中川輝光の眼

アトリエから見えてくる情景
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オバマ民主は4年間の猶予を得たが

2012-11-07 | 政治・経済を考える

【ワシントン時事】米大統領選は6日、各地で投開票され、民主党のバラク・オバマ大統領(51)が共和党のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(65)を破り、再選を果たした。大統領は選挙人538人中275人を獲得、203人のロムニー氏を上回り、勝敗ラインの270を超えた。選挙戦は景気・雇用の本格回復に向け、どう道筋を付けるかが最大の争点になった。失業率が約3年半ぶりに8%を切るなどした最近の改善ぶりを受け、大統領の経済運営が一定の評価を受けた形だ。大統領は、内政では中低所得者を重視して政府が一定の役割を担う「公平な社会」の実現、外交・安全保障では国際協調主義を打ち出した。選挙結果は、これを有権者が支持したことを示すが、民間主導による自由競争や「力の外交」を掲げる共和党との対立は深まっており、国民の「再統合」も2期目の課題になる。(jijicom)

「民主党のバラク・オバマ大統領(51)再選」の一報が入ってきた。どちらかといえば、内政を重視している民主党のオバマ氏がいいと思っていたので、内心ホッとしている。民主・オバマ政権を振り返れば、「9.11報復」「金融破綻」の後始末に終始してきた4年間ではなかったか。前政権の負の遺産を解消するために、悪戦苦闘してきたと言えなくもない。これからの4年間が、民主・オバマ政権のほんらいの実績(実力)になるのかもしれません。アメリカの民主党と日本の民主党では、歴史も実績も比べようもないが、前政権の尻拭いをしてきたことを見れば、共通項はないわけではない。オバマ民主は4年間の猶予を得たが、野田民主は、4年間の猶予どころか、どうやら壊滅の憂き目を見ることになるらしい。わたしは、このような結果を予想しなかっただけに、期待してきただけに残念に思う。ただこの時点に至ってもなお、自民・公明政権に戻すことに躊躇している。政治の風向きが変わったことで、明らかに「利権復活」が此処彼処に見られる、国策の先取りが始まったかのような風潮である。拙速に答えを出していいのか、ほんとうに日本の政治はこれでいいのか・・・。