ITエンジニアの九十九折(新)

これまで経験したことや考えを思いつくままに綴って行こうと開設しました。マラソンをするように長く続けて行くつもりです。

【ご挨拶】年末年始の運営について

2006-12-28 | Information
こんにちは。ブログ主催者の親子ボウケンジャーです。

今年は本日が最後の営業日(運営日)となりました。

本ブログを開設して、まもなく3ヶ月が経とうとしていますが、ここまで続けられた
のも、皆さまの日頃からの叱咤激励の賜物と感謝しております。

年末年始は家族サービスにつき、お休みさせていただきます。

なお、年始は1月5日頃より開始する予定にしています。

皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。
どうか良いお年をお迎えください。
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33.私が読んだ今年のベスト3(780字)

2006-12-27 | Hobby
だんだん年の瀬が近づいて来ましたね。

今日は読書についてです。

毎年、定期購読している新聞や雑誌以外に単行本・文庫本・新書を読むことを習慣づけ、数年前からは励みとするために読書リストを作っています。

今年は10数冊しか読めませんでしたが、その中から、私のベスト3をご紹介します([xxxx年]は発行年を示す)。

第1位 『南無阿弥陀仏』
   柳 宗悦著[1986年](岩波文庫)

 一度、ブログの中で紹介していますが、浄土真宗の念仏6文字の中に
 仏教思想が凝縮されていることを真宗の成り立ちを通して、紹介し、
 一般読者に仏教を広める目的で書かれています。
 宗派に捉われずに読める本だと思います。
 発行年の1986年は新版、初版は1955年(昭和30年)となっています。
 今でも増刷されています。

第2位 『ウェブ進化論』
   梅田望夫著[2006年](ちくま新書)

 著者はシリコンバレーに在住しながら、やや力みが感じられるものの、
 グーグル社とWeb2.0について非常にホットに、そして刺激的に
 紹介しています。
 グーグル社がインターネット上で情報発電所という発信基地を整備し、
 今後、新たな情報文化のインフラストラクチャー(またはアーキテク
 チャー)を構築できるか、これからの推移を見守るのが楽しみです。

第3位 『ゲノムが語る生命』
   中村桂子著[2004年](集英社新書)

 約38億年前に地球上に誕生し、連綿と続く生命のきずなを、DNAを
 キーワードにして、生きもの全てに伝わる共通の遺伝子の存在や生命
 の不思議、そして今世紀の科学思想の在り方に至るまでを女性特有の
 柔らかな物腰しで紹介しています。
 ちなみに、中村氏は現役の生命科学者です。

残念ながら、今年は単行本をあまり読みませんでした。
しかし、特定のテーマを掘り下げて調べたり考えようとするときには、単行本でないとどうしても物足りなさを感じます。来年は頑張って読破したいと思います。
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32.楕円球が織りなす勝負の綾(857字)

2006-12-25 | Sports&Health
この冬は暖冬傾向が続いているようですが、寒い季節になって、私の好きなラグビー・シーズンが到来しました。

先週末、自宅で大掃除の合間、全国大学選手権の準々決勝4試合のそれぞれ一部をテレビで観戦しました。

特に、大阪の花園ラグビー場で行なわれた法大―京都産業大の試合では、ラグビーの面白さを感じさせるワンシーンを見ることができましたので、ハイライト部分を紹介します。

28-24のリードで迎えた法大は、後半残り5分に相手陣へ攻め込み、京産大ディフェンスラインの裏側へボールを蹴って、快速バックスがラインの間を切り込んで、相手を突き放すトライかと思われた瞬間、無情にもボールがゴールポストへ当たり、滑り込んだ選手とは反対方向に転がってグランディングできずに、得点することができませんでした。

その直後、反撃に転じた京産大は、守勢に回り余裕をなくした法大ディフェンス陣の苦し紛れに蹴ったボールを両手を出してチャージして奪い返し、それが元で逆転のペナルティ・キックとトライを挙げ、34-28で接戦を制し、久しぶりにベスト4へ進出しました。

