横浜北部 障害児者支援 NPO法人 みどり福祉ホーム

横浜北部で重度重複障害者の日中活動、障害児者の生活支援、セイフティーネット構築を行っています。

身体を触るということ

2012-11-20 17:16:09 | インポート

誰かに歯磨きされたことを覚えている人いますか
マッサージされるのは好きですか
みどり福祉ホームの日中活動の援助者は毎日
利用者の歯を磨いて
利用者のオムツ交換をして
利用者の手を引いて移動をして
利用者の身体の変形がこれ以上すすまないようストレッチをして
利用者の身体を触ることが仕事です
所長は昔、身体を触る専門家であるPTの方に
研修で身体を触ってもらった時
「あなたは全然他人を信用してないね」
とありがたいお言葉をいただきました
個人的にはマッサージを受けるのは大嫌いで
妻にさえ歯ブラシをしてもらうのはまっぴらごめんなのですが
重症心身障害者である利用者は
健康の維持と生活の質を保つため
家族や援助者に体を触ってもらわざる得ないのです
援助者は常にそのことを自覚しながら援助しなければならないと自戒します
だから声掛けは必要だし、
必要以上に過度に利用者の身体を触ることはしてはいけないことなのです
今日、久し振りに生活支援の場で日中活動の利用者の身体を触る機会に恵まれました
アルバイトの方と一緒に触ったのですが
「身体を触ることが怖い」
とアルバイトの方が言われてました
そう、常に怖さを感じることを忘れてはいけない
だからといって、利用者の身体を触らないことは仕事の放棄になります
アルバイトの方に利用者の身体を触る意味を伝え
時間を掛けて実際に見せてみて
アルバイトの方に利用者の身体を触ってもらって
利用者の身体が緩む瞬間を体感してもらって
体を触ることの怖さとしかし決して恐れることがないことを確認して
また一人、利用者の身体を活動の中で触ることができる援助者が生まれる
そんな単純な話ではなく繰り返しが必要なことだけど
欠かすことのできないみどり福祉ホームの日常です

 


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