タイトルを書いてからふと気付きました、
これまではいつも、墓地の近くでお線香とお花買って行ってたので、
お墓っていうかこれ、
「骨の引っ越し」
ですよね。
今日はまず、先日もらったコメントの疑問に、
お答えをします。
元の墓石で新しい墓石を作らなかったのはなぜか??
そうです。
もちろん考えました。
最初は、
「墓石を動かしゃいーんでしょ?楽勝」
と思ってたら、
受け入れ側のお寺の墓地にはそんな大きな石入りません
て言われて、
改めて空いてる墓所のスペースを見てから、
うちのお墓の石のサイズを眺めてびっくり。
確かにでっかいんです。
子どもの頃から、それしか見てなかったから特に何にも思わなかったし、
周りも古いお墓ばっかりで似たようなもんに見えたし、
だいたいお墓ってどんな大きさか?
とか考えたこともなかった。
で、ともかく確かにこれは無理だということで、
じゃあ削っちゃえばいいんじゃん??
と思ったらあなた。
古い石はだいぶ変色しているけれども、
本来こんな色なんですよ、
と石見本見せられてびっくり。
全然違う!
なので、削ったとこと削らないとことの色の差が出来てしまう。
正面に彫られている名前を活かそうとすると、
そこは古い苔むした色で、
両サイドは新色、みたいなことになる。
しかも、
削ってみないとわからないが、
古いと内部にヒビや欠けが見つかることもあるとかなんとかで、
どうもそんなに簡単じゃないらしい。
しかも石が大きいのでそもそも運び出すのにも相当手間がかかる、
手間がかかるイコールお金かかる。
だったら新しく墓石を作っても同じくらいかも…
ということで、
「もーじゃあそうしようよ大変だもん!!!」
って流れだったわけです。
(しかも石の加工を頼む先は中国、その頃は中国は国内での人の移動もままならない時期で、
「出来上がりいつになるか…」みたいな)
あと、一瞬「もうめんどくさいから無かったことにする…?」
という空気も流れましたよね、当然。
でもやったけど。
ともかくそんな訳があったのでした。
さて、
本日は昨日引き上げたたくさんの骨つぼ(15個もあった)の中から、
おじいちゃんおばあちゃんの2つを残し、
あとは新しいお墓の下の土に還す、
つまり散骨してもらいました。
前の日に火葬したお骨も一緒に。
そしてお墓の蓋を閉め、
お寺の住職にお経を上げてもらいます。
ここでひとつ私がどうしていいかわからなかったポイント。
「何着ていけばいいの??」
喪服?それとも、、
わからないのでこそっと石材店の人に聞きました。
「地味な服装で大丈夫です」
そうですかありがとうございます!
と思ったもののこれ一番悩むパターンで、
「平服でお越しください」みたいなね。
地味って、、、どの辺が正解なのか。
でも初日、お墓は結構ドロドロになるの予想出来たんで、
喪服指定されるより良かったな、って、
上下黒で適当にごまかして行ったら、
お坊さんも割とカジュアル(??)だったので、
「よかったー!」
とほっとしまして、
翌日もおんなじような感じで行ったら、
お寺の入り口開けた途端目に入ったお坊さんの衣装が、
なんか本気の「白い衣」じゃありませんか。
まずい、今日は正装すべきだった?
でもまぁ来ちゃったししょうがないですね。
で、
この日はお経を上げて終わり、だったのでこれと言って珍しいことは何もありませんでした。
ただ、初日は
「米と塩とお酒」を用意するよう言われたのですが、
開眼の時も要りますか?と聞いたら、
石屋さんはいいえ、
と言ったので、
でもなんとなくヤな予感がしたので持って行ったら、
必要だったというね!
あと、両日とも、お経の途中でお坊さんが立ち上がり、
なんだろな、「悪霊退散!!」
みたいなアクションをする場面があって、
迫力でした。
カスタネットみたいなので「カン!カン!」鳴らしながら空を切る。
ちょっとジグザグのときに命様がやってたのに似てる…とか内心ニヤニヤ。
やっぱりお墓をあけるとなるとそれなりに色々大変なんだろなー、
と、思いました。
これまではいつも、墓地の近くでお線香とお花買って行ってたので、
あんまり選べもしなかったけれど、
せっかくお墓が新しくなったことでもあるし、
近所のお花屋さんで好きな花をまとめてもらいました。
というわけで以上お墓のお引越し無事終了。
あとは引き払った方の墓地を更地に戻して霊園に返還してもらいます。
なんか思うより石がいっぱい埋まっていたりで、
見積もったよりもかかるかも…(お金が)と石屋さんが小声でぼやいていたが、
が、
がんばってください…!