畑とともに過ごす日々

~有機農家の暮らし~

ピーマンだけでも

2011-08-04 22:42:42 | 台所しごと

その年その年で、順調に生育する作物と、うまく育てられなかった作物があります。
今年の夏、しげファームで不作なのは、茄子とかぼちゃ。
どちらも夏にはあってほしい野菜。それを野菜セットにあまり入れられないと思うと、なんとなく落ち込みモードになります。

でも今年、それを挽回する勢いでよくなってくれているのが、ピーマンです。

かといって、ピーマン多めだと、お客さんから敬遠されるかな~と少し心配になっていました。
セット野菜を販売するとき、あまり野菜を多く入れると逆効果、というのはたまに耳にする話です。ましてやピーマンは子どもの嫌いな野菜の筆頭にくるであろう存在。

でも先日の夕方の配達で、ピーマンが届くのを期待して肉詰めの中身だけ作って待っていらした方がいました。それを聞いて、なんとなくほっとしました。

さて、今日はピーマンの実力を感じる一品をご紹介したいと思います。
ピーマンのきんぴら。

細切りしたピーマンをごま油で炒め、酒、味醂、醤油で味付けしただけの、なんてことない料理ですが・・・。すごくご飯に合うのです。
ピーマンてピーマンだけでいいんだな、と思います。
「ピーマンてこんなに旨みのある野菜だったんだ」と気付いたのは、農家になってからだったかもしれません。

ここ数週間、本当によく実を付けてくれていました。
でも、成りもの野菜はピークを過ぎると少しずつ採れなくなってきます。
ピーマンが少しでも長く収穫できればいいな、と思う今日この頃です。


調理用トマト美味し

2011-08-02 22:04:04 | 

トマトの美味しい季節ですね。
生でじゅるると食べるトマトはもちろんのこと、加熱して味わうトマトも格別です。

今年しげファームでは、3種類の調理用トマトを作っています。

こちらはサンティオ。丸い形で一見普通のトマトですが、色が明らかにオレンジっぽいです。木に勢いがあり、元気です。

こちらはサンマルツァーノ。細長い形をしたイタリアントマトです。

よくトマト缶にこの形のトマトが載っているので、ご存知の方も多いのでは。

こちらはフィオレンティーノ。フランスの品種です。

でこぼこした形が特徴です。

いずれも生食だといまいちですが、火を通すと、がぜん威力を発揮します。
生食用のトマトを加熱すると酸味が目立ちますが、調理用トマトはなんとも言えないコクと旨みが増して、ダシいらずなのです。色も鮮やかになります。
煮込み料理の定番「ラタトイユ」以外にも、パスタや炒め物などに活躍します。

さて、先日、毎週野菜を買いに来てくださるお料理上手のIさんより、手作りのトマトケチャップをいただきました。しげファームの調理用トマトがこのように姿を変えて、里帰りです。

早速朝食のオムレツに添えていただきました。

ディルの風味がほのかに香る、とても優しい味わい。上手だな~、と感心しました。

Iさんのブログには、たくさんトマトを使ったのに、出来上がりは少ししになってしまった、市販のケチャップは安すぎる、と書かれていました。
全くその通りなのだと思います。一般的に売られているケチャップは、原料には輸入トマトが使われ、添加物や調味料で濃い味を付け、トマト本来の味や風味は感じられません。やっぱり安いのにはそれなりの理由があるように思います。

話がそれましたが、この場を借りて、Iさん、いつもどうもありがとうございます。ご馳走さまでした。