Stani Nitkowski 1949~2001 フランス
彼の絵画は、彼自身の内面と経験から生まれた暴力・虐待・極度の絶望を独学で表現している。
1949年炭坑夫であったポルトガル系の父親と裁縫師の母親の間に生まれる。父親は極度のアルコール依存症であり、彼自身もアルコールに悩まされる。
彼自身、23歳頃から進行性の難病、筋ジストロフィーにて車椅子での生活を余儀なくされ、絶望の果てに手首を切り自殺を試みている。1974年初の展覧会を開催。その後、妻マルティーヌの二人の子供達と小さなアパートで暮らした。二人の子供達はキッチンやバスルームで眠っていたという。2001年2月に21歳になった息子を亡くし絶望の中で同年4月に自らの消滅を選択する。52年の激しくも短い生涯であった。
現在、日本における知名度は皆無です。
もしも私が、資産家であったならば、Stani Nitkowskiの絵を即買い付けにゆくことだろう。
もしも私が、大きな美術館の学芸員であったならば、真っ先に日本におけるStani Nitkowski展を開催することだろう。
ポンピドゥーセンターに隣接するギャラリー
polad‐hardouinにて多くの作品が展示されている。
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