メトロギャラリー飯田 Metro Gallery Iida

夢と覚醒の隙間のギャラリー

LAT38・Weve's Art 2/久保田弘実・メトロギャラリー

2009-07-29 04:04:11 | 現代アート
韓国・北朝鮮の波板作品です。





creator  久保田 弘実  Hiromi kubota
photo   田  中  学      gak Tanak

国旗の色と模様には、その国の思想、歴史観が深く刻み込まれています。2組4枚の波板は”刻”の断層をイメージしています。表層の波板は、視点の角度により国旗の線、円、巴、星が揺らいでゆきます。また、波を流れる光の線は、外光で移り変わる現時点の”刻”を表現しています。
韓国、北朝鮮、この二つ国が近い将来一つの国旗として生まれ変わるかも知れません。しかし、境界線の残像が消えることは無いでしょう。
MY GALLERY・http://www7.plala.or.jp/karaokecity/sub3.html

Fred Einaudi フレッド・エイナウディ 終焉の世界と無垢な子供たち

2009-07-27 11:05:55 | 絵画


  Fred Einaudi フレッド・エイナウディの描く画の本質はリアリズムだ。仮想または私たちの世界とはかけ離れた世界観を描いているように見えるが、実は今起こりつつある世界を描いているのではないかと思う。子供の頃、たった半径100mの世界でもたくさんの冒険に溢れ、今ではごく当り前のできごとさえも驚異に満ちていた。この先多くの子供たちは、生態系が崩れ、ありとあらゆる環境が変化したとしてもごく当たり前のように適用し、新しい未来を築いていくことだろう。
                               by metro







                                                               METRO GALLERY


Studio KURE(スタジオ クレ)のアート展にて・・・河口まで300km

2009-07-21 03:19:32 | オブジェ

先日、アートハウス(飯田市上郷)でアート展を開催していたStudio KUREさんのオブジェを購入した。タイトルは「河口まで300km」、陶、真鍮、流木で構成されているこの作品は、たったの20センチ四方の中に永遠と流れゆく水の世界が広がっています。水道橋の高い梯子を登りきると、そこには澄んだ水が溢れ出し、空を仰げば眩いばかりの太陽が降り注いでいる。そこで暮らす人々の家からは囁きさえも聞こえてきそうです。ヨーロッパのどこぞの匂いも感じさせますが、おそらく、クレさんの心の中で持ち続けている果てしのない世界の一部だと思います。             by metro




Studio KUREさんは竹内 尋教さんと水野 里香さんご夫婦で作品を創作しています。とても感じの良いご夫婦で、お二人の感性がとても作品に反映されています。各地で個展をやっていますので是非足を運んでみてください。


Gregory Crewdson・写真家/些細な日常に潜む孤独と不安

2009-07-16 22:31:06 | 写真

グレゴリー・クリュードソン(Gregory Crewdson )/アメリカの画家・エドワード・ホッパーと映画監督・デビット・リンチの世界観

グレゴリー・クリュードソンの写真に触れた時、他のWEB上の記事同様、やはり頭の中には敬愛するホッパーとリンチが浮かんだ。ホッパーは物質文明の成熟がもたらす孤独・疎外感・何気ない不安をいち早く画に表現した画家の一人で、デビットリンチも映像という手法を用いて、日常生活の中に潜む歪みや不安を表現し続け現在に至っている。そしてまた一人写真と言う分野において、静まりかえった人工風景・人と人の隙間に潜む孤独と空虚さ、それらの新しき表現者が1962年生まれのグレゴリー・クリュードソンだ。写真の製作方法は驚くべきもので、映画同様のセットやロケーション、60名余りの映画スタッフが数か月かけて製作するそうです。





ここ10年余り以前にもまして、日本でも(地方においても)多勢の中の孤独や不安が溢れかえっている。これから先、ホッパーやグレゴリー・クリュードソンに共鳴する人々が益々増えることでしょう。                    by  metro



Ron Pippin のアートオブジェ/生と死・たどり着いた場所の科学

2009-07-13 04:24:27 | オブジェ


The Imagination Of Dr.Ron Pippin (ロン・ピピン博士の想像力)
Ron Pippinの想像する作品は、まだ宗教と科学が混濁している世界に帰属しているのではないかと思う。19世紀から20世紀にかけて科学と宗教、または精神世界と物質は分離した。しかしDr.Ron Pippinは永遠と、深く切り刻まれた忘却という時代の傷口をやさしく縫い続けている。そして'生と死’、たった二つの言語で構成された永遠の謎を紡ぎ続けている。     by metro




              Solar Deer


             Gallery Box12

        baby2            Dancing bird

 Ron Pippinの作品は全てが素晴らしく掲載する写真をどれにするかすごく悩んだ。是非、日本でも展覧会をしていただきたいものである。Ron PippinのHPを貼り付けておきますので興味がある方はみて下さい。
http://www.ronpippin.com/about/reviews.html

cocciacostumier 展覧会・衣装デザインの衝撃!

2009-07-12 04:18:42 | ファッション
cocciacostumier (UK)の衣装デザインは奇抜且つとても美しい。










鳥、昆虫、トカゲ、蛇等の骨や羽、毛髪、貝殻、等で組み合わせた大胆なデザイン。テーマごと空・海・大地等、万物の自然を服飾として何ら違和感もなく採りいれたデザインは逸脱です。太古の人類と、これからの未来の人類とを繋げているような気配さえ感じさせます。これらのファッションを着こなす異世界の街を浮遊していたいです。・・・最後の蟹は少しお茶目です・・・metro

Natalie Shau (ナタリーシャー)リトアニアの若き美しきアーティスト!

