好きな音楽って、不思議♪

昨日は休日でしたので、母がお世話になっている施設の「そうめん流し」の行事へ行ってきました。
前日には金曜日の労使初団交の為の書類の準備で、すっかり朝方まで起きていたので、ちょっと寝るつもりが寝すぎてしまい、遅刻しました
うちの人は午後からの出だったので、「起こしてあげるから」といってくれていたので、安心して横になったんですが・・・←眠そうでかわいそうだから起こさなかったみたい。
あわてて出かけました。思えば、よく娘が「ちょっとうたたねするから30分で起こして」と頼んで寝ることがあるんですが、起こしてもぐずぐずして起きないときに、かわいそうだから朝まで寝かしてしまうことがよくあって、「せっかく起きようと思ったのに！」とよく怒ってます。このときの気持ちが、やっとわかりました。

さて、母はそうめんを食べ終わって、自分のベッドで横になっていました。
高橋真梨子のＣＤがかかっていましたので、担当の職員さんがかけてくれたんだと思います。
音楽が大好きな母のためにベッドサイドにはＣＤがたくさんあって、いつでも聞かせられるようにしてあります。

アルバムをずっと聞いていて、久しぶりに聴く曲もいいなあ、って思いました。
母が一番好きな人は『大塚博堂』です。意識がしっかりしていたときにいつも聞いていました。
年甲斐もなく若いなあって思っていましたが、「ダスティンホフマンになれなかったよ」なんか、とてもいい曲だと思います。青春時代を思い出していたんでしょうか。

だんだん、記憶がなくなり日常生活も出来なくなってきても、大塚博堂の歌を聞かせると、「この人の歌大好き」といって、しんみり聴いていました。
少しでも、心が落ち着くように、父はいつもこの人のＣＤをかけていた記憶があります。

私たち家族が北京で1年暮らしていた6年前頃、日本の実家から、すっかり具合が悪くなって、入院したという知らせがあり驚きましたが、しょうがないかなとも思いました。予想はしていたので。
50代終わりぐらいから発症したアルツハイマー症ですが、70歳になる前に重くなりました。
根が健康な人なので、意思の疎通がない以外は、すこぶる元気でお肌もつやつや。←私のほうが、しみしわだらけかも。
今はおだやかに暮らしています。
モーツアルトに始まって、菅原洋一・由紀さおり・夏川りみ・・・いろいろなジャンルの音楽を聞かせていますが、（最近では柴田淳とか。）大塚博堂が、一番好きみたいです。言葉は出さないけれど、きのうも口をとんがらせて気持ちを伝えていたように見えました。
心の中のう～んと深いところに、いつもいつも好きな音楽が聞こえているんだなと思うと、この音楽家と知り合えて母は幸せだなと思います。

私も、寝たきりになったときにいっぱいいっぱいゴスペラーズのＣＤをかけていてもらいたいな。
大好きなゴスペラーズに、心の底からいやされていますので感謝状を贈りたいぐらいです　　　ありがとう～～～～～

　
　＜しんみりしてはいないんですが、もっと親孝行しておこうかなと思った一日でした。＞