milkyway‥☆‥☆∵☆∵

心に通り過ぎるたくさんの思い
あなたにも どうか、届きますように…

義家先生の講演会2

2005-03-14 22:46:10 | 日記
  「ぱさぱさに乾いてゆく心を
  ひとのせいにはするな
  みずから水やりを怠っておいて

  気難しくなってきたのを
  友人のせいにはするな
  しなやかさを失ったのはどちらなのか

  苛立つのを
  近親のせいにはするな
  なにもかも下手だったのはわたくし

  初心消えかかるのを
  暮しのせいにはするな
  そもそもが ひよわな志にすぎなかった

  駄目なことの一切を
  時代のせいにはするな
  わずかに光る尊厳の放棄

  自分の感受性くらい
  自分で守れ
  ばかものよ」


        (「自分の感受性くらい」茨木のり子)

昨日、義家先生が、最後に紹介してくださった詩です。
これは、私の心にズキンと刺さりました。
一つ一つの言葉に自分自身を振り返りました。

今の私は、自分で選んできた私です。
楽しいこと、嬉しいことも たくさんあるけれど
同じくらい、しんどいこと、つらいことも
毎日の暮らしの中に、たくさんあります。
時々、逃げ出したくなる時があります。
愚痴をこぼしたくなる時があります。
誰かのせい、何かのせいにして
自分に言い訳をしてしまうことがあります。
でも、全部自分で決めてきたことです。
誰のせいでもありません。
自分で選んだ生き方です。
逃げるな!真正面から言われた気がしました。

義家先生の講演会

2005-03-14 00:42:10 | 子ども
今日、高槻まで義家弘介さん(ヤンキー先生)の講演を
聞きに行ってきました。

始めに高槻太鼓の演奏がありました。
太鼓って、力強く激しい中に、哀しみを感じます。
ドラムの乾いた音とは違う響きで、
言葉にできない心の中の熱い叫び声に聞こえました。

義家先生の話で、又、いろんなことを感じました。
今回、いろんなことがあって、退職することになった義家先生。
どんなに悩み苦しんだかと思うのに、
自分の進むべき道を見つめる迷いのない顔でした。
厳しさも引き受ける覚悟を決めたような顔でした。

お話の中で、昨日ここに書いたことと同じ言葉が出てきました。

「ダメなことはダメと線を引き、教えることは大切です。
でも、その前に、その子を抱きしめてあげなければなりません。
君もかけがえのない子どもだと、伝えてあげなければなりません。
その先にこそ、教育やしつけが あるものだと思っています。」

たくさん、心に届いた話がありました。
「いろんな矛盾を真正面から受け止め、悩んだり拒絶する子どもが
いても、自然なことではないでしょうか。
でも、それでいいとは思いません。
なぜ、親はわかってくれない。なぜ学校は、なぜ友達は?
いつも、探しては苦しんでいる子ども達に、こう言いたい。
『なぜ』ではなく、『だから』を探そう。
だから、どう生きる、だからこれから、どうするか、一緒に考えようと。」

私自身にはヤマアラシのジレンマの話が痛かったです。
「本当に大切な人ならば
傷つくことから逃げないで。
みんな個性という名の針をもっている。
だから互いに傷つけあうことがある。
だけど、傷つかない安全な距離にいるだけでは
本物の関係は生まれない。
傷ついて離れても、又、心を寄せ合えばいい。
それを何度も繰り返して信頼関係は作られるのだから。」

子どもだけではありません。
大人と大人も、同じこと。