
お二人の書いたこの本のあらすじを紹介しておきます。日本人は、民主党政権になってからの戦後最悪の内外の国難にあたり、腹をくくらなければならないという、啓蒙書です。
自国を守れない国が、他の国が守ってくれるなどという甘い期待を抱くこと自体が、国益に反しているし、自覚が欠乏している。自分の国を守れない国を助けてくれたなどということが、どこの世界で起こったかは歴史が証明している。自分の国は自分たちの力と知恵で守らなければならない。
そのためには防衛意識としての、核武装が必要である。核保有国が3つもある隣国に囲まれていながら、丸腰の国に生き残れる可能性は少ない。従ってこれらの国々に好きなように馬鹿にされ、世界から軽蔑される。どこの国もまず最初に取りかかることは国防である。国を守ることは国民を守ることである。
核武装することが一番安上がりな防衛方法である。しかもそれは現在のようにアメリカとの「同盟」を必要としない武器である。
伊藤貫
●私は、親中反日のキッシンジャーの、利己的で陰険、狡猾、偽善的、強欲、サディスティックな性格が嫌いなのですが・・・
日下公人
●キッシンジャーは退官後1回5百万円で講演をたくさんしたが、一番人気があったのは『日本から儲ける方法』だったそうです。その答えは『まず殴れ』殴らないと時間稼ぎをする、だそうです。アメリカの要求が強引だと言う反省は少しもありません
伊藤貫
●米国務省のあからさまな親中反日は今でも変らない
●クリントン政権の日米包括協議のときは強引なカンター通商代表でしたが、カンターというのはロサンゼルスでマフィアの顧問弁護士をしていた男です。あんな悪辣な男をクリントンは日本にぶつけてきたのです
●アメリカと中国の気が合うのは、お互い、似たもの同士だからです。米中両国には、嘘をついてでも、多くの人を説得した方が勝ち、という共通観念があるからです。日本人はこういう文化様式についてはいけません。そういう真似をするのは、日本文明にとって自殺行為だからです」
注:小泉、竹中、太田弘子の経済運営はまさに弱肉強食のアメリカの様式を其のまま真似たものでした。その結果日本経済はガタガタになりました。
伊藤貫
●日本は歴史的に前例のない軍拡を続けている中国の脅威、核武装した北朝鮮の脅威、そして再軍国化したロシアの脅威に直面している
●過去60年間のアメリカの対日政策は、米中による『対日共同封じ込め戦略』であった。アメリカ政府は今後も日本から自主防衛能力を剥奪しておきたい
●米中政府間には、東アジア地域において、日本人にだけは核を持たせない、という密約がある
●アメリカ政府が日本に提供していると主張している『核の傘』は、実際には機能しない
●日本の反核論者は、そうした方が儲かるから反核を唱える
●核兵器は現代では実際に使用されない防御的な兵器です。育ちが悪く下品なトルーマンが、広島、長崎に終戦が分かっていたのに、実験的に落として大量無差別殺戮をしました。それ以来世界では核兵器は使われていません
日下公人
●政治家やマスコミは他国との協議や親善ばかり説いています。お人よしの日本人の道義心としては、よその国を疑ってかかるような付き合いはできないのかもしれません。しかし今回の中国の尖閣諸島への出方でも分かるように、いかなる国も自国の都合ないし国益を最優先させるもので、他国との協議や友愛を譲歩の理由にする国は無いのです。友愛の海なんて言っていたら領海も海底資源も全部盗られてしまいます
●ではどうすれば日本が核武装できるでしょう
明日に続く