ITエンジニアの九十九折(新)

これまで経験したことや考えを思いつくままに綴って行こうと開設しました。マラソンをするように長く続けて行くつもりです。

96.身体を鍛える(750字)

2007-07-30 | Hobby
現在の居住地に移って2年4ヶ月が過ぎましたが、健康を維持するために続けていることがあります。

それは、ジム・トレーニングです。
通い始めてちょうど2年間経ち、先日までで80回を数えました。1年当たり40回ずつ通った計算になります。

途中、夏休みや年末・年始等のイベントが入ったりするため、皆勤とは行きませんが、年間の約8割は、週に1回ペースで通い続けています。

トレーニングのメニューは、
①エアロバイクまたはランニング・マシン(30分)
②ウェイト・トレーニング
③ストレッチ
となります。

①でたっぷり発汗します。ランニング・マシンは人気があり、常に順番待ちが発生するため、もっぱらエアロバイクをこいでいます。
②では筋力保持が目的です。ウェイトを重くするよりも、回数を増やして筋持久力が高まればと思ってやっています。
そして、③では身体の矯正や柔軟性を保つことを心掛けてやっています。

最近、取組んでいるのはストレッチ・ポールやバランスボールという簡単な器具を使い、身体の歪みの矯正や凝りをほぐすことです。このおかげか、整体へ通う回数が激減しました。

「室内は退屈だから、屋外でジョギングでもやれば」と言ってくれる人もいるのですが、アスファルトの上を走ると膝への負担が高くなることから、今は室内を選んでいます。

このジムでは、1年ほど前から、マッサージチェアが3台導入され、絶大な人気を誇っています。私も愛好者で気持ち良くて、ついうとうと眠ってしまうこともあるほどです。

以前と違い、食事や運動へ気配りをすることが多くなり、健康を維持するにも、それなりに労力を費やす必要があるんだなと思うこの頃です。

年代が上がるにつれて、個人差も大きくなって行くと聞きます。できる限り、若い身体を保ちたいものだと思います。
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95.プロ野球観戦(681字)

2007-07-28 | Sports&Health
先日、職場の仲間を誘って、東京ドームでプロ野球を観戦して来ました。

対戦カードは、巨人対広島です。

試合は、巨人がホームラン2本と金刀―豊田―上原とつなぎ、3-0で完封勝利を収めました。

広島ファンの彼としては、見せ場も少なく、盛り上がる場面が2回ほどしかなくて残念な試合になりました。

私も平均して年に1回は、プロ野球の試合を生で観戦することを続けていますが、テレビで見るのとは、違う迫力や雰囲気を味わうことができ、野球は生で見るのが一番ということに関しては、異論がありません。

何と言ってもプレイのスピードは、私たち素人が真似しようと思っても、真似できるものではありません。

ホームランにしても、打球の速さや距離感は、テレビでは違ったものが見られます。

一方、選手は、スタンドから見る限り、淡々とプレイしていますが、攻守にわたって技量をいかんなく発揮してくれ、敵味方を超えて、拍手を送りたくなります。

こうしたプレイに対しては、やはり入場料を払って見る価値があると思えます。ただ巨人戦は、概して料金が高いので、もう少し安く設定してもらえると、2度、3度とスタジアムに足を運べると思いますが、中々、そう都合良くは行きませんね。

当日の試合は、2時間40分で終わり、観戦して、全然長いとは感じられませんでした。こうしたスピーディな試合運びをすることも、ファンを球場へ呼び込む要因になると思います。プロ野球側の努力を期待したいものです。

ちなみに、翌日の試合で広島の黒田投手がプロ入り通算100勝を挙げました。こういう試合に巡り会えるとそれはまたそれで、感動的です。
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94.山本勘助と武田信玄(1,176字)

2007-07-24 | Hobby
今年放送されているNHKの大河ドラマは興味はあっても、見るための時間があまり取れずにおりました。

しかし、軍師としての山本勘助には興味があり、最近、職場の後輩の勧めもあったので、本を買って読みました。

意外にも書店では、フェアもやっていなくて少し寂しい感じがしましたが、そのものずばりのタイトル本を探して買いました。

ところが、読んでみると、これが当たりだったようです。

本書は、勘助を文献上では、『甲陽軍鑑』にしか登場しないことから、ここの記述から人物や功績に近づくことを試みています。

そこには、私たちが現在のドラマも含めて、見聞きして描いているイメージとは違う勘助像が記されていて、新鮮な興味を持つことができます。

ここでは3つ挙げてみます。

1)軍師ではなく、城取(しろとり)として重用された

  城取とは、築城のことで、海津城や小諸城を始め、旧武田城下には勘助の手に
  よる築城が幾つもあり、また、『軍鑑』には、城取についてかなり紙面を割いて
  記述されているそうです。

