ITエンジニアの九十九折(新)

これまで経験したことや考えを思いつくままに綴って行こうと開設しました。マラソンをするように長く続けて行くつもりです。

【お知らせ】テンプレート(+ハンドルネーム)の変更

2007-02-28 | Information
皆さん、こんにちは。

ここ数日、東京地方は少し冷たい風が吹いて朝夕は冷え込んでいると感じられますが、今シーズンは暖冬の影響で、あまり冬らしくありませんでしたね。

さて、弥生三月を迎えることもあり、春バージョンへテンプレートを変更することにしました。ひと足早い、春の季節を感じていただければと思います。

また、轟轟戦隊ボウケンジャーが放映終了になったため、ハンドルネームも以下に変更しようと思います。

「親子ボウケンジャー」 ⇒「ウォームハート」

今後ともよろしくお願いいたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

53.自然に親しむ ~高尾山への誘い(501字)

2007-02-25 | Hobby
昨日の寒い土曜日、息子と二人で高尾山へ行き、散策して来ました。

高尾山は東京近郊の山として、春と秋の行楽シーズンだけでなく、年間を通して、ハイキングと観光客で賑わいを見せています。

観光の目玉は「さる園」と「ケーブルカー」、そして、「自然に触れること」の三点あるのではないでしょうか。

また、ハイカーにとっても標高600メートルの山は、重装備をせず手軽に登れる山として中高年を中心に人気が高いようです。

私も過去、3,4度山頂を目指したことがありますが、麓からは1時間30分前後掛かり、ちょっとした登山気分を味わうことができます。

今回の散策は、今年から実施しようとしている義兄家族との「合同ファミリー登山」の下見と、息子がどれくらい登れるのかを見るためのものでした。まだ一緒に登山するには体力と脚力不足で無理だと思い、「ハイキング」にしようと思い直しました。

写真は、山腹からの眺めで、すぐ下には八王子市内が広がっています。

また、ケーブルカーは、最大斜度が31度強もあり、乗っていて、途中でケーブルが切れないかと心配になることもあるほど急斜面を270メートルも上がって行きます。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

52.コメントをつけること(832字)

2007-02-23 | Weblog
先日、仕事関連の情報収集のため、「NET&COM2007」というイベントに参加し、セミナーを受講して来ました。

そのセミナーの中で講師が発言された言葉、
「日本人はコメントをつけるということを知らないのか」
というのが本日のテーマです。

講師は、当該分野では著名な方で、本業の大学教授以外に、政府の諮問機関の委員等を歴任され、大変多忙とお見受けしました。

その先生は、この間の正月休みを返上して、190件あまり寄せられたパブリック・コメントのすべてに目を通し、修正や改訂すべき内容が含まれていないかをつぶさにチェックされたそうです。

そのときに、気づかれたのが先の発言でした。
先生は、次の三点を指摘されました。

①反対意見を述べる
②徹底的に批判する
③いちゃもんをつける

すでに、法案は可決され、政府の指針(ガイドライン)作りに着手し、さらに完成度を増すために、一般からも意見を募るフェーズであるにも拘らず、どうしてこういうものが大半を占めるのかがわからないと怒気がこもっていました(先生が関わったと見られるガイドライは正式版として、先週新聞紙上で発表されていたようです)。

先生によれば、「コメントをつける」とは、
「対象の事物が良い方向へ行くように、抜けはないか、補足はないか、代案はないか等の意見を述べること」
だと言われました。

今回のセミナーを通して、コメントのつけ方は、本来、社会人として身につけておくべき素養の一つだと思います。しかしその実、わかっていない人が大勢いるということが明らかになりました。

確かに自身のことを考えても、ディベートはもちろん、ディスカッションについてもスキルを十分身につけ、満足にできるかと言われると自信はありません。

最近、学校や組織の中でもコミュニケーション不足、あるいはコミュニケーションの不全が起きていると言われていますが、こうした基本的な素養を身につけられずに世に出た人が多いことも災いしているような気がして来ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

51.マイルストーンとしてのブログ投稿50回(717字)

