メトロギャラリー飯田 Metro Gallery Iida

夢と覚醒の隙間のギャラリー

聖セバスチャンの呪い!ミッシェル・シリ―(Michel・Ciry)

2009-09-28 03:36:45 | 絵画

    数年前に購入した肉質サイン入りリトグラフ「聖セバスチャン」はインスピレーションのみで購入した作品です。調べてみるとフランスではかなり有名な画家であり作曲家のミシェル・シリ―(Michel/Ciry1919生)だということが判明した。
    首に矢が突き刺さったこの画を購入後、1年半程、頸椎の病気に悩まされ首にパイプを挿入して痛みを遮断するという治療により完治した。
    この画と私の首の病気との間に因果関係があるかどうかは定かではありませんが、偶然にしては出来すぎていると思う。何故、聖職者の首に矢が突き刺さっているのかこの先調べてみたいと思う。もしかして、そこには壮絶で呪われた逸話が隠されているのかも知れない!       by metro



           聖セバスチャン




聖セバスチャン(殉教者)・3世紀のディオクレティアアヌス帝のキリスト教迫害で殺害されたといわれてきた。彼は美術や文学で、柱に身を縛り付けられ、矢を射られた姿で描かれることが多いそうです。それにしても首とは・・・


「Calling You」 Jevetta Steele / ジェヴェッタ・スティール

2009-09-14 07:33:11 | ソウル/JAZZ/R&B

「Calling You」は、音も風も自分の声さえも届かないとても乾いた黄昏の大地に一人取り残された様な楽曲と言ったらいいのでしょうか、私のベスト1とも言うべき名曲です!
 この名曲は言わずと知れたドイツの名作映画パーシー・アドロン監督の「バクダットカフェ」1987年製作の挿入歌です。映画自体もとても素晴らしい映画なのですが、挿入歌の「Calling You」はこの映画を凌駕してしまうほどの永遠不変の名曲ではないかと思います。ここ数十年、この名曲を超える音楽に出会っていないと言っても過言ではありません。また、様々な有名アーティスト(バーバラ・ストライサンド/セリーヌ・ディオン等・・)がカバーをしています。しかし、ジェヴェッタ・スティールを超える歌い手は未だ現れていません。(追随するのはジャズシンガーのホリー・コール位でしょうか)
 齢を重ね以前にも増して迫力のある声を醸しだすジェヴェッタ・スティールのMTVのプロモーション(You Tube)を貼り付けて置きますので興味のある方は聞いてみて下さい。また、ホリーコールなどとも聴き比べて下さい。歌い手が変わっても名曲だけが持つ本質は変わりません。



「Calling You」 Jevetta Steele MTVのプロモーション(You Tube)


 


パルナッサス博士の想像力・テリーギリアム監督の新作10月公開

2009-09-09 23:14:40 | 映画・映像

夢の断片のようなイマジネーションの映像世界を提供し続けているテリーギリアムの新作「パルナッサス博士の想像力/The Imaginarium of Doctor Parnassus 」が劇場公開される。待ちに待った最新作です。
 数世紀前に悪魔との賭けにより不死の命を手に入れたパルナッサス博士は、契約により愛する娘を16歳の誕生日に悪魔に引き渡さければならなくなる。博士は劇団員らと供に悪魔を倒して娘を守ろうとするが。・・・
 撮影期間中にヒース・レジャーが自宅で事故死したため撮影が一時中断されたが、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルを起用することにより撮影が再開され完成し、亡きヒース・レジャーの遺作となった作品です。
 [バンデットQ]を観て以来、「未来世紀ブラジル」「ローズインタイドランド」とテリーギリアムのファンなのだが、一方「バロン」や「ブラザーズグリム」の様な駄作がある分、近作には大いに期待したいところである。
 様々な困難に見舞われ未完に終わった「ロストインラマンチャ」が、「ドンキホーテを殺した男・The Man Who Killed Don Quixote (2011)」として撮影が再開されるそうです。              by metro





パルナッサス博士の想像力/The Imaginarium of Doctor Parnassus のトレーラーです。

テリーギリアム 製作総指揮の映画・私の敬愛する監督 ブラザーズクエイの「ピアノチューナー オブ アースクエイクは何度観ても飽きのこない優れた映像作品です。

ピアノチューナー オブ アースクエイクのオフィシャルサイトです。


Olivier de Sagazan・心のズタ袋に暗闇の叫びを詰め込んだアーティスト!

