ITエンジニアの九十九折(新)

これまで経験したことや考えを思いつくままに綴って行こうと開設しました。マラソンをするように長く続けて行くつもりです。

188.私が読んだ今年のベスト3 -2009年(828字)

2009-12-27 | Hobby
今年も年間20冊の読破を目標に読書ライフを続け、
何とか2年連続で目標をクリアすることができました。

甲乙つけがたい本もありましたが、その中から次の3冊
を選ぶことにしました。


第1位

『自助論』サミュエル・スマイルズ著、竹内均訳
 三笠書房・知的生き方文庫

 かつては、福沢諭吉の書いた学問のすすめと並んで、
 若者の愛読書に挙げられていたそうです。
 仕事や人生に対する知恵が豊富な用例とともに散り
 ばめられ、引き込まれるように読んだ1冊となりま
 した。

 竹内先生の翻訳もこなれていて読みやすく感じられ
 ました。繰り返し読んでも耐えられる本だと思います。


第2位

 『上司の哲学』江口克彦著
  PHP研究所

  松下幸之助の若き参謀の一人として、幸之助晩年の
  22年間仕え、20のテーマに分けて、上司が部下
  にどう対処すべきか(幸之助がどう対処したか)を
  回想しながら述べています。

  幸之助本人が書いたものではないにしろ、経営の
  神様はさすがだなと思わせる場面が随所に出て来ます。

  現在、新装版も出版され、購入することができます。


第3位

 『一日10分の座禅入門』高田明和著
  角川書店・角川oneテーマ21

  浜松医科大名誉教授で医師の高田氏が書いたうつ病
  克服のための精神修養本と言えます。

  高田氏は、自身もうつ病にかかった経験を披瀝しな
  がら、精神を休める方法として今でも自ら実践して
  いる座禅を紹介しています。

  現在、座禅は自宅でおこなっているそうですが、
  座禅の最中は、よけいなことや嫌なことは考えない
  ようにし、執着をなくして心の中を空白にすること
  を説いています。

  精神も身体と同様にリフレッシュさせることが必要
  なことが分かります。そしてうつ病は誰でもかかる
  病気であり、また再発する可能性があるため、一日
  10分でも良いから精神修養を続けることが必要だ
  ということも分かる本です。

今回は、科学技術やITに関する本がランクインしませ
んでした。来年はそのジャンルの良書にも挑戦したいと
思います。
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大河の一滴

2009-12-22 | Words&Words(言葉の断片集)
Words&Words00019

「大河の一滴」(五木寛之)

 人の一生は、大河に流れ行く水の一滴のような
 ものに過ぎない。しかし、一人の人生は一滴
 でも大きな流れとなって流れて行く。

 これは、今年読んだ五木さんの著作に出てきた
 言葉です。大意は私の解釈も入っているため、
 ご本人とまったく同一のものではありません。

 人の命の物語性を感じられる味わい深い言葉
 です。
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187.名優森繁久弥さんを偲んで(547字)

2009-12-20 | Culture
今年11月、俳優の森繁久弥さんが96才で大往生を
遂げました。大正のほとんどと昭和のすべてを生き、
そして平成も20年間生き抜いた人生は、私たち現代
日本人の大先輩でもあります。

私が記憶している森繁さんは、
1)知床旅情を歌う姿
2)映画やテレビドラマでの父親役や重厚な主役級
3)ラジオドラマの出演作
があります。

しかし、先日見た追悼番組で俳優や歌手の方々から語ら
れた実像は、面倒見がよく、いつもユーモアを交えた
会話を提供したエンターテイナーであり、またホーム
パーティに招いて色んな人たちと引き合わせたり、励ま
したりした親父のような存在だったことが浮かび上がり
ました。

単に芸能界の最高齢者(長老)であっただけでなく、氏
を慕う人たちの多さに、改めて偉大さを感じました。
そして、それを証明するかのように、現政権(鳩山内閣)
となって初めての国民栄誉賞を受賞することが決まり、
巨星だったことが明らかになりました。

片や老衰のため亡くなるという、人間(生命体)にとって
もっとも自然な形での最期だったことを知り、共感を覚え
ました。

簡単に真似することはできないにしても、自分が世の中で
小さな太陽としての存在となる生き方を教わることができ
ました。

森繁さん有難う、どうぞ安からにお眠りください。
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凡事徹底

2009-12-12 | Words&Words(言葉の断片集)
Words&Words00018

「凡事徹底」

 仕事にしろ、人生の出来事にしろ、その多くは
 平凡なことにすぎないように思います。

 しかし、だからと言って、それらを見過ごしたり、
 おろそかにしたりすると後で手痛いしっぺ返し
 を受けることが少なくありません。

 だから、人が気付かず、仮に見ていなくても
 しっかりと手当てをして、蓋をしておくことが
 大切なのです。
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186.ベースボールをものにした日本人(776字)

2009-12-05 | Sports&Health
今年の野球シーズンもドラフト会議が終わり、ストーブ
リーグでルーキーの入団やFA選手の移籍等が報道を
にぎわせています。ただ最近、国内では、あっと驚く
トレードが少なくなりワクワク感が持てませんね。

さて、今年はプロ野球界にとって、次の三つの大きな
出来事がありました。

1)WBC(World Baseball Classic)で日本チームが
 二連覇を成し遂げたこと

2)マリナーズのイチロー選手が9シーズン連続200
 安打以上の新記録を打ち立てたこと

3)ヤンキースの松井選手がワールドシリーズでMVP
 に選ばれたこと

明治時代に米国から輸入されたベースボールは、1世紀
をかけて日本人に親しまれ、愛されて行く中で発展を
遂げ、ファンや競技人口裾野を広げて来たのです。

そんな中でも特筆されるのは、1995年に近鉄の野茂
英雄投手が単身、米国に渡り、本格的なメジャーリーグ
(MLB)デビューを果たし、やればできることを証明
したことでした。

野茂投手は、初年度、ドジャースで16勝を挙げ、新人賞
を獲得した他、後年、ノーヒットノーラン試合も達成
しました。

これらの活躍を見て、日本のプロ野球選手もMLBで
通用するのだと印象づけられたのでした。

この後に続いたのが、当時オリックスのイチロー選手で
あり、その後、巨人の松井選手までが海を渡りました。

そして今や、あの選手も挑戦するのかと言う程、普通の
出来事になりつつあります。

全員が活躍できる場であるとは限りませんが、野茂、
イチロー、そして松井選手はMLBの中で名を残す選手
になったと思います。

WBCで二連覇を果たした日本チームは、小粒ながら、
能力の高い選手が揃った好チームとの印象を世界中の
野球ファンに焼き付けたことでしょう。

こうして花開いた野球が、日本人の心の中に、
「自分達もやればできるのだ」との大きな勇気を与えて
くれたのは言うまでもありません。
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