奈良県の事件で

奈良女児誘拐殺人　容疑者逮捕

　奈良県の女児殺害事件で、犯人と思われる男が逮捕された。
遺族の方、近隣住民の方にとっては、年内に一応の決着がついて、
安心して年を越せることだろう。

　ところで、本当に彼が犯人なのだろうか…
別にあの男を擁護するつもりはなく、今回の事件については
女児の所持品が発見され、容疑者自身が容疑を認めていることからも、
真犯人が彼であることはほぼ間違いない。

　でも、彼はあくまで逮捕されたのであって、起訴されたのではない。
この事件に限ったことではないが、メディアは、逮捕された時点で
これで一件落着というような雰囲気をかもし出す。
「今は容疑を否認しているが、そのうち自白するだろう」というような…

　こういうメディアの姿勢は、日本における被疑者の扱いがひどいと
言われる一因である。代用監獄の問題を助長しているのである。

　逮捕はあくまで、逮捕であるということを認識すべきであると思う。