ヤーンキーこーわいー♪

大森に住んでいるというと、
わりと「ダイシンがあるところでしょ？」と言われることがあったくらい、
マイナーなくせに有名（一部で）だった、
『ダイシン百貨店』。

とにかく大森のハンズという異名をとるくらい何でもあって、
安くて、
ごちゃごちゃしてて、
家具から着物の小物まであった。

生涯着物で過ごしたおばあちゃんが、
「そういうものが手軽に買えるところがなかなかないから」
という理由でうちの母に時々、
着物を着るときの紐？とか肌着みたいなものを頼んでいた記憶があります。

子供の頃の店内BGMはカラオケ。
それもメロディをサックスで吹いちゃうようなベタなアレ。

店内放送でで謎の職員の呼び出しが時々流れ、
「○○さん、１番～」
この１番が「イ　チ　バ～ン」てアクセントで、
幼なじみといつも真似して遊んでた。

古臭いけれど愛される、
この辺に住む人は絶対お世話になっていた場所。

そのうちに家電の別館が出来たり、
家具の館が出来たりして拡張路線に。
建物が何軒になったかな、家具館が閑散としていることに気が付いた辺りで、
「あれ？手を広げ過ぎた？」
とみんな思ったはず。

ほどなく倒産。
社長はいなくなったとかなくなったとか色々噂も出ました。

その後経営者が変わり、
綺麗でわりとオシャレな感じに全面リニューアルしました。
安さやあやしさはないけれど、
前ほど節操なく何でも扱ってはないけれど、
それはそれでよかった。
生鮮食料品もぐんとよくなったし。
雑貨とか服も、ちょっといいものが置かれるようになった。

でも、１階の食料品と日用雑貨以外いつも空いていたのが気になった。
みんなダイシンにオシャレは求めないよな～～、
って思いながら。

したらいきなり今回、ドンキになるとの貼り紙が！！
ええ！


時の流れには逆らえないなぁ…。
シミジミ。

どうしよう。
ドンキか。
店の前にヤンキーたまっちゃったらどうしよう。
「何中だよ、あ～～～～？」
っていわれたらどうしよう。
お年寄りに優しい、がコンセプトだったのに。

先日６月末に開店。
開店直後、前を通るもビビって入れず（何故だ）。
数日前、やっと１階に入ってみて、
店内装飾は派手だけどアイテムに急激な変化はないことを確認してちょっと安心し、
今日、改めて２階にも上がってみたら、

そこはもうまぎれもなくあのドンキホーテで、まったく以前の面影はなく、
絶対地元のお年寄りは商品探せないだろうなと感じた。
オシャレな服は１枚もなく、
ジャージ感が漂っていた。

とりあえずまだヤンキーは溜まっていないようです。
今度深夜に行ってみるか…。