南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

魚釣りごっこ(ポンペイの幼稚園事情)

2007年02月19日 | ミクロネシアの幼稚園
これは、先日こちらの幼稚園のカリキュラムで「漁師」というタイトルのカリキュラムがでてきたので、遊びにぴったりのものがあるといって子どもが描いた魚にクリップをして魚釣りにしたものです。置いていると子どもが楽しんで魚釣りを今日もしていました。

こうしてみると「日本と同じ?」と思われそうですが、実情は異なります。

今日は、ミクロネシアの幼児教育について

こちらでは、遊びより学習が幼児期でも大切にされていて、文字や数字などの学習に比重が置かれています。
そして、その教え方が子どもが楽しめるというのは、かなり難しいかな?とかんじるものです。というより、子どもの発達や今の状況を考えずに教えている傾向があるのでは?また子どもが文字や数字を理解する教え方が十分に成されていないという感じがします。

私自身、数字や文字を幼児に教えるより遊びを中心にして指導をしてきたので、このような指導は先生になって初めてですが、急に日本の遊び中心の幼児教育を展開しても、こちらで理解してもらえるはずはなく、こちらのニーズである文字や数字の学習をいかに子どもにわかりやすく、また楽しくできるかを日々考え、それがこちらの先生に理解してもらい、ローカルの先生が授業の中で上手く取り入れてもらうことが出来ればと活動しています。

この魚釣りも、「こんな風に楽しく遊べるよ」という提案の一つです。
私が今心掛けているのは、日本にある特別な物は使わない。こちらにあり、誰でもが手に入る物で授業をすすめていくこと。そうしないと単に「日本人は凄い」でおわってしまうからです。

まだまだこれからですが、子どもがいかに前向きに活動しているか、子どもの笑顔があるか、子どもが生き生きしているか、それをダイレクトに伝えていくことしかないのではないかと思っています。

人が子ども時代に経験していないことを(ローカルの先生が子ども時代に経験していないであろう楽しさ)大人になって感じ、それを子どもに伝えることは非常にむつかしいことではありますが。目の前の子どもが答えを出してくれると信じて。



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