未来への扉

人それぞれに生きた証・生き様があり、それは自己・他者へのメッセージとなります。

『知恵の三つ編み』より(その2)

2014-07-10 21:47:21 | イロコイ族
 『知恵の三つ編み』(著者はイロコイ族の語り部ポーラ・アンダーウッド女史、翻訳は星川淳氏、徳間書店刊)より。



 【第Ⅰ部 三つの物語】
 【第1話 狼の代弁はだれがする】

 (P31)

 自分の生命(いのち)を保つためだけに生命(いのち)を取る一族は
 少しだけ場所を動くかわりに
 生命(いのち)を取る民になり下がるだろう

 (P33)

 話し合いの最後に
 最長老の一人がもう一度立ち上がっていった
 ここから学ぼうではないか
 二度とふたたび
 一族が村を築いては、すぐに移動しなくてすみように―
 二度とふたたび、エネルギーを得ようとして
 得るエネルギーより多くのものを失うことなどすまいぞ
 われらは学んだ
 被害のたびに家を建て直すより
 冬の嵐が弱い場所を選ぶことを

 

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