2)武田の負け戦である戸石合戦や第四次川中島の合戦での働きによって、後世、
  軍師としてのイメージが焼きついた

  戸石城に陣取った村上義清軍の必死の抵抗を受け、陣形が総崩れとなり、重臣
  板垣信方を失い、信玄自身も負傷する事態となったところを、勘助の進言に
  より、形勢を逆転させ、ついに村上軍を上杉へ追いやった。

  第四次川中島では、持久戦となり、勘助発案による上杉軍をはさみ打ちにする
  啄木鳥戦法で臨んだが、上杉謙信が戦法を見破り、勘助は責任を取る形で討ち
  死にした。

3)武田信玄の過分な計らいにより、献身的に働くことができた

  片目で片足という異形のため、今川義元への仕官が叶わず、信玄に仕官する
  ことになったが、初見の問答で、いきなり禄を加増し、その後も、外部者で
  あることを否定せず、才覚や功績を重視して、足軽大将にまで昇進させたこと
  から、粋に感じ、信玄のために、献身的に働いた。

本書を読んで特に感心したのは、勘助と信玄の対話が書かれた章です。
この部分だけでも、本書を読んだ価値があると思いました。
そこから、勘助の諸国行脚で得られた知識の確かさと、信玄のリーダとしての資質の高さを読み取ることができます。

最後に、勘助の実在性について触れています。
市川文書と呼ばれる書状が発見され、そこに信玄の花押と「山本菅助」という文字があることを手掛かりに、実在の人物かどうかを探っています。

信玄の代理人として、書状を添え、勘助が口上を述べるために、市河(川)藤若の元へ派遣された公算が極めて高いとして結んでいます。

ご存知のように、『軍鑑』は、後年、高坂弾正らが武田家の記録を残そうと編纂したものですが、年代誤記や主観も多いため、史料として疑う研究者も少なくありませんでした。

『山本勘助』平山 優(講談社現代新書)
山本勘助
平山 優
講談社

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93.中越沖地震とひずみ集中地帯(558字)

2007-07-21 | Science&Technology
先日の中越沖地震で被災された方にはお見舞い申し上げます。

それにしても、わずか3年ほど前に中越地震が起きて多数の犠牲者が出たばかりだと言うのに、自然は非情なものです。

今回は、祝祭日の日中でもあり、高齢者と呼べる方々が犠牲になられました。
また、有力な自動車部品メーカが被災したことで、日本の大手の自動車メーカが期せずして、生産休止に追い込まれるという事態が発生しています。

そして、つい2,3日前には、神戸辺りから琵琶湖、北陸を通り、柏崎市周辺にかけての地域は、大陸プレートがぶつかりあうことで、ひずみが集中する地帯であるという発表がなされて、非常にびっくりしました。

阪神・淡路地震から12年、そして中越地震に、今回の中越沖地震と続き、ようやく地震の関連性が少し解明されて来たようです。

こうしたことが早く解明されていれば、居住地を移したり、生産設備を分散させるなどの対策も取られていたのにと残念です。

それからもう一つ重要なことがあります。
柏崎にある原子力発電所は大きな被害を受け、復旧の見通しが立たない状況に陥っています。立地調査は十分に行なわれたのでしょうが、地震のベルト地帯であったことは建設当時、誰も予想がつかなかったに違いありません。

自然を前にして、人間の非力さを痛感させられます。
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92.続・職場うつ対策(683字)

2007-07-17 | Management&Economics
先日、NHKで30代のうつを取り上げたスペシャル番組が報道されました。

番組では、うつ病が急増した背景として、次の3つを挙げて説明していました。

1)責任ある立場への昇格
2)リストラと効率化の進展
3)成果主義の導入

いずれも、もっともな理由と受け取ることができます。
時代が移り変わり、今の企業社会には古き良き日本的経営の姿は見当たらないのだと感じました。

カメラは真面目で責任感があり、家族と生活を守るために、会社・仕事と私生活のバランスを取ることに苦悩する30代の姿を追いかけました。

日本の会社がどこもそうだとは言いませんが、現状を見渡して、共通的に見えてくるものは、
①顧客ニーズの多様化
②短納期化
③受注金額の低減
④人員不足
⑤技術や技能の断絶
などが挙げられます。

