
残虐な犯罪を続ける少年犯。彼らは“少年法”に保護されている。最愛の娘が、少年達によって、凌辱され殺された。ある日、謎の密告電話により、失意のどん底に落ちていた父親・長峰重樹は、犯人を知ることになる。「我が国の法律では未成年者に極刑は望めない!」復讐が何も解決しない虚しい行為だと分かっていながら、父親は自ら犯人を追う…。そして、長峰を追う2人の刑事。織部孝史と真野信一。被害者の絶望は、永遠に消えない。そして、少年達は犯した罪と同等の刑を受けることはない。法律を守る。という建前の正義を優先する警察組織に、不条理さを感じる刑事たち。
[ 2009年10月10日公開 ] 鑑賞日2009年10月11日(日) ワーナーマイカルシネマズ大宮
作品情報 - さまよう刃
ジャンル : ドラマ
製作年 : 2009年
製作国 : 日本
配給 : 東映
監督・脚本 : 益子昌一
出演 : 寺尾聰 、 竹野内豊 、 伊藤四朗 、 長谷川初範 、 木下ほうか 、 池内万作 、
岡田亮輔 、 佐藤貴広 、 黒田耕平 、 酒井美紀 、 山谷初男
評価:★★★★(満点評価★5つ)
コメント:子を持つ親なら誰でも思うことであろう、その無念さ。
我が国の最高刑は極刑か無期懲役である。極刑以外は服役の後に
社会へ戻ることができる。しかし、奪われた命は戻らないし家族
の無念さが晴れることはない。
最近、政権交代してから「死刑制度廃止論」が多く言われるよう
になってきた。
社民党や民主党の間に廃止論者が多いと聞く。
極刑が望めないなら被害者の無念はどう晴らすのか?どうくむのか?
加害者を保護し、被害者やその家族を置き去りに・・・
極刑が望めないのならせめて終身刑にして欲しい。
この映画は、何の解決にもならないと分かっていてもそれでも娘の無念さや
親としてのどうにもやりきれない気持ちが伝わってくる感動的な映画でした。