2009-09-07 03:57:50 | オブジェ

Olivier de Sagazan ・フランスを拠点に活躍するアーティスト・その活動範囲は・絵画・映像・パフォーマンス・スカルプチャーと一過性のアートに留まらない。
 Olivier de Sagazanの作品はどう表現したらいいのか言葉さえ浮かんで来ない。
あえて言うならば
「暗闇の心に浮かぶズタ袋の中に、叫びの感情の全てを詰め込んでしまったかの様な作品とでも表現したらいいのだろうか?」
 アーティストでは、ゴットフリート・ヘルバインやフランシス・ベーコン・映像ではブラザーズクエイやアレハンドロ・ホドロフスキー・パトリック ボカノウスキーなど少し傾いた作品を多く観てきてはいるものの、Olivier de Sagazanの作品は私の理解できる境界線を越えている。特にパフォーマンスは、前衛舞踏でもなし、宗教儀式でもない。メタモルフォーゼ(Metamorphose)の映像作品は必見です。








Olivier de Sagazan のウェブサイト(1995~2009まで一年毎に作風が変わる飽きの来ない作品群である。全編に流れる息吹が心地よいです。

パフォーマンスはYouTubeで観ることができます。凄すぎます!太古から連綿と受け継がれた遺伝子が”ざわざわ”と騒ぎ始めます。

Olivier de Sagazan + Olivier Zol
performance O de Sagazan 08
理知的で繊細な顔立ちからは想像もできないパフォーマンス映像です!!     
                             by metro
 


伊藤高志・実験映像のカリスマ!イメージフォーラムにて10月回顧展開催!

2009-09-05 06:39:39 | 映画・映像
 現在、CMディレクター・映像作家の芹沢洋一郎と映像作家・作曲家の帯谷有理(イメージフォーラム特別講師)と実験映像やサブカルチャーなどを語っていた1980年初頭から四半世紀が経過した。
 当時注目していたのは、松本俊夫・鈴木四郎康・かわなかのぶひろ・谷川俊太郎・寺山修司などで、若手ではやはり伊藤高志だった。
 1981年に制作された16mm映画『SPACY』は、当時の私にとって衝撃的な実験映像だった。自分が思い描いている頭の中の映像を実写化するという事が大変困難な時代に、伊藤高志は自己の思考を完璧なまでに映像に転嫁させ提示した。そして、国際的にも高い評価を得た。体育館内の連続したスチール写真を再撮影し再構築された作品は、CG映像が跋扈する現在において、全く見劣りのしない映像作品であると思う。12月のDVD(ダゲレオ出版)の発売がとても楽しみである。


                               SPACY    Takasi Ito

追記・・・一昨年、詩人の谷川俊太郎さんと音楽家の谷川賢作さんと実験映像の話ができ、実験映像という分野がとても懐かしく感じられた
アート・映画・ファッション等のサブカルチャー本「SUTADIO VOICE」が休刊した。誠に残念です。        by metro

ジョージ・フレデリック・ワッツ、(George Frederic Watts)代表作・希望

2009-09-04 02:44:18 | 絵画

友人が貸してくれたTH (トーキングヘッズ)no.37 ~特集・デカダンス~呪われた現世を葬る耽美の楽園の中~に、昔好きだったジョージ・フレデリック・ワッツの代表作「希望」の絵が掲載されていた。ジョージ・フレデリック・ワッツ(1817~1904・ラファエロ前派・象徴主義)は国内外において余りにも有名な画家なので、あえてメトロギャラリー飯田に掲載しようと考えなかったが、懐かしさのあまり掲載した。
 イギリス・テートギャラリー所蔵の「希望」は (視力を失った女性が、たった一本だけ残った竪琴の玄をはじき、唯一残った希望の音に耳をかたむけているところを描いた寓意画です)とおおむね評されている。
私なりに感じたことは、「惑星が夢みる人の儚さ」の様な気がします。1885年当時、「希望」というタイトルからは真逆の、「絶望」とも評された作品です。


                              Hope




追記・・世界の難問、ポアンカレ予想を解き数学界のノーベル賞・フィールズ賞を辞退したロシア人数学者グリゴリー・ペレルマン同様、準男爵の地位・権威を断っているワッツに好感が持てます。  by metro


Joy Denalane/ジョイ・デナラーニジャーマン・ソウル界のディーヴァ!

2009-09-02 04:15:35 | ソウル/JAZZ/R&B

ジョイ・デナラーニ(Joy Denalane)デビュー・アルバム『Mamani』
最近、なかなか良い音楽に巡り会えず、2002年に発売されたJoy Denalane/ジョイ・デナラーニのファーストアルバム「Mamani」を聴いている。現在、このアルバムの成功により”ジャーマン・ソウル界のクイーン”と称されているのも頷ける。特に、6番目の曲「Vier Frauen (Quatro Mudjer / Vakadzi Vana / Quatre femmes)」は逸脱で、心の中にズシリと響く声質と、何度聞いても飽きがこない曲調が他の曲を圧倒している。2007年にはセカンドアルバム・Born & Raised/ボーン&レイズドが国内のレーベルから発売され、日本国内においても知名度が浸透してきているソウルシンガーである。





私の中では、ブログでも紹介したフランスのSoha,アメリカのLinaと並ぶ3大ソウルシンガーです。