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先日、姉と電話した。「お互い、自分を表現してないね。」と嘆き合った。と、いうことで始めたブログです。

憶えた言葉は…(二日目 昼)

2005-08-31 22:19:42 | フィリピン旅行記
朝、起床してミンドロ島に向かう準備を行います。

ここで驚いたのは同部屋の後輩Z!

低血圧らしく、起きてから、なかなか動くことができないそうです。

大変やなぁ、と思いました。



乗り合いタクシーに乗りフェリー乗り場行きのバス乗り場に向かいます。

この乗り合いタクシーですが、もう、とにかく派手!

長距離トラックよりも断然派手!乗るのが何となくウキウキします。



バスに乗り込むと、マイクとはここでお別れです。

彼は今日も仕事があるそうです。

名残惜しそうでした…



フェリー乗り場まで2時間半くらいでしたが、このバスの中、とにかく寒い!!

僕は厚手のカーディガンを持っていたので、まだしも、後輩Zはありとあらゆるものを被り、最後にはバスのカーテンをひっぺがし、被っていました。

ちなみに後輩Sは新聞紙を被っていたそうです。

そんな中、ジョングはタンクトップ一丁! 他の乗客も皆薄着!どうなっとんな?彼らの身体は…

ジョングはバスを降りて、「日本人、どうして寒い?」と言ってました。

「知るか!!寒いもんは寒いんじゃ!!」

とは言えない、気弱な僕…



さてさて、フェリー乗り場で1時間程待ったのち、フェリーに乗り込みます。

と、言うより、大きなボートでしたけど…

その大きなボートに乗って、出発までの間、海辺の子供たちが

「マネー!!マネー!!」と物乞いに来ます。

彼らは、それでも笑顔をこぼしており、希望が見え隠れしていました。



しかし、僕の正面で手を差し出している女性の姿には希望は見られませんでした。

差し出した手を宙に浮かせることも億劫なのか、手をボートの縁に置き、こちらをずっと見ているのです。

その眼にあるのは、無気力なのか、何も渡さない僕らへの恨みなのか、僕には判断できませんでしたが、眼を見つめ返すことは不可能でした。

もしかしたら、生まれてから一番『絶望』というものに近づいた時間かもしれません。

忘れようにも、忘れられない眼でした…



さらに、ボートで一時間弱ほど移動すると、とうとうミンドロ島に到着しました。

物売りの数が半端じゃありません。

声をかけられる度に「NO!」と断りました。



島に到着するなり、ジョングが宿を取りに行ってくれました

その間に撮影したのが画像です。後輩Sの後姿のようです。

宿はフィリピン風のバンガローというかコテージというか、ベランダにベンチもついており、大変雰囲気の良い宿でした。

しかも、ベッドの広いこと、広いこと!斜めに十分寝れました。



食事の後、バナナボートに挑戦してみました。

品川庄治がCMでやっているアレですよ。 

僕らは、いまいち、バナナボートが何たるかを、知らないままに乗ってしまいました。

5人乗りでしたので、一人は見知らぬ黒人の少年が相乗りすることになりました。

まず、乗るのに一苦労です。バランスを考えないと、すぐひっくり返ってしまいます。

まず最初に、一番身体の大きいジョングが乗り、腕の力だけで上れる僕が次に乗り、レディファーストで女性を二人で引き上げ、最後に少年を引き上げます。

そして、ボートで引っ張ってもらいます。

とたんに、

どっぽ~ん!!

どうやら、バランスを崩すバナナ型のボートを乗っている人が体重移動をすることによって、ひっくり返らないようにするスポーツのようです。

理屈がわかるも、実際には難しく、「あっ」と、いう間に2回転覆。

3回目の転覆では後輩Zが顔から僕の頭にぶつかってしまい、唇が赤く腫れてしまいました。

そこで、女性はバナナボートを引っ張っているボートに乗ってもらい、男3人でトライしました。

男3人でやってみて、わかったことはバランスがどう移動しているか一番良く見える者(先頭?)がどちらに体重移動すればいいのか大声で指示する必要があるということ。

転覆しそうになるボートを自分の体重移動で押さえ込むのです!!

気分はすっかり『モンキーターン』です。


「ここだ!!ここでVモンキーだ!!」


おっと、失礼。取り乱してしまいました…

3人でやると、なかなかに長持ちし、楽しかったです。

少年も人懐こい笑顔を見せていました。

その後、ジョングと僕は少し泳ぎました。



この合間、合間にジョングは僕らに手首につける飾りや足につけるミサンガ?みたいのをプレゼントしてくれました。

まるで、お兄ちゃんのようだ…



僕らも宿に帰り、シャワーを浴びたり(ここは水しか出ません!!)、洗濯したり、ゴロゴロしたりしました。

僕は近くに寄って来た猫にクラッカーをあげて、喜んでいました!

本当に平和なひと時でした。



そんな中、マイクがこちらに来たい、と言っているとジョングが言っています。

どうやら、ジョングがマイクを煽っているようです。

後輩Zも心配そうにしており、同じシャイボーイの僕としても無用な期待は酷である、と判断しました。

後輩Sにジョングに後輩Zはマイクに友人感情以上のものは持っていないことを伝えてもらい、マイクにもそう伝えるように依頼しました。

マイクは来るのを取りやめました。

「ふむ、辛いなぁ…」と思う27歳独身彼女なしでした…




人のことより、自分の心配ですよ!!


