未来への扉

人それぞれに生きた証・生き様があり、それは自己・他者へのメッセージとなります。

坂東三十三観音巡礼(2)

2018-05-03 00:00:05 | コメント
 先月、埼玉・群馬方面の坂東三十三観音霊場を巡った際、正法寺(しょうぼうじ)(10番札所)(埼玉県東松山市)周辺の景色に見覚えがあることに気付きました。

 (正法寺)



 そして、若かりし頃この近辺を訪れた時の出来事を思い出しました。
 訪問時激しい雨に降られたのですが、傘を持っていない私を見かけたこの地の若者が傘を差し出してくれたのです。
 何故見ず知らずの他人に傘をくれるのか、もらうわけにはいかないと断ったのですが、彼は自分は他にも傘を持っているからと聞かず、私に傘を持たせたのでした。
 まさしく一期一会ともいうべきもので、彼の名前も聞いておらず、その後の消息は分かりません。

 その時泣きそうになる程の感動を覚えたこと、それでいてその恩をすっかり忘れていたことを今回思い出したのでした。



 お前は今までどれだけの恩を受け、それを忘れてきたのかと自問自答し、感謝の気持ちを忘れないようにしたいと強く思いました。



 ※正法寺は今年開山1300年を迎えました。