2007-02-20 | Weblog
昨秋、マイブログを開設し、前回の投稿で一区切りのマイルストーン(里程標)である50回に達しました。

今振返ると、当初は読者が誰で、どんなジャンルを書くのか、きっちりと対象が定まらず、何となくスタートしたような気がします。

途中、友人・知人、同僚などからヒントやアドヴァイスをもらい、時には人気ブログを閲覧したりして、少しずつ自分なりのスタイルを模索して来ました。

最初は書くことに気負いが見られ、自分なりの字数制限(800字前後)を超えてしまうこともたびたびありました。

そのうち、世の中には多忙な人が多く、ブログの選択肢も豊富な中で、冗長な文章を載せるのは独善に過ぎないと戒め、ポイントを絞ってコンパクト化することを心掛けました。

ここで、過去のアクセス履歴から本ブログでアクセスの多かったベスト3の投稿を紹介します。

第1位 41.飛行機の飛ぶ原理と将来

 →これは望外の喜びです。素人の趣味の域を出ない稚拙な文章
  でしたが、だからこそ、皆さんの興味を引いたようです。

第2位 14.入り鉄砲と出女

 →ITエンジニアの端くれとしてちょっぴり嬉しいランク入り。
  ただ、内容よりネーミングが優ったのかもしれません。

第3位 39.千の風になって ~時代を超える共通歌に

 →初めて、身内以外からレスをいただき、私にとっては記念と
  すべきブログです。

最近は少しずつ、レスも入るようになり、大変励みになっています。

今後は、カテゴリー分けも出来てきたことから、より分野と対象を絞って行きます。そして、まだ投稿はできていませんが、連載物を考えています。

これからも、なるべく長期間にわたって続けて行きたいと思っています。叱咤激励をお願いいたします。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

50.匠の技(WAZA2007)(527字)

2007-02-18 | Culture
この2月15日~20日まで東京・池袋の東武百貨店10階で催されている
「伝統的工芸品展 WAZA2007」
へ行って来ました。

行ったのは、古くからの友人が出展者の一人として上京していたためです。

開催初日の夕方、催事場へ足を運び、友だちのブースへ顔を出す前に、一巡り。

さまざまな工芸品を見ているうちに、「うーん、芸術品と同じくらいに美しい」と心の中で唸ってしまったほどです。

日本人は伝統を重んじる民族だと聞いたことがありましたが、匠の世界でも「技」が伝承されていることが改めて感じられました。

匠の技をどう感じたかと言いますと、「一つひとつに繊細で細やかさがあり、そこに何十工程に及ぶ手仕事と技が集約されている」と形容できるでしょうか。

一口に工芸品と言いましたが、食器・花器類、竹細工の小物から、仏壇・家具、石灯篭のような大物まであります。

ちなみに友人は、「国の指定工芸士」の認定を受けていることを今回知りました。

匠の世界は後継者問題が大きなテーマの一つになっているようですが、わが国には、まだ多くの匠の技が生きていることを改めて知らされました。

まだ、会期を残していますので、ご興味があれば、一度、ご覧になりませんか。
ご案内はこちら
http://www.tobu-dept.jp/ikebukuro/f_event/event.php?fr_no=1124
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

49.新型インフルエンザへの備え(662字)

2007-02-15 | Sports&Health
先週の金曜日(2月9日)夜、新型インフルエンザ発症の危険性と対処をテーマにした報道が、NHKニュースのミニ特集でなされました。

説明者としてゲスト出演した方が国立感染症研究所という正当な機関だったため、思わず真面目に視聴してしまいました。

以前より国内でも新種の(高病原性)鳥インフルエンザの発症が報告されていましたが、鳥から鳥への感染に留まり、今のところ、ヒトへの感染は確認されておらず、人間にはまだ関係の無い話だと思っていました。

ところが、本特集では感染時を想定して、どのような備えと対処が必要かをパネル3枚を使って説明したことが危険性の高さを物語るものであると印象づけられました。

本ニュースを視聴して、今やヒトへの感染は時間の問題でいつ発症してもおかしくない状況であり、物心両面からの備えが必要なのだと思い直しました。

過去を振返っても、これまでにスペイン型や香港型といった当時新種のインフルエンザの流行によって、多くの人命が奪われています。昨今は40年近く、たまたま新型が現れず、流行しなかったと見た方が良さそうです。
詳細はこちら
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/pandemic/QA02.html

