『この桜の花びら・・・。先月、公園で練習したとき、工工四にはさまってたんだ』
『へぇ・・・。 先月は桜が舞ってたんでやんすね。』
『うん。 なんか捨てられなくてね。 このままはさんどくよ。』
『春の小さな想い出でやんすね。』
・・・・しみじみ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
土曜日の大阪は、風が強くてかなり寒かった!のです。
でもバスは、すでに夏仕様で、軽くエアコンがかかってて・・。
皆毛布にくるまって震えてましたねぇ。
そのバスではひたすら唄を聞きつづけ、耳がおかしくなって・・。
「おぉ~~っ! このままでは耳が死ぬぅ・・・。」
(自分の唄を何時間も聞きつづけるのも、精神衛生上良くないなぁ)
・・・・・なんて思いながらの、バス内でした。・・・・・・
そんなこんなで先生宅へ到着。
でも、お稽古の時間まではまだ時間があったんで
先月桜吹雪の舞う中、最後のチェックをした、近所の公園へ。
今月は、どうしても頑張って暗譜しないといけない唄があって・・。
それは「長伊平屋節(ながいひゃぶし)」
伸びたテープのような唄。 ゆ~っくりした唄。 私の苦手な唄。
古典樹海に迷い込む、呪われた(?)唄・・・。
これを完璧に歌いたい!! いや、歌わなくてはっ!!
お稽古もこの唄から始まります。 ドキドキ・・。
「♪とぅり~ぬ~・・・」・・・出だしはうまく始まりました。
その後もなんとか順調で、このままいけるか?? と油断したその瞬間です!!!
(あっ!やってしもたっ! 同じところに戻ってしまったか???)
そうです!! 私はこの瞬間、見事に古典樹海にはまってしまったのです!!
「♪みい~~~~・・・・・・・・ぃぃ・・・ぃいっ???」
唄が止まってしまいました・・・。
(えーーーとぉ、何やったっけぇぇぇぇぇっ????)
焦りのせいで、頭は真っ白、顔は蒼白に・・・。
「♪みぃ~~~ゆ~~~~る~~~~・・・」
そのときです! 先生が助け舟を出してくれたのです!
(先生いっ! あっありがとうございますっ!)
さぁ、先生の後について歌おう! 先生が道しるべを示してくれたから!
・・・・・と、ところがっ!・・・・・
それでも、さっぱり分からないのです・・・・。
先生の道しるべでくらいでは、自分がどこにいるのか全く分からないくらい
深~~~~~~い古典樹海に迷い込んでしまった私・・・。
先生は、私の顔を見ながら、ずっと唄い続けてくれてます。
(なんとかしなくてはっ!! なんとかぁぁぁぁ!)
「い・・・?? え・・・・・?? あ・・・・・???」
どうしても分からない私・・・。 (いかん・・・。もう無理や・・・。)
「・・・・・・・・・・・。」
そして、遂に私は歌うことを止めてしまったのです・・。
~つづく~
『へぇ・・・。 先月は桜が舞ってたんでやんすね。』
『うん。 なんか捨てられなくてね。 このままはさんどくよ。』
『春の小さな想い出でやんすね。』
・・・・しみじみ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
土曜日の大阪は、風が強くてかなり寒かった!のです。
でもバスは、すでに夏仕様で、軽くエアコンがかかってて・・。
皆毛布にくるまって震えてましたねぇ。
そのバスではひたすら唄を聞きつづけ、耳がおかしくなって・・。
「おぉ~~っ! このままでは耳が死ぬぅ・・・。」
(自分の唄を何時間も聞きつづけるのも、精神衛生上良くないなぁ)
・・・・・なんて思いながらの、バス内でした。・・・・・・
そんなこんなで先生宅へ到着。
でも、お稽古の時間まではまだ時間があったんで
先月桜吹雪の舞う中、最後のチェックをした、近所の公園へ。
今月は、どうしても頑張って暗譜しないといけない唄があって・・。
それは「長伊平屋節(ながいひゃぶし)」
伸びたテープのような唄。 ゆ~っくりした唄。 私の苦手な唄。
古典樹海に迷い込む、呪われた(?)唄・・・。
これを完璧に歌いたい!! いや、歌わなくてはっ!!
お稽古もこの唄から始まります。 ドキドキ・・。
「♪とぅり~ぬ~・・・」・・・出だしはうまく始まりました。
その後もなんとか順調で、このままいけるか?? と油断したその瞬間です!!!
(あっ!やってしもたっ! 同じところに戻ってしまったか???)
そうです!! 私はこの瞬間、見事に古典樹海にはまってしまったのです!!
「♪みい~~~~・・・・・・・・ぃぃ・・・ぃいっ???」
唄が止まってしまいました・・・。
(えーーーとぉ、何やったっけぇぇぇぇぇっ????)
焦りのせいで、頭は真っ白、顔は蒼白に・・・。
「♪みぃ~~~ゆ~~~~る~~~~・・・」
そのときです! 先生が助け舟を出してくれたのです!
(先生いっ! あっありがとうございますっ!)
さぁ、先生の後について歌おう! 先生が道しるべを示してくれたから!
・・・・・と、ところがっ!・・・・・
それでも、さっぱり分からないのです・・・・。
先生の道しるべでくらいでは、自分がどこにいるのか全く分からないくらい
深~~~~~~い古典樹海に迷い込んでしまった私・・・。
先生は、私の顔を見ながら、ずっと唄い続けてくれてます。
(なんとかしなくてはっ!! なんとかぁぁぁぁ!)
「い・・・?? え・・・・・?? あ・・・・・???」
どうしても分からない私・・・。 (いかん・・・。もう無理や・・・。)
「・・・・・・・・・・・。」
そして、遂に私は歌うことを止めてしまったのです・・。
~つづく~