Pura Vida!

すきな音楽の事やガーデニングや家族の事など、日常の出来事を綴っています。

アメージング・グレース

2007-07-17 | 音楽
今ではとてもポピュラーになったこの歌・・・

この歌との出会いは、かれこれ32年前にさかのぼります。


ロスにホームステイしていた時に、友人に連れて行ってもらった教会での事でした。

アフリカ系米人の教会で、そこで生まれて初めてゴスペルに出会いました。

イメージのなかにあった静かな教会の中に厳かに響きわたる賛美歌とは全く別の音楽に、完全にカルチャーショックを受けてしまいました。

クワイヤーがリズムにのりながらシャウトする姿には完全に魅了され、魂の叫びのような歌に理由もなく涙がこぼれてしまった記憶があります。


それに影響をうけてか大学に入ってから、アメリカのトラディショナルな歌を歌うサークルに入り、おまけに大学の卒論は『合衆国における黒人霊歌と文化』(タイトルは定かではないのですが)的なものを書いたのでした。・・今思うとよく卒業させて下さいましたが・・。

このアメージンググレースは賛美歌だという事は知っている人は多いと思うのですが、案外この歌が誕生したいわれを知らない日本人は多いよね。


私の知っている範囲で・・・
奴隷船の船長をしていたジョン・ニュートン(だったと思うけど)が、難破しそうになった時に神に祈り奇跡的に助かったの。その時に『神は私のような者も救ってくれた』と改心してのちに牧師になって、いろいろな賛美歌を作り今でも歌いつがれているってわけ。

奴隷としてアメリカに連れてこられた人達は過酷な労働や人種差別をうける中で、ワークソングとしてや心の救いとして多くの歌をのこしたの。だからアフリカ系の人々にとってこの歌は「心の歌」みたいなものであるの。

でもこの歌はアメリカでは第二の国歌ともいわれているそうですよ。同時テロの時にも繰り返し耳にしましたね。


        驚くほどの恵み。

               なんと甘い響き。

                    私のような者も救われた・・・


身も心も包まれるような歌詞だと思いませんか?


          ==写真は、庭のゆりです。==