2009-07-08 19:38:04 | 絵画

Natalie Shau(ナタリー・シャー)は24歳で自分自身の世界観を確立している優れたアーティストだと思います。巷に氾濫しているゴスロリ系とかダークゴシック系のイラスト・絵画等・個人的趣味はありませんが、Natalie Shauの絵画は大変素晴らしいので紹介したい思います。以前、彫刻家の細井篤がリトアニアの芸術祭・詩人の夕べに招待出展した際、リトアニアの芸術は面白いと言っていたことが、これで頷けます。ちなみにリトアニアは自殺率が世界一だそうです。









下記のサイトにて、2009年の作品を見ることができます。興味のある方は覗いて下さい。

http://natalieshau.carbonmade.com/


北村 月香・メルヘンの世界/新作・かえるシリーズ

2009-07-07 18:18:17 | メルヘン絵画

今回は、先般紹介した北村月香さん(カエルシリーズ)の新作です。熊谷元一写真館での個展は無事終了したようです。月香さんの挿絵をみていると、いつのまにか月香さんのイメージする世界観に引きずり込まれてしまう。静寂な音楽、カフェの雑踏、グラスの触れ合う音、霞んでゆく時間がみせる不思議な国に、はるか昔から住んでいたような気がする。        metro

 


下のイラストは、月香さんが知らないうちに描いていた友人の木村博士と

(metro)こと私です。ちなみに手を挙げているのが私です。

 


メトロギャラリーでもこの冬、北村月香展を開催します。


今年も人形劇の街・飯田にミズーリ大学の学生が来日した。

2009-07-07 04:23:40 | メトロポリス・お知らせ

今年もカラオケシティメトロポリスにアメリカ・ミズーリ大学の学生達18名が全員集合です。
人形劇の街・飯田の今田人形と日本の文化交流のため来日しています。8月の半ばまで滞在します。

右からクーパー君・アンドリュウ・プロクター(通称あんちゃん)・ステファニー・あんちゃんのお兄さんアダム・ジョディ・アマンダ・めろんちゃんにモトナです。あんちゃんはアニメや映画や小説など日本人以上に日本のことを良く勉強していて大変びっくりさせられます。先生であるホルマン教授が川端康成の翻訳家だそうで、日本文学にとても詳しいです。アダムとは位相幾何学やポアンカレ予想など宇宙工学などの話をします。みんな、個性が有りとても楽しい仲間達です。


狼の血族・(1984制作)24年振りの再開と「プルートで朝食を」

2009-07-06 03:53:46 | 映画・映像

ファッションセンスと音楽が優れた映画「プルートで朝食を」ニール・ジョーダン監督のカルト映画・狼の血族を24年振りに観た。ほとんど忘れかけていた映画だが一昨年、デジタルニューマスター版が発売されており迷った末購入した。


     狼の血族のワンシーン

不朽の名作童話「赤ずきんちゃん」をベースに思春期の少女の幻想と夢の世界を描いた不思議な映画です。何となくビクトルエリセの名作「ミツバチのささやき」の狼男版の様な気がします。さすがに24年前の映画なので映像の色やSFXの古さは隠せませんが、幻想的な雰囲気のセットや細部に渡る小物は今でも通用する素晴らしさがあり、そこがカルトたる所以だと思います。久しぶりにみても大変楽しめる映画です。最近のニール・ジョーダンの映画では昨年DVDが発売された、IRA(アイルランド解放共和軍)とホモセクシャルの映画「プルートで朝食を」は非常にファッションセンスの優れた映画ですので是非ご覧ください。

「プルートで朝食を」の下記オフィシャルサイトに詳しいストーリーや写真が掲載されています。

http://www.elephant-picture.jp/pluto/flash.html


フェルナンドビセンテ(Fernando Vicente)モードとアナトミーの美しさ!

2009-07-01 18:28:30 | 絵画

Fernando Vicente フェルナンドビセンテ・スペイン在住のアーティスト


私はフェルナンドビセンテの絵画を見て、デビットリンチの秀作映画「ブルーベルベット」を想い出した。「ブルーベルベット」の冒頭シーン、美しく咲き乱れる花々の下には無数の蟲達が蠢き、その蟲達の働きによって美しい花々が成立しているのだと再認識させられた。やはり、ベセンテの絵画も薄い皮膚の下には、筋肉、血管、骨達の働きによって生かされているのだと感じずにはいられない。

日本画家・松井冬子(Fuyuko Matsui)の絵画がウェットならば、ビセンテの絵はファッション性が色濃くどちらかというとドライな感覚である。やはりお国柄の違いだろうか。しかし、どちらの作品も内包する感性は共通していると思う。

2004年にビセンテの画集が発売されてはいるが、上のアップ画像の画集は発売されていない。是非、発売して欲しいものである。フェルナンドビセンテののブログとホームぺージを貼り付けて置きますので興味のある方は開いて下さい。

 http://fernandovicentevanitas.blogspot.com/search/label/Vanitas

 http://www.fernandovicente.es/