同研究所や厚生労働省のHPを閲覧すると、新型インフルエンザに関する研究とガイドライン作りが着々と進んでいることがわかります。
詳細はこちら
http://www.nih.go.jp/niid/topics/guideline-070209.html
http://www.mhlw.go.jp/topics/2004/09/tp0903-1.html

また先に、ヒトへの感染例は無いと述べましたが、それは日本国内のことで、実際には症例があり、WHOより報告されていました(総数272症例)。お詫びして訂正します。
詳細はこちら
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/case200700/case070206.html

私たちもそろそろ備えを始めた方がよいかもしれません。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

48.ウィキペディア(920字)

2007-02-13 | IT(ICT)
皆さんは、インターネットで調べ物をするときにどんなサイトを検索するでしょうか。

私が文書等を作成する際に、調べたり、お世話になるものの一つがウィキペディア(Wikipedia)です。
詳細はこちらより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

これはインターネット上のフリー百科事典と呼ばれていて、今や百科事典の定番ブリタニカを凌ぐほどの膨大な知識の宝庫となっています。

中身を読んでみると、中々、しっかりと書かれていて、私のお気に入りの一つです。

ところで、この事典がOSS(オープンソースソフトウェア)の一つだということはあまり広く知られていないかもしれません。

OSSとしては、インターネット上で開発されたコンピュータの基本ソフトLinux(リナックス)が富に有名ですが、これは世界中に散らばる市井の技術者たちが共同作業の末、作り上げた一大生産物です。

そして、今、リナックスはマイクロソフトのWindowsを脅かす一番手として、さまざまな分野のコンピュータでの利用が始まっています。

さて、ウィキペディアも考え方は同じで、ある一つの項目について、誰かが書込みをおこなうと、それについて他の誰かが追加します。また先に書き込まれた内容に誤りがあれば、訂正されることもあります。書き込む権利は趣旨に賛同していれば、誰でも平等に有する発想はインターネット文化らしいところです。
項目数でもすでにブリタニカを上回って現在も増殖中です。

ではなぜ、有名になったり、報酬が直接得られる訳でもないOSSに人々が貢献するのでしょうか。

理由としては以下の二つが考えられます。

1)参画意識が得られる
  基本ソフトの開発や事典の製作に自ら参加できる。

2)仕事の報酬としての達成感が得られる
  自らが有している知識またはノウハウを発信でき、完成して行く様が見て取れる。

このまま、OSSの利用が進んで行くと、現在流通している基本ソフトや百科事典の世界において、独占や寡占状態からOSSへの移行が進み、マーケットシェアや企業利益にも大きな影響を及ぼすことが予想されます。

それによって雇用問題が大きくなると困りますが、ユーザにとって選択肢が広がることで、より安全で使い易く、そして有益な製品が出ることは大歓迎です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

47.企業不祥事を考える(1,175字)

2007-02-07 | Management&Economics
このところ、連日のようにマスコミ報道に食い込んで来るのが企業の不祥事にまつわるニュースです。

「不正経理」、「粉飾決算」、「官製談合」、「データ捏造」、「リコール隠し」等々挙げれば切りがありません。

本日は、コンプライアンス(法令順守)が叫ばれる中、なぜこうも多くの企業不祥事が繰り返され、そしてなくならないのかを考えて見ることにします。

企業の不祥事は、大きく単独犯行と組織的におこなわれる場合とに大別されると思います。

前者の事例としては、権限を持った人がその立場や役割を利用して、不正を働くケースです。架空売上や金銭の横領事件等が挙げられます。
一方、後者は不正行為に社内外の利害関係者が複数関わり、一見してわかりにくい構図を成して一群となって犯行に及ぶケースです。官製談合やデータ捏造、リコール隠し、期限切れ問題等が該当します。