ラグビーの面白さは、楕円形のボールの行方とその支配にあると思います。他の球技のように球形であれば、ある程度、自分の意思でボールをコントロールすることが可能だと思いますが、楕円形の場合は、弾む方向を予測することが難しいため、味方にも敵方のどちらにも転がる可能性があります。

次はベスト4、ニ試合とも久々の東西対決の組み合わせとなったお正月2日の試合が楽しみです。

また、プロのトップリーグは昨年の覇者で現在首位の東芝府中と清宮新監督(前早大監督)の下で復活の兆しが見られる2位のサントリーが次節、直接対戦します。優勝を争う一線となりそうで、こちらも目が離せそうにありません。

ラグビーは未だに副音声でルール解説(テレビ放映時)が付き、一般の人にわかりづらい面がありますが、不思議な魅力を持つスポーツだと思います。2月の日本選手権が終わるまで、あと2ヶ月程度楽しめそうです。
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31.ダイバーシティを考える(1,281字)

2006-12-21 | Management&Economics
今日はダイバーシティについて考えてみます。

ダイバーシティとは、Diversity & Inclusionを略して称しており、「多様性の受容」と訳されます。
用語の意味等については、こちらより
http://www.jinken-net.com/old/tisiki/kiso/jin/ti_0302.html

最近の報道では、少子高齢化の進展と団塊の世代の大量退職を間近に控え、(またフリーターやニートの増加もあり)労働の担い手が減少することが盛んに喧伝されています。

このことから、企業やその他組織においては、今日的課題として多様な人材を確保することと、ダイバーシティ・マネジメントがクローズアップされて来るのだと思います。

私の職場でも、人材の流動化に伴ない、一昨年の途中より、外国籍の従業員が採用されて来るようになり、今では国籍も5つ以上にわたり、人数も二桁を超えるまでになりました。

まだ私は直接、仕事上で関わりを持ったことはほとんどありませんが、同僚の中には一緒に仕事をしたり、仕事の指導をするケースが見られます。

彼らの個々の評判は色々出ていますので、一々挙げることはしませんが、現場は戸惑いつつ、また主に仕事上だけで表面的に接している様子を伺い知ることができます。

ダイバーシティは欧米(主として米国)では、マイノリティ(少数民族、黒人)の登用が、そして日系の先進企業では女性の管理職登用がメインテーマとして取り上げられています。

従って、私の職場のような事例は主たる研究テーマとはなっていないように思います。

国内を見渡すと、過去(現在も)に似たような状況にあった業界として、建設業界と飲食業界を挙げることができます。

建設業界では建設現場が3K職場として次第に若者から敬遠されて来たため、人手不足を招き、東南アジア等からの労働者が肉体労働の担い手として働く姿が放映されるのを何度か見たことがあります。

また、飲食業界はいつ頃からか都内の飲食店で中国等からの留学生が学資金や生活資金を稼ぐために働くのが当たり前の状況になりました。

しかし、これらは「登用」というマネジメントのキーワードで見ると、どちらも現場を下支えする人材としての活用の域を出ておらず、考察の対象とはなりにくいように思われます。

今後、IT業界でも、外国人の採用は増加の一途をたどりそうですが、各社ではどのような対策を立てて取組もうとしているのでしょうか。非常に興味があります。

もし、深刻な労働者不足を憂慮し、外国人の採用を活発化させ、将来、多様性を受容すると考えているのであれば、それに見合った土壌や文化を作り上げる必要があると思います。

そのためには、単一の理念、単一の言語、仕組みで日本人と同じ様な価値観を押し付けるのではなく、普遍的で全ての従業員が理解できる価値体系を作らなければなりません。

かつて異文化マネジメントという言葉が流行ったことがあったと記憶していますが、相手の文化を理解し、それを自分の文化に融合させて行くプロセスが組織や従業員に求められるのです。

