路地の入口に設置された「袋小路」の結界表示。
路地通路は私有地のため、「無断立入り禁止」の意味合いを「やんわり」伝えようとして
皆さんが考え出された苦肉の柵(策)なのですが・・・
やっぱり京都風は特別なのかな?
京都人はひとりよがりなのかな?。。。と思わされることがありました。
先日通りすがりの観光客が2人、この表示を見てなお興味津々。
路地探索とばかりにキョロキョロ観察しながら最奥まで入ってきて
「な~んだ行き止まりか!」と。
高齢の住人の方が「袋小路と書いてありましたやろ?」と問うと
「ふくろ小路」という名前の路地だと思ったとのこと(笑)
「袋小路」「袋路地」とは
袋状になった入り口が一つの路地。通り抜けができない小路のことですよ。
観光地京都なら、奥の奥まで見てみたくなるのでしょうね~
やっぱり説明文も要りそうですね。
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因みに「ウキペディア」の結界の項に例として、こんな記述がありました。
生活や作法上注意すべきなんらかの境界を示す事物が、結界と呼称される場合もある。
作法・礼儀・知識のない者は境界を越えたり領域内に迷いこむことができてしまい、
領域や動作を冒す侵入者として扱われ、無作法または無作法者とよぶ。
また、日本建築に見られる「襖(ふすま)」「障子(しょうじ)」「衝立(ついたて)」
「縁側」などの仕掛けも、同様の意味で広義の「結界」である。
商家においては、帳場と客を仕切るために置く帳場格子を結界と呼ぶ。
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思えば、頑丈な鍵もなく物音も筒抜けの襖を隔てて、他人同士が泊まる「旅籠」が機能していた日本です。
結界を精神的に捉える技が身についていたはずですが、現代ではそれも希薄になっているようですね。
機密性の高い住まいが発達してきた所以でしょうか?
マナーの良い「ただの見学者」まで、無作法者呼ばわりはいたしませんが
どこへ行っても、その土地に住む人の気持ちになって観光したいものですね。
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