私なりの分析では、主として単独犯行には、「欲望」が絡んでおり、組織的犯罪には、「利益操作」や「面子や体面」が作用していると考えています。

人の欲望には尽きるところがありません。「魔がさした」という言い訳を聞くとき、人間としての愚かさと弱さを感じます。

また、組織の長が、会見の席上で深々と頭を下げて謝罪する姿を見ると、果たして、この人は発覚前にどこまで自分の立場を追い込んで未然防止に努めていたかを勘ぐってしまいます。

不正や違法行為が個人や組織の「倫理観」に根ざしている以上、最終的にはその資質に負う部分が大きいと思います。

しかし企業が社会に存在し続ける以上は、組織として誠心誠意を尽くして役割責任を果たすこと、すなわち商品やサービスの提供、株主への利益還元等が第一義である筈です。

そして、その際の原動力となるのが、経営トップの倫理観や関わり方ではないかというのが私なりの結論です。

なぜならば、倫理の問題は最後は人間性の勝負とも言われるだけに、経営者が絶対に不正は許さないという断固とした言動を取ることが是非とも必要と考えられます。もう一つ付け加えると、社内に相互牽制が働く内部統制の仕組みを作り上げ、すべてを可視化して不正を起きにくくすることです。

おまけ
最近の企業を取り巻く環境は、「成果主義」や上場企業の「四半期決算の開示」という短期的指向性が加わったことも、もしかすると「圧力」として不祥事の温床になっていると指摘できなくもありません。

これに関連して一橋大学の二人の識者(岩倉正和大学院教授と野中郁次郎名誉教授)が法令と組織の別々の視点から、同じようなことを新聞紙上で述べられていました。
それは、「組織内に失敗や再挑戦を許す土壌を作ることが是非とも必要である。」というものです。皆さんはどんなふうにお考えですか?

経営者の重要性を論じたものとして以下があります。
『経営者の条件』大沢武志著(岩波新書)
経営者の条件

岩波書店

このアイテムの詳細を見る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

46.社会に出て歌い続ける集団(1,140字)

2007-02-05 | Culture
この間の日曜日、御茶ノ水のカザルス・ホールへコールファーマーのコンサートを聴きに行きました。本日はその報告です。

コールファーマー(CHOR FARMER、以下CF)とは、独立自営の男性合唱団で、今回のコンサートで第68回目を迎えました。

元々は、大学のサークルとしての合唱団に過ぎませんでした。
しかし、団員が卒業後、OBとなっても定期演奏会に参加を続け、趣味が高じたのか、4年ほど前に、OBだけで独立して演奏活動をおこなうようになりました。

従って、CFの全員が有職者で社会人です。

今回のコンサートは、三部で以下のような構成でした。

第一部 シューベルト歌曲集「美しき水車小屋の娘」より
第二部 日本の歌
第三部 アラカルト(WORLD MUSIC)

短いものも含め、全部で22曲を歌い上げました。
日本語だけでなく、ドイツ語や英語も含まれています。

ここで驚くべきことは、指揮者とピアノ伴奏者を除き、合唱はすべて暗譜(暗唱)でおこなわれたことです。

彼らが凄いなと思うのは、日本語の歌でもすべてを通して暗唱することは難しいと思われ、さらに外国語の歌になると譜面を見ながらでも歌うのが至難と思うのに、難なくこなしているように見えることです。

ここまでの出来栄えを見せる裏側には、長年の蓄積もありますが、必死の努力が隠されているのだと思います。

以前、知り合いの団員に練習について伺ったことがありました。
そのとき、「練習時間の確保が最大の課題で、しかもパート別に練習するため、合同練習をしないとどんな曲かわからない」と笑いを交えながら話してくれました。
さらに最近は、「年々、暗譜するのが難しくなって来ました」というコメントも付け加わりました。

そう言えば、3,4年前にCFの取組みを取材したテレビ局があり、ドキュメンタリとして放映されたこともありました。

CFの活動は、国内に留まらず、オーストラリアとニュージーランドへ合宿と演奏旅行を兼ねて隔年で出掛けています。
自らの精神力(体力も)を鍛えることと、歌を架け橋として、現地の街や人々と交流し、草の根の国際親善活動を続けています。