そしてそれは終わりのない永続的でリスクを伴なう活動だと言うことができます。この活動は、今、始まったばかりです。

ダイバーシティを研究しているものとしては、以下があります。
http://www.roumuya.net/divst.html
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30.クリスマス・ジャズセッション(695字)

2006-12-18 | Hobby
師走も後半に入り、忘年会たけなわですね。

今日はクリスマス気分を少し味わってもらおうと思います。

先週末、気心の知れた友だちと久しぶりに会って、一次会は居酒屋で盛り上がり、二次会で都内某所のジャズクラブへと繰り出しました。

店に入ると、さほど広くない店内は客で満席状態で、連れと語り合い、グラスを傾けながら、これから始まるジャズセッションを心待ちにしているようでした。

バンドはピアノ、ベース、ドラムのトリオに、女性ヴォーカルが入るだけのシンプルな編成で、セッションの演目は、クリスマス・ヴァージョンで構成されていたようです。

さて、セッションは、ジャズにアレンジされた「HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS」をハスキーヴォイスの女性ヴォーカルが歌う頃、店内は身体をスウィングさせ、手拍子を打ち、声援を送る人で最高潮に達したのでした。

バンド演奏の腕前はどうかと言うと、3人のうち2人は白髪が目立つ年頃の方でしたが、こなれた演奏で観客をしっかりと魅了してくれました。

小休憩をはさんでの2回のセッションはあっという間に過ぎ去り、高揚感と堪能した気分に浸りながら、家路につくことができました。

大人の過ごすクリスマスのひとこまをお伝えしましたが、ライブの熱気は伝わって来たでしょうか?

ライブはCDを視聴するのと違い、演奏者の人としてのぬくもりや臨場感、それにアドリブを味わうことができ、ジャズはやはり生演奏に限るとも思いました。

最後にもちろん、CDで聴くジャズもお勧めです。
例えば、『クリスマス・ソング』(ナット・キング・コール)です。この時期、街のレストラン等でよくかかっています。文句無しに名盤と言えます。
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29.ビッグブルーが首位の座を譲るとき(990字)

2006-12-14 | IT(ICT)
この年末、私の考え方を大きく転換させる出来事が起きようとしています。

それは、ビッグブルーの名で親しまれている米国IBM社が同じ米国に本社を置くHP社にIT業界の売上高世界一の座を明渡すことが確実になったというニュースを聞いたからです。

報道の詳細は、こちらのURLより
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061207/256295/

IBM社は、大型汎用機で磐石な経営基盤を築き、途中、パソコンの台頭やサーバへの移行期には一時的に業績不振に陥ったことはありましたが、すぐに復調に転じ、私の中では、常に業界ナンバーワンはIBM社を置いて他にないと考えて来ました。

現在のコンピュータの原型が完成して60年余り経ち、これまでさまざまな企業が興隆し、また衰退して行きました。

その中で、19世紀末から続く老舗企業IBM社はライバルとの数々の競争に勝って、勢力を拡大し、長らくトップの座を占めて来たのです(統計データの入手は中々困難です)。

一方のHP社は戦後、ヒューレットとパッカードの二人の創業者によりガレージで産声を上げ、それ以来、計測器の分野で技術力を磨き、その後、主として制御用のミニコンピュータを開発してコンピュータ製造メーカとなりました。
そして、技術革新の波を乗り越えながら、ミニコンにファイル処理機能を追加してスケールアップしたサーバを抱えてビジネス分野に進出しました。
また、最近ではパソコン大手のコンパック社とのM&Aを経て、総合コンピュータメーカとして拡大して来て、ついに売上高でIBM社を追い抜くときが来たのです。

