おじいちゃんと使えない道具たち

2016-01-08 21:28:14 | 日記
先日は父方の祖父の話をしましたので、
今日は母方の祖父の話。

と、その前にこの間書いた、閉店した床屋さんの写真です。

なかなかカッコいい窓枠だったんですね、気が付きませんでした。

で。

母方のおじいちゃんはいわゆるハイカラな人で、
デパートが大好きだったようです。
お勤めの昼休みに、三越だか高島屋をぶらぶらするのを楽しみにしていたそうで、
そこでよく謎の物を買ってくる。

今で言う「グッズ好き」だろな。

一見便利グッズっぽいのに使ってみると家族親戚からブーイングの嵐だった、様々の思い出、
ベスト3は。

半熟卵割り器

半熟卵の頭をギザギザのハサミでもぎとる、要するにそんな道具。

半熟卵って私あまり食べないのですが、みなさんどうやってますか?
スプーンでこんこんして、
蓋を開けるように殻を取る、が一般的なんでしょうか。
その手間を一気に省く斬新なアイディア。
しかし、そのギザギザのヤイバにかかりつつもかたい卵の殻は、
案外割れにくい上に
細かく砕けて卵に混ざりがち。

結果、
不評。

2位、
ハチミツ入れ

レモン型のガラスのボトルの下側に口があり、
取っ手を握ると口を塞いでいた蓋がスライドして開き、
ハチミツが重力により出てくるしくみ。

これもまた一見すると手もスプーンも汚さずハチミツがとろーり出て来て良さそうなものなのに、

キレが悪かった…。

非常に悪かった。

使い終わり戻しても、牛のよだれの如くダラダラと漏れるハチミツ。

結果、容器の下も、受け皿部分もハチミツでベタベタ、
受け皿部分には次第にハチミツがたまる有様。

おばあちゃんに汚いとダメ出しされ、
二度と見ることはありませんでした。

1位
角砂糖ばさみ

角砂糖。
最近、売ってすらいないような。
しかし子供の頃、コーヒー紅茶のそばにはいつも彼/彼女がいませんでしたか。

別に手で取ってもいいのだけど、
喫茶店なんかではちっちゃなトングが添えられてますよね。
それをさらに進化させ、
エンタメ性を付加したものがこれ!

マジックハンドとか、UFOキャッチャーを想像して頂ければ幸いです。



でね、
これも結局別に要らないですよ。
いちいち角砂糖をマジックハンドで取らなくたって全然構わない訳でしょ。

ところが。
これは子どもの心をがっちりとらえました!
欲しい!
おじいちゃんにねだりました。
おじいちゃん、買って来てくれました。
いやむしろ、親戚の各家庭に配っていたかも。

そしてこの角砂糖マシーンは、
我が家に遊びに来たお友だちの間で大人気になりました。
特に、お誕生会をして、
・いつもより人数が多い
・ケーキがある=紅茶が出る
と言ったシーンでみんな取り合いだったのをはっきり覚えています。

おじいちゃんグッズ史上最大の盛り上がりを見せたのでした。

しかしこの盛り上がりが寿命を縮めたのか、
やがてマシーンはマジックハンドがバカになり、開きっぱなしで戻らない、
という症状が出るようになり、
それはそれで小学生だった私たち姉妹のツボにははまっていたものの、

要するに壊れてしまったので使えなくなりました。

文章だけでは伝えきれる自信がないので、
不肖、わたくし、絵を描いてみました…。
ぶるぶる震える線が我ながら笑える!


(どっちのサイズが適しているのか分からないので、
両方貼っときます。)


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