①~③は、顧客側、そして④,⑤は企業側の要因です。

前回も書いたように、うつ病が増えることで会社側は小さくない代償を受けることは明らかです。復帰支援策を実行している例も紹介されていましたが、中々有効な対策を打てずにいるのが現状です。

録画した番組を見終わって、確かに深刻な問題には違いが、何かやり切れなさを感じました。それは深淵にはまり込み、容易に抜け出せそうにない隘路に見えたからです。

会社とは、職場とは、仕事とはどうあるべきでしょうか。
その問いかけに対する答えは、時代と共に変わって行くものだと思います。

しかし、日本の多くの会社やそれ以外の組織も、その答えを明確に出せなくなっており、構成員全員が深い悩みの淵にいるとも考えられるのです。

次回は、続々編として中間管理職を取り上げる予定です。
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91.人気ブログからの単行本(560字)

2007-07-12 | Weblog
このたび、Gooの人気ブロガーの一人である池田信夫さんのブログが、『ウェブは資本主義を超える』という単行本にまとまり、出版されました。

私のブログでもITと経済学を論じたサイトとしてリンクを張っています。
池田さんと直接の面識はありませんが、『インターネット資本主義革命』という著作を読んで以来、何となく気になる存在になりウォッチしていました。

それにしても、1日に30,000pv(ページビュー)、で15,000人が訪れるサイトは、ものすごいと思います。
ある程度の知名度に加え、内容にも惹かれるからこそ、それだけのユーザがつくのではないかと思います。

1日24時間という制約は、皆平等なのに、生産的・創造的に生きている人と、そうではない人に分かれるのは能力もさることながら、意識・意欲に決定的な差があるように思います。もっと見習わなくてはなりません。

私も池田さんのように書き溜めたブログを出版してみたいと漠然と思ったりしますが、そのためには、テーマ別に鋭い問題意識を持って、幅広く調査し、掘り下げて行く努力を続けなくてはと思います。

とは言え、メジャーへの道のりは果てしなく遠いような気がしますので、マイペースを忘れずに、一歩ずつ進んで行くことにします。

『ウェブは資本主義を超える』はこちらより
ウェブは資本主義を超える 「池田信夫ブログ」集成

日経BP社

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90.同質化社会(708字)

2007-07-09 | Education
私たちの生活は、職場や家庭内で幾つかの役割を演じることから成り立っていると考えられます。

しかし、現代社会では、それらを演じ切れない大人と、大人になり切れない子どもが増えているという指摘がしばしば聞かれます。

役割関係で言えば、親と子、先生と生徒、上司と部下等が挙げられますが、このいずれにおいても同質化傾向が見られると分析することができます。

例えば、親と子では、少子化の影響を受けてか、「兄弟のような親子関係を目指す」と公言してはばからない親がいます。

また、先生と生徒は、一人や少数の子どもに対して、先生も多勢に加わり、吊るし上げやいじめる側に回ったりしています。

さらに、上下関係でも、成果主義の導入や組織のフラット化に伴い、好かれる上司を目指し、部下の育成や指導を実践していないケースも散見されるようです。

これらの事例で気をつけたいことは、立場が異なる者同士がくっついてしまうと、本来の機能や役割を果たせず、通過儀礼を受けることなく、次の段階へ進み、結局は当事者につけが回ってしまうことです。

しかも、当事者が未知や未体験のまま過ごしてしまい、実際に遭遇したときの対処方法がわからず、またずっと後まで気づかずに年齢を重ね、今さらどうにもならないという状況に陥ることも予想されます。

仲良くすることと、役割を果たすことは別物であり、役割を果たす上での、壁となり、支えとなることから回避しては、次代を担う子どもや人材を育てることはできない筈です。

実は、同質化は外国でも広がりを見せているようで、近日公開の映画で、その辺の事情が描かれていることを知りました。他国ではどうなのか、関心を寄せています。
詳細はこちら
http://www.little-children.net/
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89.挑戦し続ける姿(1,039字)

2007-07-05 | Sports&Health
「不惑」という40代を形容する言葉がありますが、スポーツの世界で、40才を現役で迎えることは、そこに至るまでに色々な紆余曲折が予想されます。

最近も、40代になる現役選手が元気な姿を見せて、観衆に感動を与える場面が何度か見られました。

本日、取り上げるアスリートたちは、次の三人です。

サッカー  :三浦知良
野球    :桑田真澄
アーチェリー:山本 博

最初は、カズこと、三浦知良選手です。この5月に大台を迎えましたが、今季からJ1に昇格した横浜FCで試合に出場し、日本人最高齢得点記録を更新中で、健在ぶりをアピールしています。動きの激しいサッカーで全試合フル出場というわけには行きませんが、円熟味を増したプレーにファンも大きな声援を送っていることが報道されました。