両社は米国の東と西海岸で文化も成り立ちもまったく異なります。
日本企業で例えると、松下電器とソニーとの関係に似ているかもしれません。

しかし、ここまでの変化を呼んだ要因は何だったのでしょうか。
大きな時代の流れがあったのか、あるいは、ビジネスモデルの差か、顧客への提案力の違いなのか、先のニュースには分析も出ていますが、私自身は現時点でこれだと断言することはできません。

ただ、IBM社は過去の資産(遺産)が大き過ぎて、大型汎用機が足かせとなって、さらなる革新へのスピードアップに限界が来ていたと見ることができるかもしれません。

同社の今後の推移も見守って行きたいと思いますが、人や組織の営為によってトップを守ることの困難さを、改めて思い知らされました。

両社の財務報告(前年迄)は、以下のURLより
http://www.ibm.com/investor/financials/index.phtml
http://h30261.www3.hp.com/phoenix.zhtml?c=71087&p=irol-fundhighlightsA
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28.守破離、仕事をマスターする方法(567字)

2006-12-12 | Business Career
本日のテーマは仕事をマスターして行く方法についてです。

師匠に弟子入りして、道を極めて行くのに使われた言葉が、「守・破・離」だということを以前聞いたことがあります。

守破離の詳細は以下のURLより
http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~c066eb/senjin.syuhari.htm

この理(ことわり)は他の武道を極めるときにも当てはまりますが、仕事をマスターする上でも用いることができる考え方だと思って取り上げました。

すなわち、

1)守で上司や先輩、場合によってはテキスト等から基本となる理論や方法を学ぶ

2)破で基本として教わったことを確認しながら、それ以外にどういうことができるかを試してみる

3)離で基本から離れて、自由な発想で新たな展開ができないかを試みる

ただ、仕事にしても学問にしろ、一つの分野を極めるためには、試行錯誤を重ねながら知識、経験、そしてノウハウを蓄積し、ときにブレークスルーを経験して、熟達(錬)、飽和(停滞)、衰退、脱皮、再上昇等の道のりがあると考えられます。

従って、実際の仕事の場面では、守破離という三段論法で済ませられるほど簡単なものではないかもしれませんね。

私たちサラリーマンの多くは、一部の職種を除き、専門性の定義も曖昧なまま仕事を任され、また途中で配置転換や昇進の巡り合わせもあり、ゴールにたどり着くまでの道のりは決して平坦ではないことを付け加えておきます。
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27.個人情報保護と二つの事例(1,121字)

2006-12-08 | IT(ICT)
「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)」が全面施行されて、1年半以上が経過しました。

この間、皆さんの周囲(職場)では、情報管理に関する意識の改善や情報セキュリティ対策の実施が進んで来たことと思います。

これから、個人情報保護を巡る二つの事例を紹介します。

一つ目は先月末、住民基本台帳ネットワークシステム(略して住基ネット)の離脱を求めた住民側が大阪高等裁判所で勝訴したニュースの事例です。

本裁判はまだ結審していませんので、最高裁へ上告されるかどうかによっても判決内容が変わる可能性は否定できません(守口市や吹田市は上告が決まったようです)。

しかし、住基ネットを「プライバシー侵害の恐れがあり、個人情報保護対策の点で無視できない欠陥がある」として、踏み込んだ判決が下されたことは今後の判例に一石を投じる結果になったと思っています。

住基ネットで保有する個人情報は基本的な項目(4項目)に過ぎないのですが、これが他の関連する情報と名寄せし、マッチングされることによって、重要な個人情報となり、プライバシーが侵害される恐れがあるとの司法判断が下されたのです。

見方によっては非常に厳しい判決で、行政側は今後、この欠陥に対し、どういう対応をすればよいかすぐに結論が出ない可能性があります。

情報が電子化されて複写や複製が容易にできることも問題を複雑化している一因と考えられます。

もう一つはダイレクト・セールスに関する事例です。
最近、皆さんの職場に掛かってくるセールスの電話やダイレクト・メールの数は減ったと言えるでしょうか?!

