北イタリアの小さな村。ある日、湖のほとりでこの村の少女、アンナ(アレッシア・ヴィオヴァン)の
他殺体が発見される。顔見知りの犯行と推測され、村に越してきたばかりの刑事サンツィオ
(トニ・セルヴィッロ)は、アンナの周辺に範囲を絞り次々と事情聴取を開始する。やがて、
どの家庭も何らかの問題を抱え、誰もが愛する家族にさえ打ち明けられない痛みに苦しんで
いる現実が暴かれていく。そしてサンツィオ刑事もまた、愛する妻が若年性認知症に冒されて
いるという現実にうまく向き合えず、そのことで 一人娘との関係もこじれてしまっていた・・。
映し出される風景がまるで絵のように美しい・・と思えるシーンが
たくさんあって、そこにはとても満足。さらに、この物語のメインかなと
思われる美しいもの(人)が、死体でした。ここまで綺麗に、絵的に死体を
撮った作品ってそうそうないな、と感じさせるくらい。
一体誰がアンナを殺したのか・・。と、一応サスペンス風ではあるんですが、
その捜査の過程で暴き出されるそれぞれの人物の抱えてる問題、心の傷等々が
メインのお話だったです。犯人はちゃんと最後にはわかるんですが、
そこの部分がメインでは全くなくて、そのシーンは、あまりにもあっけなく、
ん?これでいいの??って思うくらいでした。
事情徴収で、サンツィオ刑事はアンナの回りにいた様々な人に接触し、
話しを聞き出していくうちに、こんなのどかな自然に囲まれた小さな村での、
人々の生活、哀しさ、怖さ、苦しさなどが浮き彫りになっていくんですよね。
丁寧に作られたんだなぁ~・・ってことは伝わって来ました。
が、どうもピンと来ないというか、丁寧に作ってあったし、秀作だとは
思うんですが、私の好みとは違ってました。見る前に思っていた作品と
違っていたということもあるし、冒頭の風景の美しさと、これから
どうなるんだろう?という期待があったんですが、その私の期待は、
方向が違ってました。そうか、そうじゃなくて、違うことが
描きたかったのね・・と最後まで見てやっとわかった次第です(^^ゞ
それと、妻がアルツハイマーにかかってしまって、そのことで、
もうどうして良いかわからない状態の父親でもあり刑事でもあるサンツィオ。
彼の気持ちもわからないではなかったですが、娘を母親に会わせない
(結局は会わせるんですが)のも、どうも合点がいかなかったし・・。
もっと小さい子ならまだしも、あのくらい大きくなった娘に・・・って
ちょっとなぁって思いましたわ。
それに彼は有能な刑事という設定だったと思うけど(なんとなく、
これまでは妻も娘のことも、あまり顧みないで仕事に打ち込んでいた、
刑事としては有能な人という設定だったと感じたんですが)、なんか彼の
捜査に、どっか納得出来ないところがあったんですよね。
ホッとしたのは、冒頭のシーンで、女の子がいなくなっちゃうんですが、
もしかしてあの女の子が・・・と心配が杞憂に終わったところ。
良かった~・・何事も無くて、でした。
イタリアのアカデミー賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で史上最多の
10部門を受賞・・とのことだったんですが、みなさん私とはまた違った部分を
しっかり見てらっしゃったんだろうなぁと思います。私のような見方を
してしまうと、全体的に曖昧模糊、いろいろ考えさせられる映画でも
あったけど、どっか物足りなさと不完全燃焼さを感じてしまう作品・・
という風になっちゃった。
個人的お気に入り度2.5/5
他殺体が発見される。顔見知りの犯行と推測され、村に越してきたばかりの刑事サンツィオ
(トニ・セルヴィッロ)は、アンナの周辺に範囲を絞り次々と事情聴取を開始する。やがて、
どの家庭も何らかの問題を抱え、誰もが愛する家族にさえ打ち明けられない痛みに苦しんで
いる現実が暴かれていく。そしてサンツィオ刑事もまた、愛する妻が若年性認知症に冒されて
いるという現実にうまく向き合えず、そのことで 一人娘との関係もこじれてしまっていた・・。
映し出される風景がまるで絵のように美しい・・と思えるシーンが
たくさんあって、そこにはとても満足。さらに、この物語のメインかなと
思われる美しいもの(人)が、死体でした。ここまで綺麗に、絵的に死体を
