イノセント・ボイス~12歳の戦場~ポニーキャニオンこのアイテムの詳細を見る |
1980年代、エルサルバドルでは政府軍と、貧しい農民を中心に
組織された反政府勢力FMLNとの激しい内戦が繰り広げられていた。
父親がアメリカに去って以来一家の大黒柱となった11歳の少年
チャバ(カルロス・パディジャ)の日常も、友だちとの楽しい時間の一方で、
家の中にまで銃弾の嵐が降り注ぐという常軌を逸した日々が続いていた。
そしてそんなチャバに、さらなる過酷な運命が迫っていた。
政府軍は少年たちが12歳になると、有無を言わさず彼らを“兵士”として
徴集してしまうのだった・・・。
この映画、わたし的には「ホテル・ルワンダ」よりもずっとずっと心に残り
心動かされる映画でした。 ホテル・ルワンダの方は 大人の視点で
描かれてましたが これは子供の視点で描かれてたので 子供の心が
純粋なだけに 余計に私の心にストレートに入ってきました。衝撃的でした。
これもまた実話です。
こんな痛ましい世界がまだまだあった・・・
ある、というのはなんとなくわかっていても、こうやって映像で見せつけられると
どうにかしなくっちゃ、どうにかしてあげたい・・・と気ばかり焦る感じを
またまた味わってしまいました。
内戦のここまでの悲惨さが、ズーンと心に響くのは、やはりチャバの視点で
物語が語られるからなんでしょうが、彼や友達、そして家族や近所の人たちとの
楽しい関わり、楽しい時間も描かれてたので、その反面としての
戦争の悲惨さが余計に強く感じられるように作られてたと思います。
無邪気さがまだまだ残ってるのに どんどん子供たちが悲しい目に
なっていくさまとか、それでもまだ子供らしさを完全には失ってないところとか
もうこの映画には心揺さぶられっぱなしでした。
やっぱりアメリカって・・・と思ったりもしましたし どうしてここまで
子供たちを巻き込まないといけないのか・・と憤りを感じたり・・・。
いっぱい書きたいことはありますが、あまり先入観を入れず
なるべく多くの人にこの映画を見てもたいたいので、このあたりでやめときます。
チャバやケラ(お母さん)、ベト叔父さん、そしてバスの運転手さんや
司祭、たくさんのチャバの友達たちに対しても 感じたことがたくさん
ほんとにたくさんあるんですが・・・。
ラストにチャバが言う、「この物語の語り手は、フィトやクリスティナマリア
(友達たち)にだったかも。でも僕になった。」という言葉は、とっても
重いです。この作品が映画化されるのには、針の穴に糸を通すよりも難しい
頼りなさをたどって来たことがわかります。
是非なるべくたくさんの皆さんに見てもらいたい映画。
世界中の人に届け!と言いたいです。
まさしく「心に残る映画」行きの作品でした。
↑チャバ(カルロス・パディジャ) いろんな意味ですごかった・・。
個人的お気に入り度5/5
日本の12歳、なんていったら、ゲーム機持って友達と遊んで・・・
つい、比べてしまいます・・・。
チャバの目線で語られているため、
こんな悲惨な所に住んでいながらも、いろんな楽しみがあったり、恋もあったり・・・
ホント、またまた考えさせられてしまう映画でした。
TB&コメントありがとうございました
TBとコメントありがとうございます。
すごいですねぇ。(いきなりですいません。笑)
カテゴリが検索しやすいようになっていますし、何より本数が多い!!
感想(批評?)も読んでいて納得できるものばかりでした。
ちょくちょく顔出すかもしれません。
その時はよろしくお願いします~。
生活と日々ですよね。
子供だけじゃなくて、大人の生活も、今の私たちのとかけ離れてますし、のほほんとこういう生活してる
自分も、なんだか申し訳ないような、こういう生活ができるんだから、なにか成し遂げなくっちゃ・・とか
いろいろな思いが廻りました。
でも、こでまりさんが書いてらっしゃるように、子供なりの楽しみもちゃ~んとあって、そのあたりに救われる気持ちがしたり、余計にそのコントラストで悲惨さが伝わったりしました。
こちらこそTB&コメント、どうもありがとうございました♪それに何よりも、この映画を教えてくださって、どうもありがとうございましたm(_ _)m
さらに、お褒め頂いたりして、恐縮しちゃいます(^^ゞ
映画の感想って、見る人によって違うし、自分でも
見た時の気持ちのありようとか、体調とか、
環境とか、いろいろなものに左右されるので、
案外時間を置いて見たら、また違った感想に
なってたりするかもしれないので、難しいですが、
納得できるものばかり、なんて言っていただけて、
すっごく嬉しいです♪
感性がらいおんさんと似てるのかも(^ー^* )フフ♪
こちらこそ、これからもちょくちょくおじゃまさせていただきたく、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
コメント&TBありがとうございます。
私もこの映画を見て日本の12歳と比べてしまいました。
晒されている状況が違いすぎて「12歳」で比べるべきじゃないのかもしれませんが・・・。
切ないですよね。
エルサルバドルでは12歳になった事を素直に祝福出来ないんですから。
チャバの誕生日のローソクで胸が苦しくなってしまいました。
本当に少しでも多くの人に「見なさい!」と薦めたい一本でした。
どうもありがおとうございます♪
ほんとそうですよね~、日本の12歳、果ては
大人でも、あまりにも違い過ぎるこの生活環境・・
のほほ~~んと、ここでなにもこれと言って成すこともなく
生活してて良いのかな?と思っちゃいました。
12歳が祝えないんですもんね・・。
自分の息子の12歳の誕生日を思い出しちゃいました。
そうそう!みんな見なさい!って言いたいですね^^
「イノセント・ボイス 12歳の戦場」はいい映画でしたね。
それにしても「日々観た映画」の量が大抵の本数ではないですね。それも、きっちり鑑賞の文章を綴っている映画をカウントしての話ですから、すごい。
数字を合計したら、382本位でした(2005.9~2006.11)。年間300本を越えています。
鑑賞の感想も同意・同感できるところが多いです。
私は150本/年が目標です。半分位ですが、努力します。
今後ともよろしくお願いします。
心にズーンと来るものがありました。
あ、カウントまでしてくださったんですね(^^;;)
ありがとうございます♪
自分でも数えてなかったりして(^^;;)
でも、去年の9月と10月の大部分は、別のブログで
記事にしてた分を移動して来ただけなので(^^;;)
実はそんなに年間で見てないんです。
だいたい1週間に5本くらいのペースで見てるので。
同感・・・と言っていただけて嬉しいです♪
晴耕雨読さんとは感性が似てるのかな(^^ゞ
ほんとにありがとうございます♪
晴耕雨読さんは年間150本目標なんですね^^
お互いたくさん映画を見て、視野を広げられたら
嬉しいですね^^♪
こちらこそまたどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
彼が銃を持ったとき、どうなるかとハラハラしましたが、納得のいく結果でよかったと思いました。あれから6年後に家族と再会できたようですね‥。
それにしても、激しい雨のシーンが多くて、こん厳しい環境の中、