人形作り

朝、友人から電話があって「今日あいてる～？」というので
「うん、あいてる」と答えたのが運のツキ。

生協の文化祭？に出展する「人形」を
作る人手が足りないから来て～と呼ばれる。

あいていると答えた手前、後に引けないけど
この不器用な私がなぜに人形作りを・・・。（トホホ）

針と糸を使って人形作りなんて無謀極まりない。

「簡単だって～」と言われるが、
小、中学校の家庭科だって時間内に絶対終わらず
家に帰ってママンに泣き付いていたのに。

オーマイガッ！

修行と思ってあきらめる。

皆がちくちく縫う所をグルグル紐で巻いて誤魔化し
波縫いさえもおぼつかないあまりの手際の悪さ。
思ったとおり足手まといの様相。

隣の83歳のばあちゃんが見るに見かねて
「どれちょっと・・・」と救いの手を差し伸べてくれる。

その婆ちゃんに人形の足や手を渡すと・・・。
すごいよ婆ちゃん、ブラボーだよ、人間国宝だよ。
一瞬のうちにミシンで縫ったように正確で細かい縫い目が。
この婆ちゃんに全部作らせたらきっと10分で出来るよ。
一瞬「全部作ってくれ！」と思ったのは内緒。

その後もあちこち手伝ってもらい出来上がると
小学生（もしくはそれ以下）と匠の競作のような危うい人形が。
どーだ？私のだけ首が曲がっている。

みんなの作品を並べて写真をとった後、
「家族に見せる～」と持ち帰る人々を尻目に、
私は要らないからと出来た人形を展示係に
さっさと預け人形の事は思い出に残すのみ。

家で作るようにと材料一式を持たされるが
初めから作る気ゼロなので、
作り方すらメモしない。
どーよ、このやる気の無さ。

人形のハラワタ（ポプリ）だけ玄関に飾って
材料は封印。あー、疲れた。

後日友人たちの語り草になる・・・のだろうな。