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夢と覚醒の隙間のギャラリー

ローベルト・ヴァルザー(Robert Otto Walser)作品集刊行

2010-08-31 04:37:05 | 小説

 ローベルト・ヴァルザー作品集(鳥影社・長野県諏訪市)第1巻・タンナー兄弟姉妹が刊行された!今まで、散文小品が2冊程とヤーコブ・フォン・グンテンが翻訳されている。今回、全集が発刊されるとは待ちに待った私にとって奇跡という他ない。
 様々な作家に影響を与えたローベルト・ヴァルザー、特にカフカに影響を与えたことは余りにも有名だ。ローベルト・ヴァルザ―は、物書きの間に現代におけるフリーターのように様々な仕事を経験している。その経験したことが小説の題材にもなっている。今回発刊された「タンナー兄弟姉妹」然り、召使いとして働いていた体験を題材にした「ヤーコブ・フォン・グンテン」など。「ヤーコブ・フォン・グンテン」は、ブラザーズクエイ監督「ベンヤメンタ学院」として映画化されている。
 晩年、スイスの精神療養施設にて27年間過ごし散歩の途上にて死去している。   metro


今後2年間の間に発刊される作品
第二巻・助手   第三巻・ヤーコブ・フォン・グンテン
第四巻・ベルリン時代およびビール時代の散文小品「散歩」「詩人の生」ほか60編
第五巻・ベルン時代の散文小品・微小文字の遺稿「盗賊」も収録されている

あとがきからの引用
彼は耳元まで幸せいっぱいになって、ありとあらゆる場所を歩きまわっているのではないでしょうか。そしてつまるところ彼から生まれ出るものといえば、読者の満足よりほかないのではないでしょうか。これは本当に出世には縁のない歩みです。でも世界に光をもたらしてくれるのは、出世には無縁の歩みなのです・・・
                              フランツ・カフカ


 ブラザーズクエイ監督「ベンヤメンタ学院」より1シーン


ディズ二ーが送る超大作ファンタジー映画『アバラット』!?

2009-05-25 03:52:02 | 小説

クライブ・パーカー原作         年後に大ブーム!?

 画家であり、映画監督でもある、小説家・クライブ・パーカーの「新作/アバラットの第2部が刊行された。四部作の内の第1部が刊行されてから、5年程の月日が経過しているだろうか?すっかり内容を忘れてしまっているが、下記のような内容だったと思う。

 『とある少女が異形の生物と供に、世界が異なる25の島々(0時の島から25時の島)の中で、闇の島を支配する帝王と昼の島を統治する王女の争い事に巻き込まれるアドベンチャーファンタジー・・・』   さして目新しい内容ではなかったと思う。

   

 クライブ・パーカーは、ホラー映画「へルレイザー」の監督です。私は、この映画の特異なキャラクターが好みと言うこともあり、原作のホラー小説「ヘルバウンドハート」を皮切りに幾つかの小説を読んでいます。 小説の幾つかは映画化されています。

 アバラットも数年前から映画化の話があり、どうも版権はディズ二-が所有しているそうです。おそらくディズニーは莫大な資金を背景に製作費と宣伝に力を入れることでしょうから、大ヒットは間違えないことかと思いますが、ヘルレイザーのような特異なキャラクターデザインとイカレタ内容は望めないでしょう。

国内の表紙も、下記の写真のような表紙にしていただきたいと思います(せめて裏表紙だけでも)。

      

上記の回転する文字は好きなので貼りました。文字と言えば先般、友人の表具師・木村さんから借りた「Helvetica」を観なければ・・・・