憶えた言葉は…(初日 夜)

2005-08-31 20:09:53 | フィリピン旅行記
昨日に引き続きフィリピン旅行記を…



ホテルで一休みし、翌日よりミンドロ島という観光地に行く予定になっているので、サンダルや海に入るための服を買いに『ロビンソン』というショッピングセンターに行きました。

『ロビンソン』は歩いて行ける距離だったので、歩いて行ったのですが、ゴミゴミしている道路、道端で平気で寝ている人、ガンガン走る車、全く気が抜けません。

『ロビンソン』の前の道に、母子と思しき3歳くらいの女の子と1歳くらいの子供を抱いた女性の物乞いがいました。

女の子は動き回り、手を差し出します。お母さんは座って、何も言わずに手だけを差し出していました。

気力というものが感じられませんでした…



『ロビンソン』内で必要な衣服、食料、水などを買い込みました。

日本人が珍しいのか、僕が靴を試着していたら、7人ぐらいの店員さんが囲んで見ていました…

「おらぁ!俺は動物園のパンダやコアラじゃないんぞ!!」と、心の中で密かに思う僕でした。



買い物後、『ロビンソン』内で食事を摂ることになりました。

いろいろな店があり、好きなものが選べました。当然、フィリピン料理を注文します。

さらに、ここで仲間が一人増えます。

ジョングの友人であるマイク(男性)が参加することになりました。

彼は来年より日本の富山で働くことが決定しているので、日本人が来ると聞いて参加したくなったのだと思います。

ドラクエⅡだったら、ここでBGMが…

フィリピン料理は変わった味がしました。(僕の主観です。)

さらに、飲み物が甘い!!砂糖が必ず入っているんです。

画像はデザートに食べたココナッツの器の中にフルーツをブッ込んだものです。

本当のナタデココは硬いんだな、想像以上に…



食事も終わり、宿へ帰ることになりました。

帰りの道のりで、行きで見た母子の物乞いが全く同じ状況、状態でいました。

「お母さんの方はきっと一歩も動いていないのだろうなぁ…」と思うと、やるせない気持ちになりました。

帰りの道のり状況ですが、基本的に後輩Sとジョングは手をつないで歩きます。英語が話せない僕はマイクと話するには誰かを間に挟まなくてはなりません。そうすると、3列になるので危ないので「えい!面倒臭い!」と、一人で歩きます。

そんな僕をジョングは何回も振り返り、「ダイジョウブね~?」と尋ねます。

「大丈夫ですよ…、そんなに気を遣わないでくださいな」と、僕は心の中で思います。



宿に着き、「どこかに飲みに行こう!」という話でしたが、宿の庭にテーブルがあり、とても気持ち良い風が吹いていたので、「ここで飲もう!」と提案しました。

ビールを1リットルくらいのを3本くらい買って、飲み始めました。

フィリピン流はビールに氷を入れるのです。

ここで、日本に滞在していたジョングがいらん日本語を憶えており、たびたび口にします。

「乾杯~」

この言葉のもとにグラスを「チン!」とされると飲み干さなくてはいけないような気がしてきます。



この場所はひどく気持ち良く、お酒がすすみました。

このへんから、僕は怪しくなってきます。

話題も盛り上がり、それぞれの好きな歌を唄おう!ということになりました。

僕が一番手で『島唄』を唄いました。ZさんとSさんは森山直太郎さんの『さくら』、ジョングは英語の歌、マイクも英語の歌を軽く唄いました。

この異国の地で日本語で唄う、という行為を僕はいたく気にいりました。



そのうち、ジョングがマイクが内気で彼女もいないんだよ、と話してくれました。

マイクは、決まり悪そうにジョングが話すのを聞いています。

その時、僕は言いました。


「me too!」


さらに、ジョングはマイクは3年間彼女がいないんだよ、と話してくれました。

すかさず、僕は言いました。

「me too!! Three years no girl friends!!」

そして、マイクとガッチリと握手をしたのです。



ジョングとマイクがいない時に、ZとSに「ジョングとマイクって、俺とたつおさんの関係に似てない?もて具合が…」と言うと、

Zさんが困り顔で後輩Sの顔を見たところ、Sは

「『うん!』って、言ったら可哀想だから何も言わない」と明るくのたまいました。

後輩Sよ…、いつか、しばく…



この頃には僕はすっかり出来上がっていました。

僕は「酔っ払いはタガログ語で何て言うの?」と尋ねました。

すると、『ラッシーン』と教えてくれました。

僕は「アイ アム ラッシング!!」と何度ものたまいました。



気分の良くなった僕達は海沿いのお酒を飲むことができる場所に移動しました。

ここでは、のんびり飲みました。

飲んでいると、花売りが通りがかり、声をかけてきます。

ジョングは奥さんに、マイクは後輩Zに花をプレゼントしました。

この少し前から、僕は「おんや?」と思っていたのですが、この時、確信に変わりました。

3年彼女のいないシャイボーイはどうやらZさんに好意を寄せているようです。

知らん振りして、時を過ごし、夜遅くなったので宿(ちなみ代金は二人部屋で2千ペソ、一人当たり千ペソで二千円くらい)に帰りました。

温かいシャワーを浴び、床に就くと気持ちよく眠れました。