心の栄養♪映画と英語のジョーク

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「劔岳 点の記」

2009-12-19 | 映画「た」行
明治39年、陸軍参謀本部陸地測量部の測量手、柴崎芳太郎(浅野忠信)は、国防のため
日本地図の完成を急ぐ陸軍から、最後の空白地点である劔岳の初登頂と測量を果たせ、
との命令を受ける。劔岳は誰一人頂上を極められずにきた未踏峰の最難所。さらに、
最新装備で初登頂を目指す日本山岳会という強力なライバルが出現、測量隊には陸軍の
メンツという重いプレッシャーがのしかかる。そんな中、柴崎は前任の測量手・古田盛作
(役所広司)を訪ね、信頼できる案内人として宇治長次郎(香川照之)を紹介される。
そして翌40年、柴崎たち測量隊一行は総勢7人でいよいよ劔岳の登頂に臨むのだったが・・。


予想通りの美しい景色にうっとり。心洗われる風景とは、まさしく
こんな感じだよなぁと、しみじみ。心ゆくまで山と自然の風景の美しさを
堪能さて頂きました。そして、この未踏の劔岳に初めて登ることになった
測量士さんたちの苦労のほども、良く伝わって来ました。
 
仕事で山に登る。登山家が山に登るのと違う。国防に対して神経質になっていた
日本が、日本海側の正確な地図の作成は急務だったんですね~。
その当時の社会情勢や、男たちの情熱や友情なども、上手く描写されていたと
思いましたが、なんといってもこの映画の主人公は“山”かな、って
思ったくらい。神々しいまでの美しさと厳しさを持つ劔岳の存在に圧倒されました。
 
まずは本格的な登頂の前に、長次郎と柴崎芳太郎の二人だけで下調べの登山を
するんですが、このときの二人の静かな登山がとても印象的でした。
雄大な、そして厳しい大自然の中にぽつんと二人。
人間ってこういう自然の中に入ってしまうと、なんてちっぽけな存在
なんだろうと感じたし、あの山々を地元の人たちが恐れ、そして崇めていたのが
よくわかりました。

そして長次郎が人間的にも、山の自然を知ってるという意味においても、
尊敬できる人物だったんだなぁ~・・とつくづく思いました。
やはりこういう立派な道案内(シェルパ?!)がいてこそ、険しい山に
登山できるんですよね。その長次郎を演じた香川照之がこれまた
素晴らしかったです。彼の演技で、ぐぐっと良い映画になっていたと思います。
 
ちょっと気になるところも。手旗信号が、あまりにも速く読めすぎか?とか、
生田信(松田龍平)の人柄の描き方とか、ちょっと典型的すぎかなぁ~とか、
音楽がクラシックというのはとても良かったんですが、あ、またヴィバルディの
四季からだ~・・と何度か思ったので、もうちょっと違う曲を選んでも
良かったのでは?と思いました。
でも、ちょっと違和感があったその手旗信号のシーンですが、やっぱり
じーーーーんとはしました。山男たち、いいなぁ~・・って。

そんんわけで、ドラマ部分の演出は普通かな、という感じでしたが、
演じてた役者さんたちには大満足♪香川照之さんは、上記したように
相変わらずの素晴らしい演技でしたし、大大大好き! それに浅野さんも、
役所広司も仲村トオルも好きなんですよね~^^ 
他の皆さんも役者魂を見せてもらいました。

そういえば、仲村トオルの着ていた登山服。一瞬スーツのように見えるもので、
当時ああいった服が最先端だったのかなぁ~?
うちの近所にある、山岳館には、登山が日本で始まったくらいの頃から
現在までの登山服や登山に使われていた用具、靴等々が展示してあって、
それを見たことがあるんですが、仲村トオル(日本山岳会の小鳥烏水)が
着ていたような服が展示してあったかなぁ?と今、ちょっと思い出せないんですよね。
今度もう一回しっかり見てこようと思いました。