おそらく、同法が施行される前に取得した個人情報を業者間で売買して保有し、そのリストを元にセールス活動を実施しているものと想像されます。

私自身は、同法の施行によって、こうしたダイレクト・セールスが減って適正化されることを信じていたため、状況が変わらないことに驚くと共に、愕然としました。

知り合いのコンサルタントに事情を話すと、「(同法の施行によって、)却って名簿業者は儲かっている」という話を聞かされて、二重にショックを受けました。

つくづく、「ザル法」ってこういうことかと思いました。

名簿を使って顧客を獲得する会社もあると思いますが、他人の個人情報を勝手に使い回すのはそろそろ止めて欲しいですね(商売だから向こうも簡単に手は引かないでしょう)。

個人的にセールス対策を幾つか試したことはあります。
しかし、この辺りまで一掃されない限り、有り難い法律だという認識は深まらないだろうなと思うこの頃です。

住基ネット訴訟については、各社新聞やインターネット・ニュース(以下、URL)等でもご覧いただけます。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/resident_register_network/
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26.富士山を見る(734字)

2006-12-07 | Weblog
本日のテーマは富士山です。
富士山は日本人が最も好きな山として有名ですね。

今年も天候が落ち着く11月以降、朝の通勤時に電車の車窓から富士山が見える日が多くなりました。

富士山は、夏場よりも冬場の晴れた日に、丹沢山系の背後から一段高い位置にくっきりと山の稜線が見え、美しい姿を現わしてくれます。

夏場は雲の発生(頻度と量)が多く、また動きも活発なためか、すぐその中に隠れてしまうのでしょう。
何日も続いて見られることは少ないように思います。

一方、冬の富士山は、青く澄み切った空をバックに、白く雪化粧したコントラストが何とも言えず、美しく、よく見えるスポットに通りかかると、車窓の肩越しに振返りながら飽かず眺めています。

時々、同じことをする人と隣り合わせたりして、思わずにっこりすることもあります。

ところで、富士山には大きく二つの表情があることをご存知ですか。

一つ目は遠目に見たときの美しい優雅さを持つ山としてのイメージです。そして二つ目は、以前、私が友人と富士山の五合目まで行き、そこから見上げたときの自然の荒々しさと険しさを持った山の印象です。当時、秋の行楽シーズンの盛りでしたが、頂上付近はすでに冠雪し、また吹雪き模様で、とても急峻な山に感じられました。

さらに富士山は、山梨県側と静岡県側から見た場合でも表情は違います。山側からは高い山、海側からは裾野の広いなだらかさを持つ山に感じられました(これは私がJR身延線に乗って富士山ぐるり旅をしたときの印象です)。

このように美しさとともに厳しさを兼ね備えた孤高の山だと言うのが私の結論です。
皆さんが好きな山にはどんな表情がありますか?

最後に、現在私がデスクトップの壁紙に使用している富士山をアップしておきます。
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25.承認の欲求を満たすには(1,055字)

2006-12-05 | Management&Economics
仕事をする上でモティベーション(motivation)を保つことは何にもまして大事であることに誰も異論はないと思います。

ではモティベーションを保つ上で大切な要素には何があるのでしょうか。幾つか挙げてみることにします。

①顧客がいること
②明確な仕事が与えられていること
③目標または納期が決まっていること
④給与・待遇・福利厚生が良いこと
⑤職場内に素晴らしい上司や仲間がいて支援が得られること
etc

要素を挙げれば切りがありません。

ここでは、人材を活性化させるのに必要な方法をモティベーションから考えてみたいと思います。

よく就職時の面接試験で、「自己実現を図りたい」という志望動機を挙げる人がいますが、最近、自己実現よりも大事なことがあるとの議論が出始めています。

それは、A.H.マズローの唱えた欲求五段階説のうち、四番目に位置する「承認の欲求」です。
欲求五段階説の説明は、こちらのURLより、
http://www.wheritage.net/maslow.htm


自己実現を図るとは、最高次の欲求で理想とすべきことには違いありませんが、実際には、多くの人がその手前で止まっているのではないかと思われます。

一例ですが、自分が所属する会社が著名で仕事や仲間に恵まれていたとしても、肝心の自分が承認されないのであれば、どうでしょうか?

