路地町家

再生保存した小さな町家のお話です。
それに京都のこと。感動したこと。時には猫も登場したり。。。

もともと、町家の夏は節電

2011-06-09 | 今日の路地町家
昨年のあまりの暑さに、来年はやっぱり「クーラーを付けよう」
そう考えていたのですが。。。

時あたかも震災の年。
電力不足が社会問題となり、国民総節電の機運が高まりを見せる中
「クーラー新設」は考えもの。
以前から設置のクーラーなら、控えめに使用で済むところですが・・・



もともと京町家は夏を基準に造られていて
6月衣替えの季節には
建具は風通しの良い「葭戸(よしど)」や「簾(すだれ)」に入れ替え
足当りもひんやりするよう、畳の上に「あじろ」や「籐むしろ」を上敷きし
通り庭の「のれん」さえ、厚手のものから軽やかな「麻のれん」に架け替えます。

そして、坪庭や裏庭に打ち水をして風を起こし
そのひんやりした空気を家の中に呼び込み「涼」を採る仕組みになっています。

わずかな温度差を頬に受け~~「涼を味わう」。

飽食を経験した現代人が忘れてしまった五感。
それを取り戻さなければ感じ取れない「涼」かも知れません。

風の通り道


結論として
今年の夏はクーラー導入を取り止め、五感を使って乗り越えることとします。






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