妹が仕事のことで「ベテランほどルールを無視してやっちゃって困る」とぼやいていたので、
あー、あるあるだよねー、と頷いてました。
ずっとずっと前、販売職だったとき、
まさにそれをよく感じてました。
百貨店の社員だと割引で商品買えるんだけど、
よく来る馴染みのお客さんだからって社員割引適用するのは、それは違うだろーとかね。
そういう謎のマイルール持ってる古参の人、
いたからなぁ。
まぁあそこは独特だったけれども…。
ベテランならではの臨機応変と、
周りが困る逸脱とは違いますからね。
でもお客さんでもパワフルな人はいて、
「お中元でおたくの商品が届いたけれど、
ワンランク上のシリーズに交換して欲しい」
と電話が来たことありました。
(よく考えたら、買ったんじゃなく貰っただけだから、お客さんではないのか)
食品だから申し訳ないが交換には応じられないと話すと、
「だって美味しくないから」
「あなたじゃ話にならないから上の人を呼んで」
とごねる。
「申し訳ありません私が店長でして…」
それでもずっとうにゃうにゃ言っていたが、
しまいには、
「もういいわおたくの商品はまずいってみんなに言いふらしておくから!」
子どもか!と思いつつ、
「お口に合わず申し訳ございません」
と電話を置いたものでしたよ。
ああこんなことが言えるなんて私も大人になったなぁ、としみじみしました。
ほんとにそこはアクの強い売り場で、
何店舗かで働いたけれど、
他が霞むくらい濃い思い出しかない。
店の裏は夜の街で、
「組」の事務所とかあって、
繁忙期の売り上げはよかったですねその頃は…。
そのかわりそちらが経営なさっているスナックとか、ラブホの名前とか、
「〇〇組 若頭一同」とか
のし紙に書かされたときは結構ビビりました。
字が汚いとか怒られたらどうしようかと。
でも意外とみなさん優しくて、
商品を揃えるために倉庫にダッシュしてたら、
「お姉さん走ってくれたのかい!いいのにそんなに慌てなくて」と言われ、
いや慌てるよう!怖いもん!!
と思っていたので違う意味でびっくり。
実は嫌な思いはひとつもしたことなかったという。
なんか懐かしいなぁ。
そんなことをふと思い出した秋の夕暮れ。