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色色便りiroirodayori~小さなつぶやき~

2013年09月10日 16時51分41秒 | ななちゃん
遠き山に日は落ちて~連続ドラマ「Woman」を観て~


劇中でたびたび流れるドボルザーク作曲のこのメロディーは好きだったので、 小学校で配られた歌本につけられていた歌詞も覚えていたが、“円居せん"の意味はドラマを観るまで知らなかった。

他界した小春の夫・信の死に深く関わっていた妹・栞の絶望的な告白の衝撃。追い打ちをかけるような小春の病気の発覚。罪の重さに死にたい消えたいと言う栞と、子供達のために生きたいと願う小春。栞を守るために、心を開きかけた小春を拒絶する母・紗千。重苦しい展開にこの先の物語を思い描くこともできなかったが、回を重ねる度にゆっくりと少しずつ家族の距離は近くなっていく。
年月を経て小春の手に渡った信からの手紙、小春が封印していた幼い頃の母との記憶、小さな出来事をひとつひとつ丁寧に手にとっていくうちに、様々な感情がすべての登場人物のなかにあふれ出す。
感情をぶつけ合いながら、家族は近づき、同じ先を目指していく。
ドラマのタイトルである「Woman」とは、小春であり、紗千であり、栞であり、小春の健気な娘・望海であり、彼女たちを支えるのは、紗千の夫で栞の父・健太郎であり、小春の主治医・澤村であり、小春の亡き夫・信であり、幼い息子・陸でもある。

約3ヶ月間、心を動かされ続けたドラマは終盤を迎えるが、冒頭に出てきた言葉 、"円居せん"が似合う結末を願っている。


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