撮った作品ってそうそうないな、と感じさせるくらい。
一体誰がアンナを殺したのか・・。と、一応サスペンス風ではあるんですが、
その捜査の過程で暴き出されるそれぞれの人物の抱えてる問題、心の傷等々が
メインのお話だったです。犯人はちゃんと最後にはわかるんですが、
そこの部分がメインでは全くなくて、そのシーンは、あまりにもあっけなく、
ん?これでいいの??って思うくらいでした。
事情徴収で、サンツィオ刑事はアンナの回りにいた様々な人に接触し、
話しを聞き出していくうちに、こんなのどかな自然に囲まれた小さな村での、
人々の生活、哀しさ、怖さ、苦しさなどが浮き彫りになっていくんですよね。
丁寧に作られたんだなぁ~・・ってことは伝わって来ました。
が、どうもピンと来ないというか、丁寧に作ってあったし、秀作だとは
思うんですが、私の好みとは違ってました。見る前に思っていた作品と
違っていたということもあるし、冒頭の風景の美しさと、これから
どうなるんだろう?という期待があったんですが、その私の期待は、
方向が違ってました。そうか、そうじゃなくて、違うことが
描きたかったのね・・と最後まで見てやっとわかった次第です(^^ゞ
それと、妻がアルツハイマーにかかってしまって、そのことで、
もうどうして良いかわからない状態の父親でもあり刑事でもあるサンツィオ。
彼の気持ちもわからないではなかったですが、娘を母親に会わせない
(結局は会わせるんですが)のも、どうも合点がいかなかったし・・。
もっと小さい子ならまだしも、あのくらい大きくなった娘に・・・って
ちょっとなぁって思いましたわ。
それに彼は有能な刑事という設定だったと思うけど(なんとなく、
これまでは妻も娘のことも、あまり顧みないで仕事に打ち込んでいた、
刑事としては有能な人という設定だったと感じたんですが)、なんか彼の
捜査に、どっか納得出来ないところがあったんですよね。
ホッとしたのは、冒頭のシーンで、女の子がいなくなっちゃうんですが、
もしかしてあの女の子が・・・と心配が杞憂に終わったところ。
良かった~・・何事も無くて、でした。
イタリアのアカデミー賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で史上最多の
10部門を受賞・・とのことだったんですが、みなさん私とはまた違った部分を
しっかり見てらっしゃったんだろうなぁと思います。私のような見方を
してしまうと、全体的に曖昧模糊、いろいろ考えさせられる映画でも
あったけど、どっか物足りなさと不完全燃焼さを感じてしまう作品・・
という風になっちゃった。
個人的お気に入り度2.5/5
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そうなんですよね、絵的にはとても美しかったし、この美しい景色のもと、どんなドラマとサスペンスが?と思って見てたんですが、どっか私の見方がずれていたようで(^_^;) 今ひとつ胸に来るものがないままラストを迎えてしまった・・という感じでした。
そうそう、焦点がはっきりしない感じがしました、私も。
あの冒頭の女の子も、どんな風に関係してくるのかと思ったら、あれで終わりでしたし・・。
やはりサスペンスとしての面白さ、ワクワク度を期待して見てしまったのがいけなかったのかも・・と思いました(^_^;)
そう、良い映画なんだろうなぁ~・・と
思うものの・・・・でした~(^_^;)
もっとスッキリ終わるのかなぁと、サスペンス的な要素をもうちょっと期待して見てしまっていたのと、そうじゃないとしても、人間ドラマとして、もうちょっとそれぞれの深いところを見せてくれるのか・・と思っていたけど、それも通り一遍のように感じてしまったんですよね。
でも、きっとこれは私が通り一遍と感じてしまった人間模様とか人間ドラマとか、人間の心理とかを”推し量って”見るべきだったのかな~・・と思いました。
でも、私にはそれが出来ませんでした~(^◇^;)
あれあれ? と思っちゃうんですよね。
焦点がハッキリしないと言いますか・・・
いい作品なんだろうなぁ~とは思うものの
なんかずばんとくるものがなかったですよね。
サスペンスとして期待しちゃったのが原因かもしれませんね。