『知恵の三つ編み』(著者はイロコイ族の語り部ポーラ・アンダーウッド女史、翻訳は星川淳氏、徳間書店刊)より。
【第Ⅰ部 三つの物語】
【第1話 狼の代弁はだれがする】
(P31)
自分の生命(いのち)を保つためだけに生命(いのち)を取る一族は
少しだけ場所を動くかわりに
生命(いのち)を取る民になり下がるだろう
(P33)
話し合いの最後に
最長老の一人がもう一度立ち上がっていった
ここから学ぼうではないか
二度とふたたび
一族が村を築いては、すぐに移動しなくてすみように―
二度とふたたび、エネルギーを得ようとして
得るエネルギーより多くのものを失うことなどすまいぞ
われらは学んだ
被害のたびに家を建て直すより
冬の嵐が弱い場所を選ぶことを
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【第Ⅰ部 三つの物語】
【第1話 狼の代弁はだれがする】
(P31)
自分の生命(いのち)を保つためだけに生命(いのち)を取る一族は
少しだけ場所を動くかわりに
生命(いのち)を取る民になり下がるだろう
(P33)
話し合いの最後に
最長老の一人がもう一度立ち上がっていった
ここから学ぼうではないか
二度とふたたび
一族が村を築いては、すぐに移動しなくてすみように―
二度とふたたび、エネルギーを得ようとして
得るエネルギーより多くのものを失うことなどすまいぞ
われらは学んだ
被害のたびに家を建て直すより
冬の嵐が弱い場所を選ぶことを
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