それにしても、心の底から、よくぞ撮った!と思うシーンや映像の数々には
圧倒されましたし、これ、本当にCGじゃないの?というくらい美しくて
神々しい景色を見せてもらって大満足でした。近くに綺麗な山々がたくさん
あるところに住んでる私ですが、登山はしないんですよね。
でも、こんな風景が肉眼で見れたら・・と思いました。だからって、きっと
登りませんが(^^ゞ というより、もうこの年になってからじゃ登れませんねσ(^◇^;)

個人的お気に入り度3.5/5

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本インターネット映画大賞募集中 (日本インターネット映画大賞)
2009-12-19 15:03:41
突然で申しわけありません。現在2009年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票は1/14(木)締切です。ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。
なお、twitterも開設しましたので、フォローいただければ最新情報等配信する予定です。
返信する
Unknown (cochi)
2009-12-19 17:45:56
劔岳には、若い頃一度登りました。山の凄さは今も記憶にあります。膝を痛めてから、山歩きはほどんどできなくなり残念ですが、室堂界隈は歩いています。

安曇野からみる常念岳が好きです。スケッチにも度々行きました。山岳館の近くですか。登山服は昔からダンディです。登山道具はみているだけでワクワクします。

「点の記」はまた観る機会がありそうですので、愉しみです。
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cochiさんへ♪ (メル)
2009-12-20 16:54:32
cochiさん、こんばんは☆^^

凄いですね~!!!登られたんですね!
”山の凄さは今も記憶に・・”ということですが、その凄い・・というのは”厳しい”ということなんですよね?!
それとも”凄く美しい”ということなんでしょうか?
どちらにしても、尊敬します!
室堂は、黒部ダムに行ったときに遠くから”見た”だけです(^_^;)

>安曇野からみる常念岳が好きです

そうですか~♪ そう言っていただけるとなんだか嬉しいです^^
私は毎日常念は見てますが、ここのところすっごく寒いので、綺麗です。
でも、うちから、あるいはうちの近くから見る常念岳よりも、やはり安曇野までいった方がいいですよね~♪

山岳館はアルプス公園の中にある山岳館で、近年(2年くらい前?)に新しい建物に立て直して、とても綺麗になったので、その時に行って見たんですが、その後行ってないんですよね。
やはり登山服は昔からダンディなんですね。
道具も服も靴も、もう一度しっかり見る為に行ってきますね~♪

その近くに地元民しか(?)しらないだろう、とっておきの安曇野と山々を見れる場所があるんですが、cochiさんも、もしかしたら発掘なさってるかもしれませんね~^^ 山に登らない私も、登って下界を、そして回りの山々を見てるような錯覚に陥ることができる場所で、そこに行って景色を眺めると、気分が晴れます(*^^)v
是非またいらしてください♪
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映像圧巻、内容重厚 (メビウス)
2009-12-20 22:17:53
メルさんこんばんわ♪TB有難うございました♪

この作品を観る前に『情熱大陸』で木村監督の特集を事前に見ていまして、あのCGと思わせるような雄大な自然美や撮影時の苦労などを監督や出演者から聞いていたせいか、1シーン1シーンに凄い時間と労力をかけていたんだなというのをひしひしと感じてしまい、その分自分も感極まってしまいましたねぇ。
それに今年も邦画をあまり観なかった分この映画は特別凄いと思えてしまい、もう書き始めてる今年の映画ベスト10の中に入っちゃったりしてます(笑
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メビウスさんへ♪ (メル)
2009-12-21 08:20:35
メビウスさん、こんにちは♪^^

私はその番組を見逃しております(^_^;)
でも、特番みたいなので、監督さんのお話や、出演者の俳優さんたちのお話しを聴いて、信じられないくらいの苦労があったことを知りました。
ほんとに凄いことをやりましたよね~、監督さんも俳優さんも、そしてスタッフの皆さんも。
あの神々しいまでの自然の美しさと厳しさが、ひしひしと伝わって来たし、どんなシーンも見逃すまいとじっくり感動しながら見させてもらいました。

お、すでに今年のベスト10を書き始めていらっしゃるんですね♪
私はほとんど劇場鑑賞ができてないもんですから、毎年”今年の・・”ってやらないんですが、皆さんがそういう風に書いてくださってるのを読ませてもらうのがとても楽しみなんです♪
メビウスさんのも読ませていただいて、これからの参考にさせていただきますね~♪^^
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