未来への扉

人それぞれに生きた証・生き様があり、それは自己・他者へのメッセージとなります。

『一万年の旅路』より(その26)

2014-03-27 23:43:20 | イロコイ族
 『一万年の旅路-ネイティヴ・アメリカンの口承史-』((ポーラ・アンダーウッド(著)、星川淳(訳)、翔泳社刊))より。



 【補遺】(適切さ)

 (P498)

 ある行為を正誤という観点から理解するより、父は私に「適切な行為は何かを見つめる」よう促した。同じことは“適切な時”にも当てはまる。父はよく、「ここでは何が適切だろう」という問いかけをした。そういう見方をすると、いままで学んできたことも現在の状況ではあまり役立たない場合がある。「悲しい別れ」に見るとおり、それまでに学んだことは現状に当てはまらないかもしれないのだ。「このことから学ぼうではないか知恵は知恵であって、それがどこからくるかなど問題ではない」―父は私に、このような観点から<歩く民>の物語を理解するよう促した。
 ものごと、ふるまい、選択などが適切であれば、それはおのずと健康につながりやすい。

※悲しい別れ…一族が子供たちに死への眠りにつく薬を飲ませたエピソード。住処(すみか)を追われた一族は、子供たちの意志確認をせず、他の解決策も見出さなかった。



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