私も最初は誘われるまま、コンサートに行っていましたが、今ではおそらく常連の一人です。

歌の何が良いかと言えば、「歌は世につれ、世は歌につれ」という言葉の通り、自分が生きている年代ごとに歌が折り重なって、人生を形作ってくれるからです。

私が通い始めた頃は、彼らの大学の所在地の近くの公営ホールでこじんまりと開催していましたが、最近はカザルス・ホールに本拠地を移し、また、独立後は定期公演の他、サロン・コンサート(ワイン付き)を定例化するなど精力的な活動を続けています。いつも感動をありがとう。

CFのHPはこちらより
http://www.chor-farmer.com/
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

45.新3Kとワーク・ライフ・バランス(1,317字)

2007-02-02 | Management&Economics
最近、私が所属するITサービス産業では、「新3K」という呼称が使われるようになりました。

新3Kとは、「きつい、厳しい、帰れない」です。

きついは、仕事上でかかる負荷の大きさを表し、
厳しいは、顧客からの納期や予算のシビアさを、
そして帰れないは、先の二つの要素を満たすために、
日夜遅くまで残業を繰り返す様
を指しているのだと解釈しています。

そうです、ちっとも良いことではないのです。

高校や大学での理系離れが危惧され、またIT業界を志願する人も減って来ていると言われる中での話です。

業界の末端に籍を置く自分自身も、現状に甘んじて黙認しているわけには行きません。

原因は、サービスを受けるユーザ側にも幾つかありますが、大半は業界側に起因します。思いつくところを四つ掲げます。

①業界全体の発展に関するグランドデザインを描けない
 (例えば、米国ではプロジェクト管理手法の標準化や
 開発組織の成熟度を測定する指標等が開発されている。)
→日本でもITスキルとキャリアパスを可視化させる動きが
 あることは過去のブログで紹介しています。
②ソフトの大半がオーダーメイドで現場での生産性が低い
③労働集約型から脱皮できずに自社収益が向上できない
④ソフト開発会社の大半が中小規模で、独自技術を持たず、
 元請けへの依存体質で経営基盤が弱い

悪いところに目を転じると何点でも指摘できます。

またITサービス業界を取り巻く環境も、昨今のインドや中国のソフト技術者の台頭は目覚しいものがあり、早晩、わが国のソフト開発産業は地盤沈下することを予想する人もいます。

日本の技術者は優秀であると持てはやされたのは過去のものとなり、現在はインド人技術者の優秀さ、中国人技術者のひたむきさが話題をさらっています。

それに対抗し得る施策や取組みが今、産業界全体に求められていると思います(一企業だけでは立ち行かない)。現場で身を粉にして働くIT技術者は責任感を持ち、スキルアップに努め、粘り強く取組んでいます。

彼らを束ねる企業の管理者、経営者、そして業界団体、行政を巻き込んで、未来ある産業として成長戦略を掲げて、政策を立案し、実施、支援して行かなくてはなりません。

そのうちの一つが、ワーク・ライフ・バランス(WLB)に関する施策ではないでしょうか。

意外にもITサービス業界における仕事の現場は泥臭くて、ごちゃごちゃとしたものです。
新3Kで連想される情景は、スマートでもなく、決して格好良いものでもありません。むしろ、それとは正反対に位置していると考えられます。

しかし、それだからと言って、このまま、過酷な環境が許されてはならないと思います。

欧米でもWLBの取組みが進展しつつあります。
ワーカ・ホリックに働いた結末が、燃え尽き症候群と家族の崩壊(例えば熟年離婚)だったとしたら、何のための人生だったと振り返るつもりなのか(その辺の調整が実際に働いていると難しいのですがね)。

もっと仕事をドライに、そしてビジネス的視点で捉え直して、そこで働く人たちの仕事と私生活とのバランスや幸せを想起し、改善・改革を進めて行くことが求められています。
WLBの詳細についてはこちらより
http://www.jil.go.jp/kokunai/blt/bn/2006-01/index.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする