こんにちは!
昨日ようやくカレーランチ用の旗が届き意気揚々と待ち構えていたにもかかわらず初日からまさかの坊主(0人の隠語)に遭遇してしまった怖いもの見たさの宇宙人妻エーコです!
流石にこれには田子作主人も怒り心頭!!かと思いきやニヤニヤしてるんです。
「お客さんが誰も来なかったのに何がそんなに楽しいのですか?」
「自分の人生を希望通りに生きる秘訣って何か知ってるか?」
「唐突になんですか?希望通りの人生を生きる秘訣って・・・」
「簡単なんだよ。しかもお前はいつも実行してることだ。」
「私が実行してること??」
「嫌なことはやらないってことだ。」
「なるほど!確かに料理も営業も全くやる気ありません!」
「ムカつくけど事実だよな。とかく人ってのは目標を立てるとあれやこれやしなければいけないと思い込みがちだ。だが最低の努力で最高の結果を出す人間てのは『絶対にこれはしない』て枠があってその中で最低限やるべきことだけはきっちりやるんだよ。」
「私で言えば料理はしないけど田子作主人が疲れすぎて次から料理を作ってくれなくならないように必要最低限のお皿だけ洗うってやつですね!」
「いちいちムカつくんだよ、その例えが。だが要領のいい奴は大体そんな感じに動くんだ。」
「それと田子作主人のニヤニヤとどのような関係が?」
「最低限カレー屋としての要点は押さえたが、売り上げが悪いからと言って『絶対にこれ以上の安売りはしない』と決めたら閃いたんだよ。」
「何をですか?」
「ふふふ、そもそも俺はカレーは毎日食べても飽きないほど好きだ。だから他人に喰ってもらわなくても自分のためにとても贅沢な仕様になってるんだ。」
「たしかに赤ワインをボトルごとドボドボと鍋に入れて美味しそうな牛肉を大量に煮込んでましたね。」
「だから本当はカレーだけでも最低700円以上貰わないと合わない計算なんだ。それを敢えて人助けになればと半額近くで販売開始したんだが蓋を開けてみればここらじゃあニーズが無いことが分かった。」
「旗が来て初めての営業日ですから結論を急ぐのは早いですよぉ。」
「俺は常に「この小さな現象を最大化または大きな流行を最小化したら次はどうなるか?」と考えて未来で待ち伏せするんだよ。だから今日起こった最悪なことは将来も続くし今まで続いた最高な出来事は明日にでも消滅すると仮定して、それでもちゃんと今後も安定した利益が上がる仕組みを考えるんだ。」
「凄い悲観論者!ただの根暗じゃないですか?」
「経営の基本の「き」だ。悲観的に対策を講じて置き楽観的にそれを運用する。これが基本だ。」
「それで思わずニヤケテしまうような凄い仕組みとはどんなものなのですか?」
「さっきお前が言った通り『始めてすぐに判断するのは気が早い』よな?」
「当たり前ですよ。広報にお金を使わないのが田子作主人のやり方ですからそもそも近所の人でも当店がいきなりカレーランチだけのお店になったことに気が付いてる人なんていませんよ。」
「ふふふ、そうだよな?」
「勿体付けてないでいい加減教えてくださいよ。」
「来年はオリンピックイヤーだが大分のような地方都市には全く関係ない。景気は年明け直後からどんどん悪くなる。今までに実感のあった年なんか一年すらなかったけどな。それがいよいよ来年以降は悲惨なものになるよ。」
「お先真っ暗な話をこんなに楽しそうに話すおじさんも珍しいですね。」
「それに政府がまた消費増税に失敗したからすでに外食等を含め10%近く消費が冷え込んでるんだ。」
「こんな話のどこに笑える要素があるのですか?」
「見えないか?未来がリアルにどうなるか?」
「外食費もフルーツ購入額もすっかり落ち込んでしまったら当店にとっても大打撃じゃないですか。」
「それはあくまで統計的数字の話な。ミクロで世間をよく観察すると面白いことに気が付くはずけどな。」
「う~ん、考えるのは苦手です。そろそろ答えを教えてくださいよぉ。」
「世間一般が同様に厳しくなるとすると『皆はどうする』と思う?」
「みんな緊縮財政になる?」
「でも商売人がそれをやったらますますお客はいなくなるよな?」
「そうですね。どんなに引き締めてもある程度は仕込みが必要ですもんね。」
「でもその仕込みは完売する可能性が低いとしたら?」
「仕入したくても仕入れられなくなります。」
「そう『みんな』仕入れられなくなる。でも生き残るためには『みんな』商売を続けたい。だから?」
「はっ!!なるほど業者向けサービスを拡充すれば『みんな』を助けられる!!」
「ようやく経営者らしくなりつつあるな。もうこれ以上の話は必要ないな。」
「景気が上がるにせよ下がるにせよ『みんな』がどう動くかで『市場』が出現するというお話ですね!!」
「その昔アメリカでゴールドラッシュがあったが一番儲けたのは金塊を掘り当てた奴じゃなく作業用のジーパンを売った奴だったというのとオチが同じなんだな。」
「物事は見方によって色々と活用できるという例ですね!!」
「そうだ。ずんぐりむっくりのお前も見方によってはうどんの生地を踏ませたらコシの強い麺を生み出すのと同じだな。」(*´〆`*)ニヒヒ
「ムカつくー!!」"(-""-)"ム~!!