アーシュラ・K.ル=グインの『ゲド戦記 影との戦い』を紹介したいと思います。
『ゲド戦記』は現在、6作品出版されていて、『影との戦い』は第1作目です。
現在、僕の家には数々のファンタジー作品があります。
『ナルニア国物語』、『指輪物語』、『ホビットの冒険』、『はてしない物語』、『モモ』、『星の王子様』、『クマのパディントン』などなど…
ですが、27歳になった現在もバイブルであり続けるのが、この『ゲド戦記』なのです…
この作品、ファンタジーのくせして、「ウキウキ」感がありません。
僕は、この物語にある、その『世界観』が好きです。
ストイックさ…、鋼のような強い意志…、とてつもない孤独感…、不必要なことは語らない寡黙さ…、それらによって際立つ人のぬくもり…
僕に多くのことを教えてくれました…
本当に…
ぜひ、読んでみてください…
きっと、何か感じるものがあると思います。
さて、何故、急に『ゲド戦記』を取り上げたかというと、『ナルニア国物語』の実写版映画化の話でインターネットを検索していたところ、今、2chで『ゲド戦記』が宮崎駿ジブリの次回作かも?という話で盛り上がっているそうです。
真偽は確かではありませんけれども…
僕は常々『ゲド戦記』を映像化するのであれば、宮崎駿さんであって欲しい、と思っていました。(というより、他のは観たくない)
『千の千尋の神隠し』なんて、もろ『ゲド戦記』の影響受けているのがわかりますし、宮崎駿さんも『ゲド戦記』をレスペクトしてるらしいです。
しかし、不安もあります…
先にも述べたように、この作品「ウキウキ」感がない…
影の部分が濃過ぎるかも…
大衆向け、特に子供向けではないかもしれません…
2chでも賛成反対が入り乱れていました。
「無理もないなぁ」と思います…
僕は、もし実現するのならば、宮崎駿さんの『ゲド戦記』を観たいと思っています。
そして、それによって多くの人が原作を手に取るようになることを望んでいます。
それは、『世界中の人々の豊かな情感を育てることにつながる』と、僕は確信します。
なぜなら、『名作に出会うことは人生をより豊かにする行為である』と、信じているからです…
明日、『名作』に出会えるように願いつつ眠ります…