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春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

樹木を守る、布巻き、こも巻き。

2018-01-24 | 樹木
樹木の中でも樹皮の剥がれが顕著に出るケヤキは特に外皮全てにわたり
出ることがあります。2年前に川口駅前のケヤキに布巻きを施して始めての大雪でした。とても樹勢が当時は弱ってました。
中腹までグレーンを使い、布を巻きました。 布巻の役目は樹木が弱ってきたときや、夏の樹皮の乾燥や日焼け、また冬の寒風から
樹木の亀裂、剥離を防ぐための防寒にもなります。布巻はこのような役目をします。今年で3年目、回復が期待できます。


川口駅前ロータリー内の大ケヤキ


巨木の樹勢を回復させるのに全てに布巻をおこなうことが何年も続けられます。





ケヤキの樹木の外皮の剥離




下から上まで極端な剥離、外皮が寒風にさらされ生育に影響がでます。


剥離の極端なケヤキ。

ケヤキの樹皮にも形が違う、ウロコ状の樹皮があります。


こも巻きは良く見られ、その役目はコモを樹木に巻きつけるのは啓蟄のころにコモを取り外して焼いて害虫退治が目的です。



埼玉県の県木はケヤキです。県の木を守るために各地域の自治体も
補助金を出してます。県内の一番のケヤキの巨樹を見てください。通称、ゾウの足、樹皮の模様は巨樹だけに見られる
斑模様の樹皮です。 大久保の大ケヤキ。樹齢400年、幹周り9.1m、樹高25m。





外皮を見るとその樹木の健康状態がわかるとベテランの造園士は言います、感心するばかりです。









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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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mikioさん、こんにちは (hisuinet)
2018-01-24 17:34:59
ケヤキの樹皮の剥離(極端な剥離)はあちこちの公園で良く見ます。
ほっとくと生育に影響を及ぼすのですか?
私は木はそうやって生まれ変わっていくんだと
勝ってに思っていました。
布巻をしている木もよく見ますので、やはり人が
手をかけて育てていくことが大事なんですね。
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おはようございます (mikio)
2018-01-25 09:06:51
樹木の剥離はケヤキが一番見られます。剥離は個体差があり、多く出るのやら、僅かな剥離もあり、また季節の中での剥離がさまざまです。  剥離現象は樹木の生長の過程の一つで、自然の理、ほっとくしかありません。

この川口のケヤキに言えば、40年前に川口駅前の開発で、他の場所から移植されたケヤキで、数年前から、樹勢がなくなってきました。 長く保存樹木を見てきた親方と私たちが2年前、布巻きをして回復を試みました。

樹勢が落ちるのは土壌、夏の日焼け、そして冬の寒さ、とりわけ冬に剥離すると新しい樹皮は寒さや、寒風には弱く、樹木の春からの成長に大きなダメージを与えます。そのための布巻です。人と緑は町には共存です。
大切な樹木を守るのが私たちの役目なのです。 
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