」、首相は自民党の安倍晋三総裁にこう迫った。臨時国会で「一票の格差」是正のための小選挙区「0増5減」を先行処理した上で、比例定数削減については来年1月召集の通常国会で民自公の協力で必ず成立させることを求めたのだ。「近いうち解散」を約束しながら、契約を履行しようとしない首相を「嘘つき」と挑発してきた安倍氏の批判を逆手に取った。(産経ニュース)

どのような立場にあっても、あまりに批判が続くと、人は嫌になるものです。「近いうちに」が「嘘」にならない「年内解散」、それが唐突に現実になった。与野党を問わず、少なからず驚いたことであろう。「野田さんは誠実な人だから、年内に解散する。」と断言した人がいた、多くは信じなかったが、それが意外に早く現実となった。しかしながら、よく考えてみれば、(解散時期を)先送りしても状況は好転しない、いや、むしろ悪化するかもしれない。そう判断したとすれば、野田さんの「16日解散」は適時かもしれない。わたしは、安倍さんよりも野田さんの方が「総理」にむいていると思っている。野田さんの周辺に人材も多く、安定した「内閣」も構成できるからだ。しかしながら、政治情勢から見れば、「次期政権」は自民党を主体に組まれることになる。これからの「日本の政治」を冷静に観るならば、野田さんを含めた民主党の「コアな部分(精鋭)」を残しておきたい気持ちになる、次の次のためにも。