カズは、ブラジル留学を経て、長らく日本代表入りを続け、選手の代名詞のように呼ばれて、日本のサッカー界発展のために尽くして来た功労者です。今のカズに対しては、スピードを求めるのではなく、ベテラン選手の頑張りにエールを送る人が多いのではないかと思えます。

次に桑田真澄投手です。桑田は、巨人の押しも押されぬエースとして、20年近くマウンドに立ち続け、真剣勝負の世界で生き抜いて来ました。その彼が昨年、二軍暮らしを余儀なくされ、今年もチーム構想から外れて、失意の中でMLBを目指し、パイレーツ傘下の1Aにキャンプインしました。途中、オープン戦で足首を捻挫し、もはや運も尽きてここまでかと思われながら、5月下旬に見事、夢の大舞台に立つことを実現させました。

現在も中継ぎとして、何度か当番していますが、頭脳的な投球術でパワーに優るメジャーリーガと対戦する姿が好意的に受け止められていると思います。

さて、もう一人は5回のオリッピック出場を果たし、「中年の星」と呼ばれたアーチェリーの山本博選手です。
特に40代に入って迎えたアテネでの銀メダル獲得の活躍は、驚異と感動を持って広く伝えられました。

もっとも最近、行なわれた予選競技で敗れて、「次回のオリンピックは諦めた」と報道されましたが、ここまでの戦績を残せれば、たとえメダルの色は銀でも、本人も納得されていることでしょう。

他にも、200勝を目指す山本昌投手(中日)連続試合出場を続ける金本選手(阪神)などを挙げることができますが、またの機会に譲ることにします。

今回紹介した三人は、挑戦し続ける姿勢を見せていることがファンに大きな共感を生んでいます。

山本博さんのホームページはこちら
http://yamamoto-hiroshi.jp/index.html
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88.二人の女性経営者の解任(956字)

2007-07-03 | Management&Economics
先週、上場企業の株主総会開催がピークを迎えましたが、今年の3月、そして6月と二人の著名女性経営者が相次いで経営の責任を問われて、解任されました。

一人は三洋電機の野中ともよさん、そしてもう一人はシャルレ(現テン・アローズ)の三屋裕子さんです。

野中さんはニュースキャスターから華麗に大手企業の経営者に転身して、その手腕が非常に注目されましたが、結局、短命で終わりました。最終的に辞任の形を取ったものの、実質的には解任と言ってよく、後味の悪さを残した退任となってしまいました。

三洋電機と言えば、つい数年前までは隠れた優良企業として持てはやされ、主にOEMメーカとして、その強みを発揮し続けて来ましたが、変革の時代になっても創業経営から抜け出せず、思い切った改革ができない体質となり、業績不振に陥りました。

また、女性用下着通販企業のシャルレも業績が伸び悩む中、トップに元バレーボール日本代表選手で、才媛でもある三屋さんを起用して、思い切った攻勢に転じようと試みましたが、思ったような業績回復が見られないことを理由に、今年の株主総会で創業家が解任動議を仕掛け、解任されることになりました。

二つの事例には、よく似た共通点と問題点があると思います。以下に三つ挙げます。

1)改革の旗手に女性を起用
  新風を吹き込もうと思い切った人材を抜擢した。

2)リーダを支える体制の不備
  実質は本人の知名度に頼るだけで、社長を支えるのに十分なサポート体制を敷く
  ことができなかった。

3)過度な期待
  知名度に走りすぎ、事前に経営者としての力量を見極めていなかった。

野中さんは、同社に社外取締役として経営に参画し、その後、社長就任となりましたが、最初から経営手腕に対しては未知数とされていました。
また、三屋さんも現役引退後、筑波大学大学院を修了した才媛ではありますが、経営の実績には乏しかったようです。

こうした背景も重なって、どちらも不幸な結果を招いてしまいました。もし、こうなることが先にわかっていたら、二人を社外取締役に留めて、市民の声の代表者として長く続けてもらった方が、両社へのメリットも大きかったのかもしれません。

何事も性急に、あるいは極端に押し進めようとすると失敗する傾向が強いように思います。

ニュースの詳細はこちら
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/19/news075.html
http://news.goo.ne.jp/article/kobe/business/T20070627MS02553A.html?C=S
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