人は誰しも自分を認めて欲しいという自我・自尊の強い願望を持っていながら、その実、満たされていないことが少なくありません。

私たちにはさまざまな欲求があり、そのすべてを充足させるには限界があり、実際にはどこか満たされない部分を自制しながら、折り合いをつけて過ごしているのです。

組織内で、承認が受けられないと思う背景には、以下のような乗り越えるべき障壁が横たわっていると考えます。

①処遇の限界
 人をすべて報酬や地位で処遇することができないことから来る限界。

②文化的な土壌の欠如
 組織内に、従業員を人材と見なして承認する文化的な土壌が醸成されていない。

例えば、①について言えば、言葉で表面上だけ誉めて、その後、何の処遇も改善もなされないとすると、お世辞や社交辞令としてしか受け止められかねません。
しかし、だからと言って、その都度、処遇に反映させることもできないのです。
仮に表彰制度がある場合でも結局、不満や問題は残ります。

少数のスターを伸ばすか、多くの団結心をあおるかに二分して考えると性急過ぎますが、少なくとも過半数の人たちに納得性が高いものを提供し、精度を上げて行かないと定着も賛同もされないことだけは明らかです。
成果主義とも紐付く問題だと思えて来ましたね。
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24.二つのヒルズ、それぞれの都市景観(851字)

2006-12-01 | Weblog
先週末の土曜日、好天に恵まれたこともあり、家族揃って原宿から明治神宮外苑に回って散策し、紅葉の一幕を楽しんで来ました。

この場所へ紅葉を見に訪れるのは今年で4回目になりですが、いつ来ても多くの人たちで賑わい、晩秋のクライマックスを思い思いに楽しむ様子に心がなごみます。

さて、今日は二つのヒルズについて考えてみます。

一つは言わずと知れた六本木ヒルズで、もう一つは、先週訪れた表参道ヒルズです。

どちらにも行ったことがある人なら、私がこれから書こうとしていることは察しがつくかもしれません。

まず、六本木ヒルズですが、地上54階建ての高層ビルにITベンチャーや外資系企業が多数入居し、華やかさと共にステータス・シンボルと化した感がありました。また、「ヒルズ族」という流行語を生み出したことでも有名です。新築のタワー三棟を見る限りでは、摩天楼が威容を誇っていると感じられます。また、集客力も抜群のものを持っています。

一方、今年2月にオープンした表参道ヒルズは、建築家の安藤忠雄氏の設計によるもので、同潤会アパートの再開発を主目的とし、都市景観を損なわずに再生させるという命題の下、開発が進められました。

ご存知の通り、表参道は明治神宮に通じる参道の両脇に植わっている街路樹が季節に応じて彩りを添え、東京でも代表的なファッションの街の一つに挙げられます。

本ブログ初の写真を見ていただければ、六本木ヒルズとは好対照をなしているのがわかると思います。
やさしい感じのする街並みができたと言えるのではないでしょうか。

ここで優劣比較をするつもりはありません。しかし、都市景観を大切にし、地域との調和を考えた設計をする建築物が出てきたことを大変嬉しく思いました。
安藤氏は東京都調布市でも同様の取組みを行なっています。

最後に、二つのヒルズには以下に示す意外な共通点が二つありました。

1)森ビルが所有すること
2)再開発を通じて「文化」を発信しようとしていること
皆さんも一度、訪問してみませんか。

二つのヒルズについての詳細は、こちらより
http://www.mori.co.jp/business/roppongi/
http://www.omotesandohills.com/
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