「The Arrival」 Shaun Tan著 は、悲しくて切なくて、そして心が温まる、観ているうちに絵本の世界に吸い込まれてしまう久々に感動した書物です!
貧しさゆえに、家族を残し異国に旅立つ父親の物語。一人旅立った男は様々な人々や一風変わった動物達と出会いと別れをを繰り返し、新しい土地での生活に希望を見いだす・・・。まるで全編モノクロ・セピアの無声映画を観ているような絵本で、近年稀にみるお勧め本です。ショーン・ターンはオーストラリアを拠点に活躍しているアーティストです。
Beth Cavener Stichterは、ハヴァーフォード大学・オハイオ州立大学で2002年に学士号を取得後、陶芸・工芸家として第一線で活躍するアメリカ在住のアーティストである。(Groost財団賞、最優秀賞)
ウサギは可愛い・羊はおとなしい・などと言われる既成概念を覆すべスの作品は、(ボルト・抜け殻と題された兎等)とてもエロチックであり、とても艶かしい。現在、Olivier de Sagazan・Ron Pippin同様、私が最も注目するアーティストの一人である。(日本では、金沢の21世紀美術館が購入している。) metro
Beth Cavener Stichter
Tsukika Kitamura
現在メトロギャラリーにおいて展示している、北村月香の作品とBeth Cavener Stichterの兎を比べてみて下さい!国は違っても捉え方の共通点が見えてきます。・・・
Beth Cavener Stichterのホームページです。掲載作品は2009年の作品です。過去の作品も凄いの一言です!!
http://www.followtheblackrabbit.com/
北村月香 絵画・オブジェ展「新・鳥獣戯画幻想譚」がメトロギャラリー飯田(カラオケシティメトロポリス内)にて開催されています。擬人化された兎・羊・蛙など挿絵13点、オブジェ7点を展示しています。平面から立体に移行した初の作品展です。
期間・2010年02/01(月)~03/21(日)
北村月香の挿絵やオブジェををみていると、いつのまにか彼女のイメージする世界観に引きずり込まれてしまう。静寂な音楽、カフェの雑踏、グラスの触れ合う音、霞んでゆく時間がみせる不思議な国に、はるか昔から住んでいたような気がする。
彼女の絵画はとても可愛らしい・・・しかし可愛らしい反面、なぜか寂しげに、何処か遠く(太陽と月の光が同時に霞んでゆくような白い世界)を見つめています。それは彼女自身の「私は1人でも生きていけるのよ!」とでも言いたげな、心の信念(Faith)ではないかと想像する。それこそ彼女の画が、ただの可愛さだけには留まらない本質であり、素晴らしさであると私は思う。 metro
メトロギャラリー・北村月香ホームページ